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昨今のアパレル業界について米国・英国の事例は日本の事例を交えて紹介している書籍。米国・英国では日本ほど宅配業が充実しておらず、自社の流通網を活かしたストアピックアップなどのオンライン・オフラインの融合や、ブランド品のモール化、オフラインにおける購買体験(店舗でスキャンや試着予約など)が流行り出している。また日本においては、メルカリを筆頭にした売りやすい環境による、クローゼットの視覚化、レンタル、コーディネート(WearというSNSを含む)、クリーニングなどが紹介されている。
現状の課題(サイズがない、店にいっても在庫がない、結局サイズが合わずにすぐ着なくなる、TPOが限られている、流通の問題で時間を要する、持ち帰りたくない)などを解決するための施策について理解できる。
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◆きっかけ
業界理解に使えそう
◆気づき
・アパレル業界は10年ごとに大きな変革が起きている
1988年 価格破壊、低価格、大衆化 総合スーパーが大量出店
1998年 ユニクロフリース 製造販売の品質向上
2008年ファストファッション H&M上陸
2018年 H&M銀座店閉店 ZOZOブーム、Amazonワードローブ
その10年前に欧米で同じ変化が起こってきていた
・欧米の変化
1.ウルトラファストファッション さらなる低価格化
プライマーク イギリスアパレル1位
H&M2/3くらいの価格、ジーユー、しまむら
オフプライスストア 他社商品を扱うアウトレットのようなイメージ
2.オンライン販売の拡大
クリック&コレクト ネット注文、店舗受け取り
イギリスでは配送3日、時間指定不可、24時まで受け取り可能
3.内面の美を追求するスキンケア、ランジェリーに特化したチェーン拡大 ビクトリアズ、バスボディワークス
4.無料体験 無料ヨガ、ランニング教室
◆朝礼ネタとして使えそう
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プライマーク 英国 デパートが撤退した後に入る
ゾゾタウンが指標にしたエイソス
オフプライスストア
TJ maxx, ROSS DRESS FOR LESS, NORDSTROM rack, OFF sacks 5th avenue
ロンドン クリック&コレクト スキャン&バイ
定価販売できるのは8週間
プロモスティル、ネリーローディ トレンド情報会社が色を予測
アプリ XZ 手持ちの服からコーデを提案
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日本は10年遅れている(と言われているけど嘘か真か)アパレル業界の流れ。
特にスマホ普及からのEC通販・自宅もしくはショップでの受け取りサービスの変化
物を持たないレンタル・手持ち洋服を販売管理するアプリ・スマホの中のクローゼットで明日の着こなしを決める等々
前職まで12年間アパレルに携わった身としては、果たして今が良いのか悪いのかよくわからないけども
本当にめちゃくちゃ便利になったと思うし、この速さについていってない
良くわからないブレブレのブランドはいよいよ終焉なのかもなとも思う。
百貨店や高級店が素晴らしいと思う人もいるでしょう
いやいやファストファッションが大好きですという人もいるでしょう
店主体の時代は終わり消費者が自分で、自分だけのライフスタイルに合う服を選ぶ時代であり、その役割を今後ますます発達するであろうAIがしていくのであろうな~と思った。
そんな私も手持ちの服をスマホアプリで一括管理している。
仕事は取引先へ行く以外、基本私服なのだけど毎日の服に迷わなくなったし
そもそも服を買わなくなった気がする。
あぁ…便利だな…
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日本のアパレル業界が10年遅れている、と言われるのって、
理由はシンプルで、日本人の価値観が10年遅れているから。
グローバリゼーションに対応したユニクロ。
デジタルネイティブの課題を解決したzozo。
シェアエコ時代に対応したメルカリ。
次の時代は何か?
イギリスの事例を元に記載されていた
ウルトラファストの流れがおもしろい。
トレンドから速攻でデザインを考え
ハイパースピードで地産地消での商品化。
発案から、2-3週間で商品化は、はやい。
サスティナブルの方向にファッションが
行き着く未来はもう少し先なのかなぁと思いつつ、
ウルトラファストも一歩進んだなぁと感じた。
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「アパレルのこの先10年の流れを知る」をテーマに読んでみた。
【10年後のファッション消費の未来】
・パーソナライズ
・多品種少量生産
・新品を買った人がその服を手放す時、第三者に価値を伝えやすいブランドが今後生き残っていく時代が来る
【メモ】
・コミュニティ作り(コト実践)で購買に繋げる
・クリック&コレクトのお渡し時の差別化 VIP待遇
・店舗受け取りサービスのメリットは安さ+時短+利便性
・中古のクオリティが上がっている
・中古市場が活性化したことでクリーニング産業も活性化(良い状態だと高く売れる)
手放すことを前提とした買い物(かつ、手放すときに高く売れるもの)
・オンラインで欲しい服を決め、オフラインで試着する(最終の意思決定をする場所として使う)
・オフプライスストアのシェア率15%が物語る消費者の購買欲求
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あっという間に読めてしまうが、内容は面白い。流通ってどんどん変わっているんだなと時間できる。色んな事の変革は今も現在進行中。新しく取組む知恵と勇気が世界を変えていく。アパレルの世界の変化が実感出来た。周りもそれに合わせて変わっていくのだろう。じっと止まってはいけないのかな?
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「デジタル資本主義」で分析されていた生産者余剰が成長を作り出す世界から消費者余剰が経済を回す時代へのシフトの実例集でした。20代の同僚の女性からサブスクリプションで洋服を届けてもらっている話を聞いて、そういうサービスが当たり前のことになっているのだ、としみじみしていた直後だったので、その変化を引き起こす産業構造の変化を本書に丁寧に説明してもらった気分です。アパレル・サバイバルという書名ですが、この潮流は「腐らない商品」すべてに当てはまるはずです。いや、同僚の女性は服だけじゃなく、花も定額制で届けてもらっているという話をしていたので「腐る商品」も対象か…。「流通革命が起こる舞台は、これまでのような企業が商品をつくって届ける、顧客との接点である店舗の店頭ではなく、顧客のファッションスタイル環境全般に及ぶ」(P207)という指摘にアンダーラインを引きました。顧客のクローゼットの最適化という視点を持たなければ生き残れない時代、これもう始まっています。
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消費者の「クローゼット」を支配せよ!アマゾン「プライム・ワードローブ」、ZOZO「おまかせ定期便」、メルカリが変えた中古の意味…10年後の勝者が見通す壮大な戦略!
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著者はアパレルの現場で30年以上、主に在庫管理のコンサルに関わってきた。最新のアパレル流通改革をレポートする。
今までのアパレル業界の仕組み、ファストファッションが一息ついて、デジタル流通改革の時代へ、そしてこれからへの展望。
筆者が実際に体験した具体的な内容をふんだんにつめこみ、それでいて簡潔に良くまとめている。
身近で起こっているオムニチャネル化、ネット(zozoなど)による流通革命などが、そもそものアパレル業界の仕組みに対するデメリットを如何に解決しているかが、明確に書いてある。
デジタル起業達がやっていることは、業務効率化などの企業目線ではなく、顧客(エンドユーザー、カスタマー)目線である。
如何に彼らが時間などのコストをかけず、必要な情報にアクセスできるようにするかということを、真剣に考え、色々なアクションを次々に打っていく。
実店舗を持たないamazonがAmazonGoで実店舗を持つ店以上に実店舗の弊害を打ち崩そうとしているか。
また、ファッション業界の常識として、流行色が2年前に決められ、素材が作られ、その素材の見本市をブランドが観ることでやっと服が作られ始める。
服ができるまで、かなりの期間を要する。当然、売れ行きの予想はあらかじめしておく必要があるので、在庫が多くなると経営に大きく響く。結局商品にリスク費を上乗せすることになる。
この悪循環を、顧客の動向を見ながら短期間に生産できる全体管理を作り出しているZARAなど、企業としての底力が尋常ではないと思った。
業界の常識ほど疑うべきだという。
デザイナー達が、現在は、80年代などに比べると相当勢いがなくなているというが。
世の中が変わっているからこそ、情報発信側の力が弱まっているのではないかと思う。
どこかの誰かが発信した情報をただただ受けるという時代ではなくなっているから。
これからより一層、その力は実際の購買者たちに力が移管していくのだろうし、彼らの望み、困りごとを如何にくみ取る仕組みを作るかが、こらからの成功のカギになるのだろう。
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誰もが身近に接しているアパレル業界の過去、現在、未来を具体的で分かりやすく書いてある。
①シングルチャネル
②マルチチャネル
③クロスチャネル
④オムニチャネル
日本は①②あたり、アメリカイギリスは④まで行っている。便利になってきた。エコ化も進んできた。
ファッションは10年周期で変わる。この実感は正しいんだな。
2年前の流行予測に始まり、1年前のトレンド予測、1年前のが素材選定、半年前のコレクション提案から、アパレル商品が店頭に並ぶ。たった8週間のシーズン定価販売期間の為に1年がかりで準備し、4〜6ヶ月前に予測を立てた上で商品を用意しなければならないのがファッションビジネスのリスク。
いかにシーズンを通して値下げ額を極力抑えて粗利益を多く残し、いかにうまく売り切ってシーズン末に在庫をできるだけ残さずに終えるかで損益が決まる。
それ故にアパレルビジネスは参入障壁が低く、始めるのは容易だが競合が激しい上にリスクが大きく、博打的な要素が多いビジネスであると言われる。
原料を糸にしてその糸を編んだり織ったりして生地にする工程が1番時間がかかり、最短でも2か月かかる。生地さえあれば1か月もあれば完成品が作れる。
死に筋商品とは
無計画に作り過ぎ、売れ筋商品を深追いし過ぎ過剰に追加発注、売れない色の商品。
「色つけ」が在庫のリスクを増やす。色のない布なら、可能性が無限大だから。
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アパレル業界の現状と今後の展望を書いた本
個人的にもファッションを取り巻く環境が、テクノロジーでさらに進化すると思うし
この本に書かれてある内容は非常に腑に落ちるものが多かったので
評価としては高い
一方で、この本に書かれている内容以外の部分に
更にファッションの進化があるはずでもあるので
参考程度に留めようと考えている
業界の中を知るには良い本
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グローバル化・IT化がアパレルにもたらした変革、最新事例、今後の方向性について、近年の業界の変遷も踏まえて書かれた本。口コミで存在を知り一読。『AI流通革命3.0』でも印象に残ったが、他業種ながらITが与える変革の大きさには驚くばかり。
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<目次>
プロローグ パラダイムシフトでチャンスをつかめ
1ファッション流通革新は10年周期で起こる
2欧米では今、何が起っているのか?
3次の流通革新を考える
4インターネットが変えたショッピングの常識と残された課題
5テクノロジーの進化を享受するのは誰か
6サスティナブルなファッション消費とは?
エピローグ 消費者が主役となる世界
GWの課題図書。
この著者の、ユニクロVSザラ、は良かったけど、これは凡庸。
アパレル専門商社で自分が働いているため、業界のことを多少は知っているからか。またはこの本が消費者にどのように服を届けるか?が主な話で、どのように生産するかが書いてないから、言うだけ感が強いと感じるのかもしれない。
過去、自分の販売先は、問屋⇒アパレル⇒GMS⇒小売チェーン、と移ってきた。
いつも、問う。売り場は、どこにあるのか。
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日本のアパレル業界は10年に一度程度のサイクル
で、大きな変革が発生していると言われます。
古くはDCブランドやファストファッションの台頭
グローバル企業の進出などです。
そして現在はネットショップの隆盛といったとこ
ろでしょうか。
その間、主役はコロコロ入れ変わっていますが、
この変化はまだまだこれからも続くと著者は分析
します。
過去の変遷から次世代の主役へと共通するのは、
「いかに消費者の購買時のストレスを軽減させる
か」です。
確かに服を買うのって結構面倒ですよね。
店舗へ行って、選んで、試着して、家に持って
帰るという一連の流れが一回で成立すればまだ
良い方ですね。
好みの品が無かったり、サイズが合わなかったり
在庫が無かったりすると無駄足になります。
これらのストレスを軽減したのが現代の勝ち組
企業です。納得しますよね。
さらに次世代は、さらなる消費者のストレスを
無くすだろうと予測します。
例えば手持ちの服を管理して、似たような服の
カブりを無くすなどのサービスと一緒に服を売
る企業の出現などです。
アパレル業界だけではないです。消費者が「モノ
を買う」時の悩み、ストレスをどれだけ軽減でき
るかが、次世代のビジネスのキーポイントになり
ます。
そのヒントが満載の一冊です。