水木しげるの異界探訪記 みんなのレビュー

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投稿者：キック　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

水木先生自らのルーツを探す旅漫画。
　隠岐の島から始まり、故郷の境港、出雲、最後は南方ゆかりの高麗神社へ。ねずみ男や目玉の親父や出雲の祖霊に誘われ、水木先生の魂は時代を行き来する不可思議旅行に。また現実の旅行は、出雲の旅から京極夏彦氏も加わる豪華な珍道中。水木漫画の醸し出す独特の雰囲気と水木先生の惚けたユーモアが相まって、私的な漫画のはずが、出雲の国譲り神話の真相にも迫る壮大かつ不可思議な世界が創出されています。
　私は、「死んだら何もないというのがホントかもしれんなあ」という水木先生の境地に共感しました。