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発達心理学の観点から感情について述べた本。臨床心理学や教育心理学の所見も取り入れられており、新書としては非常に網羅的。
著者の子供への思いやりや教育問題への思いも伝わってくる良書。
序盤の感情の定義に関しては「いろいろあるんだなあ」といった感じでやや退屈。
中盤の感情の発達や問題行動の部分は、関心があるときに該当箇所を読むと非常に参考になると思う。なかなか感情の側面から発達や問題行動をとらえることはなかったため新鮮だった。
特に印象に残ったのは6章の場所アイデンティティと感情である。環境の感情に与える影響は大きく、工夫のし甲斐のある領域だと希望を感じさせた。
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行動の原動力は感情なので、その仕組みを学び直すために、読んでみました。
こんな目的で、こんな本を読んでるのかぁ~って感じで、参考にしてもらえたら嬉しいです。
1日2冊以上(年間750冊以上)の読書を目標積み上げ中です。
お手数ですが、書評はリンク先のレビューをご参照ください。
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感情というモノ。その発達とメカニズムを論じている。
章立ては
1.感情とは何か
2.様々な年代と感情の発達
3.道徳感情の芽生えと成長
4.問題行動の感情問題
5.感情マネジメントの技術
6.場所アイデンティティと感情
著者は日本人ながら、文章の書き方が西洋人っぽいなと感じた。論理的である反面ちょっと入り込みずらかった。
科学的研究なので当然ではあるのだが。。
心の問題は個人の問題でもあるので、社会的な仕組みやプログラムでどうにかしようというのもどうなのかな?と思ったのも正直な感想。
(とはいえ、それしか打ち手はないのだが。。)
いいなと思ったアイデア
・EQ理論の感情コンピテンス「感情の識別能力」「感情の利用能力」「感情の理解能力」「感情の調整能力」
・人から影響を受けない本来感とは「自分がどんな人間なのか受け止めて気づけているか」「自分の嫌なところも逃げないで対峙できているか」
・エリクソンのライフサイクル理論
・自己調整過程におけるバンデューラ理論
非道徳的行動の元になること
・ジョナサンハイトの道徳感情の源泉
「危害/親切」「公正/欺瞞」「自由/抑圧」「忠誠/背信」「権威/転覆」「神聖/堕落」
・ワクワク感とは知的好奇心。しかし現代はあまりにも簡単に満たせすぎている。
自分を十分に感じられ、成長させてくれる場所にいると、次第に心は充電される。
満たされた気持ちから、探求心、冒険心、いたずら心がわき、やがて未知のことを学びたいワクワク心が出てくる。
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幼少期からの体験や遊びと学びの大切さがよく分かった。生活の場や学校がより良い環境にある事はどんな人にとっても重要な事なんだと思えた。ただ、どれほど大人の側に余裕があるかにも関係してくるので実践するのは難しいだろうな。
感情を無視して生きることはできない。自分がどういう状態に当てはまるのか、考えながら読むのは楽しかった。自分と相手を知ることでコミュニケーションの誤解を減らせると思う。
「自尊心が高い人は妬みの感情が低い」という話や、道徳的正当化の話は特に興味深く読んだ。
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同じ言葉(どきどき、やばい、不安など)から受ける印象を、快と不快を横軸、エネルギーの高低を縦軸にとったグラフにマッピングしたとき、人によって違いが出るというのが面白かったしやってみたいなと思った
感情が先か身体反応が先か、とか、感情の幅や定義の違いに興味があるのかも