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<目次>
はじめに
第1章 世の中まんざらでもない。結構大人って素敵だ!
第2章 行政まで変えた改革者の横顔
第3章 「自律」の力を身につけた生徒たち
第4章 保護者も、学校を変えられる
おわりに
<内容>
『学校の「当たり前」を変えた』の千代田区立麹町中の工藤校長を取材した本。WEB「WEDGE infinity」連載の記事を書籍化。読む順番はこれを読んでから、工藤校長の本を読んだ方が良い。その方がより驚きを得られるし、熱さを感じることができるだろう。あっちの本よりも詳しいのは、第4章の保護者のところか?PTAの巻き込み方が書かれている。
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目的を達成するために手段がある。当たり前のようではあるが、時に私たちは手段を目的としてしまうことがある。例えば学校での頭髪服装指導など、その指導をすること自体を目的としてしまっている節がある。今一度、上位目標を確認し、子どものためを第一に学校にある習慣を考えていきたい。
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一つの学校の実践が、これほどまでマスコミに取り上げられるのが、なんだか不思議な気がします。それだけ皆さん、教育に興味があるということなのかも知れませんが、一面だけ、それもプラスの部分だけに光を当てすぎなのではないでしょうか。
教育に絶対はあり得ません。ある人にとって素晴らしい教育が、他の人にも全てよい、ということはないからです。そういう意味で、どんなに素晴らしい実践にも、必ず影の部分があると私は思うのです。
もっとも、持ち上げるだけ持ち上げておいて、あるときを境に一気に落としたり、叩き始めたりするのは、マスコミの常套手段ですので、気を付けなければいけません。
内容は、既に『学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―』を既に読んでいたので、正直あまり新しいと感じるところはありませんでした。本人が書いている分だけ、以前読んだ本の方が読みやすかった気がしますが、第三者の意見が散りばめられている分、今度読んだ本の方が、説得力はあるように思いました。
今の教育に疑問のある方には、読んでみる価値があると思います。
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あまり考えずに手に取った本だけど、想像以上に良かった。
タイトルの通り、目的思考で全て考えると何が起きるかを実例で示した本。
教育の目的、学校の目的…それらの本質を考えた時に、実際にやるべきことは何か、
それを考えて実行している。そうすると、それに共感してくれる仲間が増えてくる。目的が明確だと、敵はいなくなって、違う立場からその問題に向き合えるようになる。
単純にこういう教育って良いなぁと思いながら読むのも楽しいし、どうやって組織を変えていくかという視点で読むのも楽しいし、いろんな視点で楽しめる良い本だと思います。
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工藤校長の著書が素晴らしく、感銘を受けたため手にとった。
その目的としては、(私は学校教育の内情については全く知らない素人なので)著者以外の立場からも、中立的な分析や懸念も聞きたかったから。
要は、素晴らしい内容であったからこそ理想と現実の狭間がどのくらいあるのか知りたかったのですが、実際には俯瞰した見解というよりも、校長のフォロワー的立場から、内容をなぞるような中身だった為ちょっと残念。
私個人としてはこの本を読むならば、工藤校長本人の著書を読むだけで十分という印象でした。
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「学校とはそういう場所なので…」を打ち壊す。
目的思考「何のためにやるのか」「誰のためにやるのか」を徹底して貫く。教育現場には古い慣習が多い。大手企業にも古い慣習が多く、時代の変化に対応することよりも昔の慣習が優先されることが多い。「去年こうだったから、今年もこうする」が散見される。
定期テストをやめたとか企画を生徒に任せたとかオープンイノベーションを取り入れたとか、麹町メソッドに注目が集まっているが、本質はそこではない。工藤氏のビジョンを具現化したものがそれというだけ、メソッドを真似したらいいというわけではない。
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私の勤務校は、きめ細かい指導が売りになっている。それはそれで、生徒や保護者に「安心感」を与えることに繋がっていると実感している。ただ、このようなスタイルで教育活動をしていく上で、「これでは自律した大人にはなれない」と感じるようになってきた。
麹町中学校の実践は、「その場の安心感」など気に留めず、子ども達の将来を見据えた教育だと思う。既存のルールや行事などをスクラップし、意味のないものは改善していく、もしくは撤廃する。その際、学校教員だけでなく、生徒や保護者に議論させる。
まさに、学校は「誰のため」にあるのか、学校で「何を学ぶのか」を考えさせられた一冊である。
『学校が変われば、日本社会は必ず変わる。それを変えるのは「どこかの誰か」じゃない。「ここにいる自分自身」だ。』
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「PTAやメディアから叩かれたときに、どうするか」も書かれていれば、全国の学校が容易にマネできるのだが。。
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同じように理想を掲げている先生はたくさんいるだろうけど、ここまでとことん目的ファーストで行動できている人は少ないんじゃないだろうか。
なるほどと思ったことはたくさんある中で、心の教育より行動の教育、という話はすごく印象に残っている。無理やり仲良くする必要はないし、嫌いな人や理解できない人もいる、そんな中で大人として協力し合いながらうまくやっていく、そんな振る舞いを身に付けることが大事だなと思う。
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「学校の当たり前」の著書に比べるとちょっと内容が薄いような感じがしましたが、こちらは、実際の生徒・教員の感想が入っており客観的な評価があるようにも感じました。目的志向で取り組むことによって、学校が変わっていくこともある。もちろん全部ではないと思いますが。
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麹町中校長工藤勇一氏の教育改革について、多田慎介氏が詳しく紹介している。工藤氏の教育改革の基本的な考えは、岡本薫氏の「教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ」がもとになっていることがわかった。
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そもそもの目的を見失い、従来の手段をこなす事に終始してないか…
学校現場の話ではあるが、校長は学生が社会人になる将来を見据え、学習の場を提供している。
職場においても、転用可能なトピックが多い。
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2019(R1)9-2020(R2)2/24
上司から借りていて、「引き出しの肥やし」になって腐りかけていたところを取り出し、一気に読む。
仕事をしていて、よく"手段の目的化"に陥りかけることがある。手帳を使い出した頃も同様だった。
”学校はブラックだ”、”ブラック部活動”、”教師のいじめ”、“教師のわいせつ事件”など、学校現場を取り巻く状況は悲惨キワまりない。
そんな中で、硬直化する学校現場に一石を投じ、大きな成果を挙げている校長先生のお話。
「教育書」というよりも「ビジネス書」に近い感覚を持った。
“学校の常識は世間の非常識”という言葉があるが、本当だろうか。そういう部分もあるだろうが、それ以上に、“学校は社会の鏡”である気がする。
だからこそ、学校が変わる、ということは、社会が変わる、ということであり、この校長先生は、「学校を変えることで社会が変わる」という信念で仕事をしておられる。確かにそうだと思う。
学校の先生が育てているのは、”未来の社会人”なのだから。
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目的を設定し自律的行動する人材を育てる教育について具体例を交えながら書かれている。
大人に決まったルーティンをやらされると、生徒も保護者も思考停止になり、将来は歯車行きである⚙これまでの工業化社会では良かったかもしれないが、創造性やデザイン思考が求められるとされるポストインダストリアル社会では通用しない。
自分のやりたいこと、やるべきことを自分で考えて行動できる人間を育てる大切さと事例がよく分かる一冊。
→自分で目標設定、それに向けた行動を設定&実践
そのために大人がどう手助けすべきか。あれこれ指示を出すのではなく、質の良い問いを投げかけてあげることが重要。質の良い、とは人やタイミングによって異なる。だからこそ常に生徒の変化に気づいてあげられる教師・教育者が求められている。
→脱:形骸化作業、全ては生徒のために!
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工藤先生の本は2冊目
こちらの方がより具体的に書いてある
学校の出来事ではあるが、大人の世界でも思い当たる節は多い