紙の本
面白い!
2020/07/26 20:54
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投稿者:水彩色鉛筆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
森鴎外の娘、森茉莉さん。
彼女のテレビ番組評や
俳優、歌手評である。
「自分が好きか嫌いか」
でしか判断していない
痛快さが面白い。
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こんなおばさんと、リアルで付き合うのは大変だろうなぁ。でも、こういうおばさんが居ないとつまらない・・・。
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■説明
中野翠により再編成されたエッセイ集
週刊新潮に連載されていたものの抜粋です。
1979〜1985年連載
■感想
売り出し中の田原俊彦を見て「軽薄と狡猾とがいくら出ても尽きぬことのない泉のように、彼の表情に溢れ出ている」
石野真子と松田聖子を比べて、「石野真子の(自分はかわいらしい)という自信の内容を
推察すると、それはかわいらしい心だ。・略・ それが松田聖子の(あたしは可愛いんだ)という心の裏側はいやらしさに繋がっている 」
等、かなり辛らつな評や、自分のことについて書き綴ったエッセイです。
内容が身の回りのことであることと、一つ一つが短い文のため、読みやすいのですが、ずっと
読んでいると疲れてくることもあるかな?と
★はひとつ少なめにしてみました。
彼女のなかには 尊敬する父への思いやら、評価されない自分への自尊心やら、
昔は裕福であったプライドやら、その生活を懐かしむ思いやらが混在しているようです。
たとえば、最初に読んで「なにもそこまで言わなくとも」と思ったとしても、でも納得してしまうような表現があちこちにちりばめられているのです。
この毒舌?ぶりは先日亡くなった ナンシー関さんにも似ているようでもあります。
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週刊新潮に連載されたエッセー。
好き勝手言い放つ放射系のスタイル。話が脱線しつつもまとまりのある文章に落ち着いていくのは、さすがというか妙技とも言えるかもしれない。
父親(森鴎外)への憧憬、大人になりきれないどことなく稚拙な一面をのぞかせつつ、切れ味のある表現によってそのある意味自分の弱ささえ武器にしてしまう著者の才能を認めつつも、こんな奴とは関わり合いたくないなと思う。自由に表現することとはどういうことなのか、改めて考える機会をもらえるとともに、今後人の見方の角度調整を強いられそうだ。
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森茉莉といえば匂い立つような耽美的美文の作家、というのが私の中での印象であった。代表的エセー『贅沢貧乏』でも気高く気怠い雰囲気にすっかりくらくらさせられていた。
本書では、その気高さ気怠さはそのままに、歯切れよくテレビに突っ込みを入れる。それは一方的で主観に満ち、まったくもって言いがかりに近い。森茉莉かくあれ、といった素晴らしくも馬鹿らしい「美文」である。
ダイジェストということで、中野翠の思い切った編纂も賞賛されるべきだと考えるが、次は完全版にも手を伸ばそうと思う。
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山田詠美さんの本で紹介されていたので読んでみた。まさか森鴎外の娘とは!!ここまではっきり書かれるとかえってスッキリする。夏目漱石、三島由紀夫、室生犀星、与謝野晶子等錚々たる人物が認めた人。小説も読んでみたい。
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週刊新潮に1979年から1985年にかけて連載、好評を博したが、著名人は戦々恐々だったとか。そのテレビ評に感動し、自身コラムニストの道を歩んでいる中野翠による精選ドッキリチャンネル。
茉莉さんが愛した芸能人やものや気に入らないものを赤裸々に書き綴ったエッセイ。食の話は少し少なめだけど、やっぱり面白い。全然知らない時代なんだけど、ふっと笑ってしまうようなユーモアたっぷりの表現に惹きつけられる。まっすぐに好きなものを愛でる彼女のスタイルそのものに憧れるというか、迎合しないで自分の考えを貫くところがカッコいい。男女に関わらず厳しすぎてこてんぱんにされた人は凹みそうだがw
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森茉莉さんの作品を買い漁っていた頃に買った文庫。内容は森さんの日常が書かれていて白石かずこさんや池田満寿夫さんや妙子さんの事も書いている。人生後半で妙子さんと仲たがいされたような感じも森さんが書くとお互いの主義主張の違いなどはあっていいと感じました。