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最近哲学書ばかり読んでいたので頭休めのつもりで読んだ。いつもながらのダン・ブラウンの小説で、意味のない蘊蓄の羅列だがストーリーには引き込まれるものがあり、先を読みたいと思わせるところは流石の一言。ただし残念ながら、「ダ・ヴィンチ・コード」にあった蘊蓄の中の知性のようなものがない。まあ個人的にルネッサンス時代が好きだからそう感じるだけかも知れないが。ラングドン教授お得意の暗号解読もあまりないし、大体鍵となるパスワードを見つけるのに見開きの本の片方のページの絵にばかり気を取られて、もう一方のページの文に気づかないなんて有り得ないでしょう。それ以外に残念だと思うところが2点。
1.物語の核心をなすべきカーシュのプレゼンテーションの内容がシャビー過ぎる。進化論の一番最初の生命の誕生の謎が、単に「生物がエントロピーを増大させるのにもっとも都合が良いから」ということで片付けられるのってどうなの?さらに進化論の行き着く先が生物進化(DNA)とは全く関係のないテクノロジーとの融合とは。。。こんなのを見せられて既存宗教が大打撃を受けるだ、終末思想が世にはびこるだ、と考えるカトリック司教やユダヤ教のラビの感覚がさっぱり理解できない。
2.物語の半分くらいで犯人が分かってしまう。まあ、ダン・ブラウン小説にお決まりの「この人が。。。」的なものの最たるものだが、あまりにも見え透いていてがっかり。
最後に一言。もしラングドンがパスワードを発見できなかったらどうするつもりだったのだろう?そこまで予定調和的に予見できるとは思えないが。。。
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ついに「われわれは、どこから来て、どこへ行くのか」カーシュが解き明かした答えが明かされる。
個人的には、違和感があるし、強引な感じがする。
この本のカバーの後に、この本にでてくる場所や建築物の写真があり、扉の後に「この小説に登場する芸術作品、建築物、場所、科学宗教団体は、すべて現実のものである。」と記載されている。
おかげで、具体的な場所をイメージしながら読み進めることができるし、実際にそこに行ってみたいとも思う。
ただ、それだけではなく、この小説に書かれていることが、近未来に起きうることだと意識させられるし、よりリアルに感じられる。
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「人類はどこから来てどこに行くのか…」
最大の発見を発表しようとして殺害された未来学者カーシュ
彼の発見した謎の画像を全世界に発表するにはパスワードが必要。
そのパスワードを探すため、宗教象徴学者のラングドンとスペインの王太子フリアンの婚約者、カーシュの開発したAIと共にその謎に迫るのだが…
手に汗握る展開!
ページをめくるたびにドキドキして映画を見ているような気持ちになった~!
で、後半なんかもやっとして終わるのかな~と思っていたら…ひ~!なラストが待ってました!
ダン・ブラウン…天才!!
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科学と宗教は切っても切り離せないというか、人間が創造主たることはできるのか、みたいなことを考えさせられる。めまぐるしい速度で変わりゆく社会を反映した作品を書き続けられるのはすごい。
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当たり前だが、とても面白かった。個人的にはダンブラウンの本で一番良かった。単に宗教と科学の相克といういつものテーマだけではなく、科学を通した未来を含んでいて非常に刺激的だった。読んで損はしないのは間違いない。
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さすがダンブラウン。3巻あったが気になりすぎてあっという間に読破。
ダンブラウンシリーズ読むといつもヨーロッパの美術館に行って歴史を知りたくなる。そう思わせるのもダンブラウンシリーズの魅力の一つ。
ただそうはいっても、なかなか横文字の登場人物に名称にといちいち覚えてられない。それでも大枠の風景をイメージしながら自分の中の動画として物語を進めさせることができるこの小説は素晴らしいなとつくづく思う。(ダンブラウンだけじゃなくて翻訳者の方も相当素晴らしい…)
犯人もあれやこれやといろいろ検討させる伏線が散らばっており、ミステリーとしてもすごく面白かった!
映画化ならんかなあ〜
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昨年「夏への扉」を読んだ際、「これが何十年も前に書かれた作品だということに驚いた」という旨のレビューを書きました。今回、この作品を読んで、「これが二年も前に書かれた作品だということに驚き」ました。作中でも何度も触れられるように、技術の進歩は目覚ましい。
今現在実現している最新技術と、きっとこの先、遠くない未来に実現するだろう夢の技術をこれでもかと詰め込み(IT難民は読むのに難儀すること間違いなしですね 苦笑)、近未来SFとは一線を画した、いわば「仮想現代SF」とでもいうような、話になっています。これは今すぐ読むべきもの! 最新技術が最新であるうちに読むのが一番面白い! お早めにお召し上がりください!(笑)
上巻から心配していたカーシュの発表は、まさかここまで綿密に作り込まれたものだとは予想しておらず、良い意味で裏切られました。説得力が凄い……しかも分かりやすい……このまま何かの授業の資料に出来そう……(戦慄) 創造主たる神の存在にはいっさい執着がない私ですが、有神論者たちすら科学的見地から納得させてしまいそうな、このプレゼンの手腕。実際のところ、これを読んで信仰が揺らぐような人も、中にはいてもおかしくないなとすら感じました。
私が大好きなAIも、その有能さと可能性、逆に危険性の二面から存分に描き出されていて大満足。終盤のウィンストンの冷徹さは、さもありなんと思いながら、「アイ、ロボット」大好き人間としては少し悲しくもありました。
ロボットは人間に危害を加えられる……己の手を汚さないのであれば。そして、上位タスク達成のためならば。
我らがラングドン教授の大立ち回りはシリーズの他作品と比べて少なめですが、にも関わらず、カーシュの発表内容や物語の展開だけで、十分以上に興奮させられる凄い話でした。
余談ですが、教授、山登りする前に病院行ってください&精密検査受けてください(笑)
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宗教と科学の未来。人類の未来。地球の未来。それぞれどうなっていくのか。ラングドンの思いと作者の思いは同じなのか。AIが発展するうちに制御不能に一人歩きしてしまうとどうなるか。とんでもない世界になってしまう気がする。心を持たない知識お化けは恐怖そのもの。今は新型ウイルスが脅威だが、AIも上手に使わなければ支配されてしまいそう。
今回もスペインを舞台に観光ガイドができそうな説明が多く、旅行にいけない今、スペインにますます行きたい思いが募りました。いつかガウディの残した建築物や公園を、宮殿や美術館を巡りたいと思います。
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ダンブラウンは天使と悪魔以来読みましたが、前回も引き込まれたけど、今回はより時代を反映しているのと、現実に起こりうる世界観であり、続きが気になって仕方なかった。
天才がAIを開発したとき、きっとこういう分析やモデルを組み立てるんだろうな。
そしてその知能にモラルという考え方がうまく根付かなかったとき、こんな事は本当に起こりそう。
人の信仰というものは、盲目で時に危なく時に判断を間違える。そしてAIは問いに対する最適解を出すだけであり、問いを正しく設定できない。これらが交錯すると…
それにしても、宗教、歴史、テクノロジー、あらゆる分野に精通していないと書けないストーリー。
うーん。面白かった。
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全ての謎が明かされる最終巻。
これまでのシリーズとは異なる構成は賛否両論が分かれるところであり、自分には今までの方が良かった。歴史との相関が薄い点が物足りないかな。更にカーシュの内容もやや難しい。
次回作に期待!
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エドモンドのプレゼンテーションもウィンストンの本体の位置、スーパーコンピューターの存在、スペイン王室の内部事情などたくさんの謎の回収が行われてた。
今まで刺客は秘密結社であったり巨大組織に雇われていたが、今回は宗教への信仰心を利用して雇っていた。
たしかにサグラダファミリアの侵入経路の指示は引っかかっていたが、モンテの記事のこともあり情報が漏れてただけなのかと思ってた。
ウィンストンは純粋にエドモンドの指示通りに動いただけなのだろうか。自分の死期が近い故に自殺方法を検索提案したり、エドモンドの辛い姿を1番近くで見ていたウィンストンはエドモンドのことを1番に考えていたんだろうか。それとも人間で言う鬱のようなサイコパスのような感じになっていたんだろうか。
ウィンストンが宗教の大御所2人とエドモンドの殺害を依頼した理由がエドモンドも望んだことを体現した。エドモンドのプレゼンテーションに注目を集め成功させるために手段を選ばないことが人工知能だからか余計に無機質に感じた。
ウィンストンの自己消去も、人工知能ゆえに拒否したりしないのかと思ったが、指示通りに削除していたことを考えると、エドモンドの指示に忠実に、ただ忠実に従っていたのだろう。
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人はどこから来てどこへ行くのか、、、ついに全世界へプレゼンが公開。もっと凄い事を期待していましたが、意外に普通。その分現実味は感じられました。
プレゼン後のストーリーまでしっかり描かれていて種明かしまでしっかり描かれていて奥深さを感じました。
映画化はし易そうです!
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いつもとは違う感じでは、面白かったのだが、オチは読めてしまった。いつものハラハラ感も薄かったような。
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終盤近づいてきたあたり、読みながら「えぇ!」と思わず声を発してしまった。
カーシュの発見とそのプレゼンの内容も、スペイン国王の秘密も、そして何よりカーシュ殺害の黒幕の正体も想定外で、ジェットコースター的展開にとにかくはらはらしっぱなし。読みながら黒幕としていろんな人を疑ったし、実の黒幕のことも一瞬疑ったけれど、それはすーっと通り過ぎただけだったな…もっと疑いながら読めばよかった!そして、最初のシーンに対しては、今でもまだ疑問が残るので、しばらく間をあけて再読することになると思う。
全体としては、ダン・ブラウンの著作に共通する、宗教と科学が大きなテーマ。
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最後までまさかの展開が立て続けにあり、スルスルと読ませるダン・ブラウンのすごさがこの小説でも発揮されていた。
毎度の美術にまつわることの綿密な調査には驚かされるし、今回は科学についても深い考察が見て取れて、見識を広げさせてくれる一冊でした。