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旅のお共として。前にも借りて途中まで読んでた本。連作短編集。家庭教師が児童虐待を発見するというのはなるほどと思う。家庭の中に人の目が入ることは大事だ。でも実際には虐待は貧困と密接だろうから、家庭教師を頼むほど裕福な家には難しいかもしれない。でも不適切さは発見できるだろう。最後は恐ろしい。復讐。憎むべきは妹を虐待死させた父だろうに。しかし、母はどうして妹を父のもとに置いていったのだ。ほんと虐待なんてもの、なくなってほしい。
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家庭教師派遣会社の面談担当が主人公。
家庭教師達から虐待の疑いがあると報告を受けた家庭に出向き、面談をし、虐待が行われてるかを見極める。
勘違いだった場合は家庭教師の契約解除になったり訴えられる心配もあるけど、実際に虐待が行われてる場合は児相に通報し、子ともが救われる。
家庭ごとに色々な事情もあるし、考え方の違いもあって、、、どこまで家庭教師派遣会社が踏み込んで良いのか、判断が難しい。
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短いながらもなかなかに濃密な作品だった。
「家庭教師のシーザー」で働く原田。彼は深刻な問題がありそうな家には家庭訪問をしていたが……。
ジャンルとしては日常の謎で、一話毎に様々な家の謎が登場する。それだけではなく、原田が何故、家庭訪問にのめり込むのか。その謎もあちこちに散りばめられており連作短編集だが、長編と言っても過言ではない。手堅い作りの面白い作品だ。