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短編4つ。牧歌的というかおとぎ話のような、ゆるりとした空間に濃い人物がわさわさしてるような雰囲気だが、やはり解説を照らし合わせてみると、当時のロシアからソ連に流れ行く体制に敷かれて書かれたようで。言われなければわからないし、むしろそういうのを取っ払って読んで欲しいそうで、目論見は成功のようだ。いつの時代にも「人間らしくとは」「自分らしく生きる」というのがテーマで、もがきの1つとして文学が存在してるのだな。
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傑作選とのことだが、風景描写が作品の雰囲気をかなりの部分決定しているという印象を持っただけであった。
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どん底の中の希望や人々の思惑、愛情、嫉妬心が浮き彫りになるエピソード。
二十六人の~?が印象的だが、チェルカッシの終盤も、尊厳を優先する主人公が印象的。
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職場でほんの一瞬言葉を交わすだけの少女を偶像化する下層労働者の男たちが、筋骨隆々の伊達男によって少女の心を奪われ激昂する、というあらすじ。伊達男との口論が激化し、少女を落として見せろと挑発した男が、俺たちの偶像の強さを試したい、とぼやく、その言葉に共感。
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ジュンパ•ラヒリの『その名にちなんで』に名前の由来として登場するゴーゴリ(の『外套』)を読もうとして、ロシア文学文庫コーナーを物色していたら、その隣にあったこの本のタイトルが気になって先に読んでみた。
プロレタリア文学の古典、ということになるんだろう。表題作の、『二十六人の男とひとりの女』は、笑えない喜劇という趣のお話。