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本書はタイトル通りヤンキー的な地元重視の文化を沖縄の若者とのエスノグラフィーとして書かれた書籍。
正直なところこういったエスノグラフィーも、リアルなヤンキーの話も初めて(本書のような)一部の実態を知った私にとっては非常に新しい体験だった。実際にインタビューされた生の会話は、ヤンキー的?文化(暴力・薬・地元など)に対する価値観、時に論理的には筋の通らないそれらコミュニティ特有の考え方、沖縄の方言などが混じり合って、日本語とはいえ一読では意味が掴めないことも多かった。
本書の前書きを見た限りでは、これらの文書は著者が身を張って実体験したからこそ書ける文書なので非常に貴重なものだとは思う。しかし同時に、少なくとも私にとっては別世界の話すぎてどう受け止めていいのか判断に困るところもある。とはいえこの反応は、読書が自身の世界を壊すものを理想とすれば至高の一冊ともいえる体験をすることができた。
明日から何か具体的に実践できる方法があるわけではないが、価値観を変えるという観点からは結構有益ではないだろうか。
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ヤンキーを取り巻く社会、ヤンキーがヤンキーである意味などが厚い記述で記されている。そうすることによって,彼/女らにその選択肢しかなかったことがわかる。
次のステップとしては,どうしたらその選択肢を増やせるのかを考えないといけないのだと思う。
その営みがソーシャル・セラピーであり,コミュニティ・ビルディングなのかもしれない。
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観光地だけでない沖縄、ゆいまーるだけでない沖縄、排他的で窮屈で上下関係が厳しくて、孤独で暴力的で……その中で強く生きる若者たちのリアルが見える。
恐らく…沖縄で生きてきた人は「沖縄ってそうだよね」と思うはず。
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沖縄出身の子達の独特な精神「たーがしーじゃ(誰が先輩だ)」が本書でよく理解できた。先輩の言葉には絶対に逆らわないけど、上手くしなやかに立ち回る術も無意識にこの地で培っていたのだ。大卒のエリートも劣悪な家庭環境で暴力にまみれた暴走族も逃れられない「地元」の楔。
足立区で生まれ育った人と沖縄南部出身の人が物凄く意気投合している姿が思い出された。
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興味深い。ヤンキーに縁がなく、想像の域を出ることがなかったヤンキー。沖縄の友だちから地元のつながりが良くも悪くも強いと聞いたことがあったけど、この本を読む限り実際そうなんやなぁとわかる。
関わる人の多さと、異なるものを受け入れる度合いは比例するのかしら、とか考えたけどこれってわたしの物差しでしかないなー。あぶないあぶない。
研究報告の一面もある本なので当然かもしらんけど、批判するでも容認するでもない、筆者のバイアスない文章やったなぁと今感想書きながら気づきました。
うん、興味深い。
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岸政彦さんの本を読んでいたのでどうしても比較してしまう
先に岸さんのを読んだせいかなんだかインパクトに欠ける気がした
面白くないわけでもないけど
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登場人物が多い割には整理されておらず、非常に読みにくい。沖縄の低脳な方々の低脳な主張がダラダラと書き連ねられているだけ。
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付き合ってられんわ、と思うようなヤンキーの奴らも、悩んで苦しんで生きてる。
とか言うと偉そうに、と怒られるかもしれないけど。
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調査対象の若者たちの沖縄方言がそのまま文字に起こされている。沖縄出身のわたしにはウチナーグチのイントネーションでそれが再生され、臨場感とリアリティが増した。ここに描かれる生活は、ヤンキーだけに閉ざされた世界としてだけでなく、沖縄に住む人なら誰しも身近にいる人々の生活だ
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ものすごく偉そうなことを言えば、住む世界が違う若者(若者だけじゃないけど)たちの話だけど、それも「リアルな沖縄の現在」で「リアルな若者の現在」なんだろうと思う。目を覚ませボケ、と頭を殴られた気分。読み終わったとき。
暴走族も、建設会社も、風俗経営も、地元のカンケーに基づいて築かれるモノで、そこは何となく肌感覚でわかるのは自分も沖縄人だからか。
難しいけど、これが沖縄のリアルであることを理解して、違い世界だと思いつつも理解して生きていくことが必要だと思う。キレイゴトだな相変わらず。
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正直この本に出てくる人たちと住む世界が違うため、読んでいて衝撃を受け、こんな価値観もあるんだなと学んだ本だった。年功序列、非合理、先輩から受けた理不尽を後輩にまたする。令和になり企業からこういった風潮があることは聞かない(あったとしても問題になりニュースに取り上げられる)が、それが今でもまかり通っていることに驚いた。本気で今住む世界にいてよかったと思えた。
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沖縄のヤンキーのエスノロジー。濃密な人間関係が生活の基盤となっているのはすごいと思った。都会を漂流するネット難民とは少し様相が違うのかも。暴力がコミュニケーションの一つとして成り立っている世界だが、他人への関心は高いように感じる。
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沖縄の男性たちも構造的被害者なのは分かるけど、そいつらも最終的には身近な女性にその負の力をぶつけて苛烈な被害者となる女性を作ってしまう、全ての負の連鎖の最後の受け皿がもれなく若い女性になってしまう、のが非常にツラい。
この本では暴力どっぷりの男性ではなく、そこから少し外れながらも(しかしやはり色濃い暴力の影を近くに持ちながら)サバイブする(した)男性たちをメインに取り扱い、そのヤンキー(?)男性たちの各個人史を綴りながら、沖縄内でのコミュニティ形成について(似たようでありながら)地域により生まれる差異について著者の考察も述べられていく。
『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち/上間陽子』と続けて読んで、何より黒く重く腹に残ったのは「殴られる女も悪い」といいながら女性を殴り、金をかすめとる男どもを全員同じ目にあわせてやりたい、という思い。
そういうことじゃないのは、分かってる。
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沖縄という地を生きる若者たちについてのエスノグラフィー
当たり前ってその人の背景にある文化、価値観で全然違うなーと改めて感じた。
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沖縄、暴走族、ヤンキー、地場産業。離れられないし、離れても苦闘。沖縄に雪崩れ込む負の連鎖が語られてる。