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波頭先生の新作ということで早速読了。
論理的という言葉の定義が広義である
個人的にはここにかなり示唆があった
世間で言われている狭義の論理的以外の方法も
使いながらコンサルティングをしていきたい。
個人的には論理性に自信がなかったが、
少し自信がでた。
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ファンだったのだが。。。
なんだろう。思考・論理・分析を読んだ時の感動は、MECE感の半端なさにあったように記憶している。
とことん考えて場合わけする姿勢があり、
納得感があった。
でも、この本には、それがない。
無駄な横文字で煙に巻く。
知識や経験も大事だと、もともこもない。
そのため、構造もイマイチとらえづらい。
どうしちゃったのか、と。
やはり、どんなコンサルもそうなるのか。。。
大前さんは、流行りに追いつくのがやっとで、
目新しさは出せなくなった。
堀さんは、なに言ってるかわからなくなった。
波頭さんは、得意なところも、経験に逃げるようになった。
歳をとっても役に立つには、どうするべきなのだろう。。。
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思考とは端的に定義するならば、何かをわかろうとして情報と知識を加工すること。
論rとは、ある命題から推論によって次段階の命題が導かれている命題構造。
適切な言語化スキル。分けるスキル、繋げるスキル、定量的な判断スキル。
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空に浮かぶウロコ雲を見て、“ウロコ雲”という言葉で認識するのと単なる“雲”と認識するのとでは、その言葉の持つ意味内容を他の情報や知識と繋げて得られる意味合いは大きく違ってくる。単なる“雲”という認識であれば、雨の可能性や曇り空。あるいはどんよりとしたイメージが広がっていくが、“ウロコ雲”ならむしろ爽やかな秋晴れの空を思い出す。つまり、単なる“雲”という言葉から得られる意味合いは「雨が降る前兆」かもしれないが、“ウロコ雲”からは「雨が降らない秋晴れの空」と、真逆の意味合いに繋がるのである。(p.78)
様々な事象が大きいのか小さいのか、有利なのか不利なのか、危ないのか安全なのかといった意味的メッセージは何と比べるのかによって決まるのであり、比べる対象に関する知識やけんけんがあってこそ、思考が成立するのである。
以上のように、「適切な言語化」スキル、「分ける・繋げる」スキル、「定量的な判断」スキルという論理的思考のコアスキルは全て、知識と経験があってこそ機能する。論理的思考力を鍛えるに際しては、「知識や経験に頼るな、自分の頭で考えろ」と言われることも多いが、知識や経験が無ければそもそも思考することはできないのである。(p.155)
そして一般化・抽象化された情報は多くの具体的事象と繋がり得るので、自分自身の思考にも広がりを与えてくれる。1つ1つの事象を個別に理解・認識するのではなく、抽象化して扱うことで全く別の事象と繋げることができたり、知識として得た一般的な事象を自身の経験と繋げることで理解できたりするのである。
逆に言えば、実家には経験の無い事象に対しては、「しる」ことはできてもなかなか「分かる」感覚には至らないということでもある。そして実感を以って分かってない事柄については、自分が思考を行う際の繋げる材料として有効に活用しづらいということにもつながる。(p.201)
「気温が下がると、雨は雪に変わる」ということを私たちは知識として知っているし、実感としても分かっている。だから冷え込む雨の夜に、「明朝には雨が雪に変わっているのではないか」と考えるのは自然なことであろう。しかし、これが仮に気温が氷点下に下がることがない熱帯地方にしか住んだことの無い人であったら、「気温が下がると雨が雪に変わる」ことを知識として得ることはできても、寒い夜に明朝の雪景色が自然に思い浮かぶことはないだろう。(p.202)
集中できる環境/条件
・防音の部屋で作業をしたり、耳栓を用いるなど、雑音を排除する
・遮光カーテンを締め切る
・照明の色や明るさを調整する
・机の上から必要最低限の物以外を排除する
・一人きりになる
・集中に入るためのルーティーンを作る
・睡眠時間を調整する
・集中できる時間帯を把握しその時間帯に一人で作業に取り組めるようにスケジュールを組む
(p.204)
i 自分の信念に固執することが要因となって客観性を損なうバイアス:確証バイアス
ii 自分の感情/好悪に影響されて客観性を損なうバイアス:感情ヒューリスティック
iii 社会通念や自分の経験則に基づいた先入観によって客観性を損なうバイアス:ステレオタイプ(p.226)
「クリティカルなスタンス:を撮る際の具体的な姿勢。態度とは、「安易に結論に飛びつかずに熟慮する」ことと、「一度出した結論を柔軟にアップデートする」ことである。(p.256)
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ビジネスに必要な論理的思考力を身につける。解説書やノウハウ本で論理的思考力を向上させた成功例はあまり聞かないという著者の実感を背景とし、本書一冊で論理的思考の理論を理解・実践する。
思考のプロセスで行われている情報加工のメカニズム。
1.考察対象を要素に分けること、
2.分けられた考察対象の情報要素をそれに対応する知識要素と比べること、
3.考察対象の情報要素と知識要素を比べて得られた「同じ」と「違う」という判別結果を統合整理して、「同じ」要素でくくること
論理そのもの、論理が成立するための要件、論理的であるの3点を押さえる。
論理の定義:ある命題から推次の命題を導くための思考の道筋。したがって(inference)、なぜならば(reasoning)。
論理の成立要件:2つ以上の命題と、推論あるいは理由づけによる意味的なつながり。
論理的である:論理展開が客観的妥当性を持つ
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ガチガチの論理学に加え、脳科学や認知科学のエッセンスも含んだアップデートされた論理的思考の本。論理的思考を学びたい方はmust read。
【メモ】
・思考とは「情報と知識を加工すること」
・情報加工のミクロのプロセス
①分ける:考察対象を要素に分けること
②比べる:分けられた考察対象の情報要素を、それに対応する知識要素と比べること
③くくる:考察対象の情報要素と知識要素を比べて得られた「同じ」「違う」という判別結果を統合・整理して「同じ要素」でくくること
・論理の成立要件
①形式要件:命題が2つ以上あること
②意味的要件:2つの命題が推論、あるいは理由づけによって意味的に繋げられ得るものであること
・演繹法の適切な前提
①前提が意味内容的に既呈命題を包含していること
②前提の意味内容が普遍的妥当性を有していること
・2つの正しさ
①論理的正しさ:論理展開の形式に誤りがない
②客観的正しさ:結論が現実的に正しい
・論理的思考のコアスキル
①適切な言語化
②分ける・繋げる
③定量的な判断
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https://www.read4action.com/report/detail/?id=1831
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論理的思考とはどういうものか
どうすれば身につくのかを
骨身に染みた論理的思考で
言語化して書かれている
NewsPicksで初めてお名前を知ったが
この本を読んで一層ファンになってしまった
波頭亮さんはかっこいい大人だ
個人的には
ただ単に論理的思考が良いとは書かれておらず
「伝わるかどうか」に視点があるのも
他の本と一線を画している点だと思う。
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適切な言語化
分けるスキル、繋げるスキル
定量的な判断スキル
タテの因果、ヨコの因果
ベン図を用いた集合関係の判断
ピラミッドストラクチャーによる体系化
フェルミ推定
正反の立論
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論理とは何か、思考とは何かという大前提となる基礎から丁寧に解説し、適切なポイントでの図解も付された本書の実践的な内容からは、悩める学習者に向けた筆者の情熱をひしひしと感じた。2019年出版の比較的新しい本ではあるが、彼の経験にも裏打ちされた肉厚な本書の内容は、大変読み応えがあるものだった。
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相当なレベルの良書。
最初はKindleで読んだけど、紙の本でも手元に置きたくなり、再購入。
本の形が変わるほどのドックイヤーの数に。
内容としては、
・論理的思考とは何かを、論理とは何か、思考とは何かという大前提から、コアスキルまで詳細に記載
・そして、そのコアスキルを身につけるための具体的な方法(what to do、how to do、かけるべき時間)
・さらには、論理的思考を阻害する人間の脳のメカニズムから、その対策方法としてのクリティカルシンキング
と言った内容が1冊に網羅的にまとめられている。
まえがきに「本書は、論理的思考力を実際に身につけるための一冊である。」という強めの一文に負けない一冊になっている。
まさに論理的思考力を学習し、身に付けられる一冊だと思う。
内田氏の「仮説思考」シリーズや、バーバラ・ミント氏の「考える技術・書く技術」に並ぶ名著だと思います。
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読むのは2回目。社会人なら読んでおきたい本。少し学術的なので、読む段階でベーシックな論理の概念や、日本語の正しい意味を知らないと、読んでも身につかない。意外と出来てない大人も多いと思う。
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自分はこの著者の弟子だったのかもしれないと思うくらい、普段やってることが書かれてて、これでよかったんだなと安心した。適切な言葉選び等、必要なのに周囲にうまく説明できない部分も明快に書かれていて参考にしたい。論理的思考には知識と経験が必要というのがまた納得。認知心理学、行動経済学分野の引用も知っている範囲のことで読みやすい。
足りてないのは統計、フェルミ推定、クリティカルシンキング、バイアスの意識。息をするように使いこなしたい。
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第1章 論理的思考とは
1思考とは何か
人がものを分かるということ
思考のメカニズム
思考によって得られるもの
体系化による次元の拡大
因果の捕捉による結果のコントロール
時間軸の取り込み
事象の構造化
2論理とは何か
「論理そのもの」を知るぶ直理の定義
したがってとなぜならば
論理の成立要件
形式要件;2つの命題があること
意味的要件:文脈的繋がりがあること
「論理的である」とはどういうことか
客観的妥当性があること
受け手の理解が得られること
3論理展開の方法
演繹法とは
演繹法の使い方
帰納法とは
帰納法の使い方
演繹法と帰納法の関係
正しさの条件
客観的正しさと論理的正しさ
ファクトとロジック
第2章 論理的思考のコアスキル―3つのコアスキル
1「適切な言語化」スキル
過不足の無い言業の選択
シニフィアンとシニフィエ
十全な文の作成心
語順と助詞の選択
曖味な表現の回避
「文章・文脈」の整理
ピラミッドストラクチャー:構造化
接続詞の活用:シナリオ化
2「分ける」スキル・「繋げる」スキル
「分ける」スキル
ディメンジョン:次元の統一
クライテリア:適切な切り口の設定
MECE:モレなくダプリなく
「繋げる」スキル
コロケーション:意味の共通項で繋ぐ
アナロジー:構造の類似性で繋ぐ
3「定量的な判断」スキル
確率で判断する
論理的思考における確率的判断
統計的に判断する
代表値とは何か
分布の形とばらつきを掴む
確率と統計に基づいた論理的思考
4アセットとしての知識と経験
「適切な言語化」のための知識・経験
「分ける・繋げる」ための知識・経験
「定量的な判断」のための知識・経験
第3章 コアスキル習得の具体的方法
1what to do:何を練習するのか
「タテの因果・ヨコの因果」の捕捉
「ベン図」を用いた梨合関係の判断
「ピラミッドストラクチャー」による体系化
「フェルミ推定」による定最的感党の訓練
「正反の立論」による総合カトレーニング
2how to do:どう練習するのか
手を使って考える
経験と紐づけて考える
集中して考える
3練習の総時間量:どれくらいやればよいのか
1万時間、1000時間、300時間
3カ月300時間が1つの目安
第4章 クリティカル・シンキング
1ネイチャーとして間違える脳
脳はかくも間違える
4枚カード問題(ウェイソン選択課題)
囚人問題
ブラナリア観察実験
認知バイアスとは何か
確証バイアス:信念への固執が招くバイアス
感情ヒューリスティック:好き嫌いに起因するバイアス
ステレオタイプ:固定観念によるバイアス
後づけの論理による誤り
無意識で働く「システム1」と意識上の「システム2」
2クリティカル・シンキング:それは本当に正しいのか
論理チェックの3つのポイント
根拠のチェック
論理のチェック
結論のチェック
1根拠と論理へのフィードバック
クリティカルなスタンス
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本書は、論理的思考力を実際に身につけるための一冊である。
■論理的思考
・思考とは、情報と知識を加工すること
・現実の問題の解決策を見つけるには ①知識、②情報か効力、③情報収集力 の3つの力を構成する
・論理展開の方法 ①演繹法、②帰納法
■3つのコアスキル
・第1 適切な言語化スキル ①言葉の選択、②十全な文、③文章・文脈の整理
10種の接続詞 順接、逆説、並列、対比、列挙、換言、例示、補足、理由、結論
・第2 事象を分けるスキルと、繋げるスキル
分け方 ディメンジョン(抽象水準:菜の花、花、植物等)の統一、適切なクライテリア(分類基準)の設定、MECE
繋げ方 コロケーション(意味の共通項、星、柔らかい等)、アナロジー(類似性、類推)
・第3 定量的な判断スキル
確率、統計
■コアスキル習得の具体的方法
・What to do 何かを練習するのか
①タテの因果、ヨコの因果の補則 タテ:なぜ5 ヨコ:複数の原因の羅列
②ベン図を用いた、集合関係の判断 包含関係
③ビラミッドストラクチャーのよる体系化 構造
④フェルミ推定による定量的感覚の訓練 近似、定量的推定
⑤正反の立論 肯定側と否定側の両方の論理構築の訓練 双方の論理構築を一人で行う
・how to do どう練習するのか
①手を使う ⇒紙に書いてみること
②経験と紐づける ⇒具体と抽象をいったりきたりする
③集中して考える
・練習の総時間 どれくらいやればいい
①1万時間 エキスパート
②1000時間 1つのスキルを回りから認めてもらえるレベル
③300時間 まず、最初の目標、ふと上昇するタイミング
■クリティカルシンキング
・脳のメカニズム
①システム1 知識と経験の集積によって働く、無意識的な直観的判断
②システム2 意識的に思考して結論を出す思考的判断
・クリティカル・シンキングとは 批判的思考 ⇒ よく吟味する
・論理チェックの3つのポイント
① 根拠は妥当か
② 論理は妥当か
③ 結論と現実との整合性
目次
まえがき
第1章 論理的思考とは
第2章 論理的思考のコアスキル
第3章 コアスキル習得の具体的方法
第4章 クリティカル・シンキング
参考文献
あとがき
ISBN:9784480072153
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2019年04月