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連作短編集。
あらすじ
鎌倉?をモデルにした神倉駅前交番。40代前半、にやけた顔、チャラい言動、実は元刑事、「落としの狩野」とも呼ばれていた。しかし、5年前、被疑者が自殺したことで制服警官になる。日頃は適当な様子で、すごく頼れる後輩、月岡みっちゃんとともに事件を解決する。
面白いー。どの作品も、オチがつくし、予想できない展開が多い。読後感も悪くない。もともとライトノベルの作家コンビだからか、登場人物の動きや考えもスムーズで想像しやすい。5年前の伏線もきっちり決まっているし、続編とかあったらいいなー。
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犯罪者の視点から物語が綴られる短編集。不思議と主人公が憎めない。飄々と事件を解決していく狩野さんが俳優の小日向さんで脳内再生されました。
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久しぶりの降田天作品。
「鎖された赤」
「偽りの春」
「名前のない薔薇」
「見知らぬ親友」
「サロメの遺言」
の短編5篇からなる推理(?!)小説。
スラスラ読め進められた。
主人公は神倉駅前交番の狩野巡査なんだろうけど、各短編の犯人(?!)側の味方をしながら読んでしまうという、あまりない感覚になったのが面白かった。
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元刑事で今は交番勤務の狩野の事件簿といったかたちの短編集。
視点は事件を起こした側で進んでいく。
逃れようとする者を、軽薄そうに見える警察官狩野が。
どんどんと事件を起こした者の真相を突き止めていく姿。
激しさはないものの迫る迫力が凄かった。
後半はとある時間軸で動くかたちになってて、繋がりにまたビックリ。
読んでいて心が締め付けられるような。そんな作品でした。
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やるせなさといった普段読了後にあまり抱かない感情を抱くような、感情移入も出来ないし登場人物に魅力をあまり感じ取れるわけでもないだが読む手が止まるという事はないという不思議な話だった。
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いきなりかなりヤバい犯罪者目線での始まり…。いかん、なにに感情移入していいかわからないヤツ。
でも、主人公らしき狩野雷太は「へらへらした」巡査くらいしか表現されないのに、犯罪者のことはしっかり書かれていて、まあ、短編読み終わる頃には気持ちに折り合いつくっていうか、うーん、やっぱりモヤモヤ?最初の短編2つはそんな感じで、その後の書き下ろしから少しテイスト変わってきます(最初の二つは小説 野生時代に掲載)。
夜中に読んだのに眠くならず一気読みしたので、面白かったんですよ。読後感の微妙さで★4かな。
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前知識ゼロ、初読みの作家さん。
かなりおもしろかった。しっかり犯人が描かれた倒叙の良作。惜しむらくは·····いやいやネタバレしちゃいそうなので辞めておこう。
続編出るなら期待。倒叙万歳。
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「落しの狩野」と呼ばれる刑事がいました。
彼の取り調べからは、誰も逃げられませんでした。
しかし、ある時、行きすぎた取り調べのせいで被疑者が自殺し、狩野雷太は刑事を辞めます。
そんな狩野が神奈川県の神倉署のお巡りさんになってからの活躍ぶりを描いた五編の連作短編集です。
「鎖された赤」はおぞましい話だけどなんだか文学的だと思いました。
「偽りの春」はやるせない話。
「名前のない薔薇」は小粋な話。
「見知らぬ親友」はちょっといい話。
「サロメの遺言」は「見知らぬ親友」の後日譚ともいえる話。
狩野のひょうひょうとしたキャラクターは面白く、容疑者の追いつめ方が巧く、話がすべて面白かったです。
今まで読んだことのなかったいいキャラクターのお巡りさんだと思います。
2021年9月刊の『朝と夕の犯罪』の前編ともいえる話でこちらは短編五編とも狩野が解決していきます。
『朝と夕の犯罪』は犯人が主人公ですが、狩野も最後の方に登場して面白かったのでこちらも読んでみました。
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第71回日本推理作家協会賞受賞作「偽りの春」収録のシリーズ第一弾。
倒叙形式ミステリの連作短編集で、
「鎖された赤」
「偽りの春」
「名前のない薔薇」
「見知らぬ親友」
「サロメの遺言」
の5編収録。
コロンボや古畑のように事件調査による真相追及ではない点がミステリーとしては弱いかなと思いました。
また、挙動不審な人物からそこまで看破するとは超能力者かと突っ込んでしまいました。
前半三つが上記のような交番勤務における狩野の推理力が提示される連作になっています。
後半三つは書下ろしのようで、狩野がどうして交番勤務に執着するのかの真相を描いているので、物語としては後半の方が面白かったです。
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元刑事で、交番勤務のおまわりさん狩野が事件を解決していく短編集。犯人目線で語られるので、狩野が飄々としてチャラい感じで会話をしていくうちに、いつのまにか嘘を見破られている展開がスリリングで、ゾワゾワする。
狩野のキャラクターも相まって、癖になる。続編も出てるみたいなので、そちらも読んでみたい。
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最初はいわゆる北村薫の日常の謎系で、主人公がお巡りさんだから、自然に犯罪寄りになる…と思ってたら、連作集でオチがあった。でも、んー、一沙の「天才」振りとやらがイマイチ抜けてないって言うか野暮ったいって言うか。残念。
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元刑事のお巡りさん狩野さんが事件を解決していく話。飄々としてる狩野さんにいつの間にか追い詰められる犯人の気持ちになってしまい同じように焦ってしまう。狩野さんの洞察力鋭すぎて凄い。古畑任三郎っぽい感じで面白い。
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先に続編の「朝と夕の犯罪」を読みました。本作のの主人公「狩野巡査」が何気ないほころびから犯罪を炙り出してしまうのですが、犯人に感情移入しているものだからドキドキしましたね。
そして本作はその元刑事の狩野雷太が街のお巡りさんとして、にこやかに対応しながらその鬼のような洞察力で後ろ暗い人々を追い詰めていく短編集です。
相手がちょっと弱すぎという所もあり、雷太無双という感じもありますが、実際職務質問で実績を上げているお巡りさんってこういう能力ありそうですよね。
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書店のおすすめのポップを見て読みたくなった本作。
狩野雷太という警察官が特徴的に描写されていて、
すぐに引き込まれた。
容疑者をさりげなく、だけど巧みな話術で追い詰めていく様はかなり緊張感がある。
細く長い指はまるで獲物を絡め取る蜘蛛のよう。
犯人じゃないのになぜかドキドキ。
犯人目線で物語が進む構成は新鮮だった。
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うん。悪いやつがみんな捕まったり問題が解決するのは読んでいて清々しいね。
だけど、主人公像が読んでいてよくわからないや。
この人が主役の話が読んでみたいな。
って、あったりして…