紙の本
生き物の模様の謎に迫る
2022/04/24 22:28
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投稿者:hachiroeto - この投稿者のレビュー一覧を見る
シマウマやキリン、熱帯魚など、体に模様のある生き物は多い。でも、あの模様はどうやってできるのか? 身近な疑問を出発点に、チューリングの反応拡散原理をテコに「生物のデザイン」の秘密に迫る傑作サイエンス・エッセイ。
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大変面白かった!軽快なノリで、シマウマの縞模様や貝の螺旋構造に隠れされたパターンを数理の楽しさを交えながら紐解いていく展開がとても痛快だった。チューリングの反応拡散波や寺田寅彦、植物のフィボナッチなど盛り沢山。科学のお宝を見つけたくなった。
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読者を飽きさせないために、テンポよく、結構ふざけた感じで書いてある。生物学を数理的に説明、証明していて、面白い。ちょっと難しい。生物の世界は数理モデルが当てはまって美しいのだな〜と感嘆する。
シンプルに書いたと筆者は言っているけど、そこそこ難しいと思う。生物学用語が結構出てきて、解説読んでも分からない人もいるかも。
逆に、生物学科だった自分は、遺伝学、分子生物学、発生学の知識が思い出され、楽しかった!
最後の、隠れ研究でNatureに論文が載った話は、なかなか常人では出来ない気がした。驚いた。
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ユーモアがあり、楽しく読めた。
ワクワク感と共にあっというまに読んでしまった。
今年の5月に続編が出るようで楽しみ。
これに続き、フィリップ・ボールのシリーズも読んでいきたい。
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読みやすく、わかりやすく、興味を持ってもらえるように伝えようとする並々ならぬ意思は感じました。
一部の数III数C(だったけか??)の部分はちんぷんかんぷんでしたが、数式が出てこない部分は、概ね理解しやすい。
結論:シャンプは最強
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これは面白い!堅そうなタイトルとは裏腹に,著者のジョークを交えた軽妙な書き方に引きつけられます.内容は数理モデル(特にチューリング波)に基づく生物の形の話です.
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最初はとっつきにくくて放置していたけれど
飛ばし読みしてみたら、
アランチューリングやみのもんたの評が面白い。
まだ読み途中だけど、好きかも。
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面白い!最高!
まず近藤教授の喋り方が面白くて読みやすい。内容も初学者が理解できるように各章で簡潔にまとめられていた。図や写真も多くて視覚的にわかりやすい。
この本には驚くようなことがたくさん書いてあるが、しまうまが縞模様を持つ理由は本当に驚いた。何事にも理由があると思っていたけれど、そうでないこともあるんだなー。ましてや生物にとって不利なことも、なんだかんだ進化せずに失われないこともあるんだな。びっくり、そして面白い。
波と螺旋の話も面白い。この本はまさに「数学と生物と物理の融合」って感じがする。近藤教授がどの分野にも精通しているからこのようなアイデアが浮かぶし研究できるし本が書けるのだろう。こんなに見事に数学と物理と生物を融合していることに感動した。正直うまく他分野を融合することは一つの分野に長けている人には厳しいと思っていた。(多くの教授がその類の人間だと勘違いしていた、、。)良い意味で考えを覆されたなあ。
個人的に、一番面白かったのがフィボナッチと生物の関係のところ。どうして黄金比が植物や生物に出てくるのか、これは調べてもあまり納得いく答えがなく、高校の三年間ずっとどうしてだろうと思っていた。この本とこの本を貸してくれた高校の生物の先生には感謝しかない。けれどももう少し早く出会いたかった、、というのが正直なところ。
本の中に、数学美しい!すごい!神秘だ!と思っているうちは数学を理解していないと言うこと、的なことが書いてあるのだが、心の底からその通りだと思う。数学を学んで、探究していて「数学は本当に美しい」と思うことはあっても、天才はこうは思わないのだろうと思うことが何百回とあった。天才は色々と分かるから、数学は神秘でも美でもなく当たり前なのだろうと。自分も大学に入って当たり前だと思えることを増やしていきたいと、切実に思いましたね、、。
一度近藤教授に会ってみたい、、。
会ってみたら質問したいことが一つある。
「研究すればするほど当たり前のことが増えていき、今まで美しいと思っていたことがそうでなくなってしまうかもしれないけれど、それが怖くなってしまうことはないですか?」
まあ知れば知るほど新しい美が出てきてしまって、それを追うことが最大の悦びなのでしょうが、、笑
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偶然出会った本だったが、アタリ!
生物の角や模様、指紋などの発生学的な理由。そこにこんなロマンがあったとはね!
黄金比についても述べられてるこの本を、ビールとともに夕焼けの中で読了
てかこの本、響きの良い題名ですでに勝ってる。
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生物の色々な模様は単純化して証明できる。巻貝も二枚貝もアンモナイトも、牛やアンテロープなどのツノも、どれも円錐が元になっている。そこに回転やひねりがつくことでその形になっている。
生物の模様は波。波がつながれば縞模様ができるし、反転模様、編み模様もできる。
タテジマキンチャクダイの幼少期から成魚に模様が変化できるのも波だから。
生物はフィボナッチ。タコの根元から13番目の吸盤が大きいと前にさかなクンが言っていたけれど、それもフィボナッチなのだろうか。
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面白い。
後半から難しい話も出てくるけど基本的に面白い内容でデザインをやっている自分からしたら生ぶことも多かった。
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シマウマやキリンの模様、貝殻の渦巻き、ひまわりの螺旋まで、とある"単純な法則"があるのはご存知か?想定の10倍単純な法則でびっくりした。しかも図が多いから助かりました。ちょくちょくボケもあるよ!
コラムとボケがいい本は総じていい本!
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波紋と螺旋とフィボナッチ読了です。ド文系人間だけど最後まで楽しく読めました。数式の意味や解説はやっぱりわからないのが残念だけど、著者が自分の中の仮説を信じて熱帯魚を育てて、模様の変化を目の当たりにして静かに感動している様はあまりにも文学的で素晴らしかった。映画じゃん。
他にもエモいエピソード多数あってすごくよかった。基本おもしろおかしい文体なのに緩急があって退屈しなかったし、あとがきにもあったけど読者のことをめちゃくちゃよく考えて書いてるのが分かるので好感が持てた。