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シンエイの迷走っぷりがとにかく人間臭くて、年相応で……巻を追うごとに、どんどん魅力あるキャラクターになっていくなぁと惚れ惚れしてしまった。「三章後半のアレ」は、もう胸が痛くなってしまった……六巻かけてシンエイからあのセリフを引き出したのがレーナだと思うと……(なんなんだ、あの焦ったさは)。
ところで、シンエイもかっこいいのだが、今回はファイドにMVPでも異論は出ないでしょう……。あれはもう惚れるしかない。
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かつて、すきになったラノベ作家がこんな刊行ペースで新刊出してくれたことがあっただろうか……(ハマったシリーズものが打ち切りになるか作者が書けなくなるかレーベル移る呪いにかかってる)
物語の終着まで見届けられますようにと願うばかりです。
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連合王国編の完結回。
今回はさすがに前回ほどの衝撃はなかったなあ。
いや、いいことだ。
前回、死せる戦闘人形シリンたちの有様に衝撃を受けたエイティシックス達が、生きていることの意味自らに問うた今回。
ようやく、彼らの中に生きる意味が見つかったのだなあ。
戦闘場面は、今回は珍しくあまり心配しなかった。
作戦がうまくいって人間側の死者が少なかったこともあるし、高機動型との戦いが3度目だったと言う事もあるのだろう。
レーナとシンのまだ始まったばかりだという感慨がここまで読んできた身には少し驚きで、でも、そうだよなと気づかされた。
個人的ハイライトはシンがレーナに「おいていかないで」と告げ、レーナが「帰ってきなさい」と返す場面。
ようやく二人の気持ちが繋がった。
いやしかし、これ、主人公じゃなきゃ、死亡フラグだよ^^
さて、次巻は少しライトな展開だそうだけど、一気に二人の距離が縮まるといいね。
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5巻までは古本、この巻から新刊で、ようやく追いついた。
しかし、「エリア88」読んでないから、主人公の名前以外どこまで重なる部分があるか判らないのよね。
この巻での印象は、あぁファフナーだなぁ、と。
ならば、レーナとシンがツーマンセルで戦う日もくるのかも?
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本書は、連合王国編の後編。
レギオンとの戦いに従軍するシンを始めとする86達は、前巻の攻城戦でシリン達が見せた自らの身体を喜んで犠牲する戦い方にショックを隠しきれない。
シリン達は人間ではないが、死者の脳を利用して作られた表情のある女性兵士型人造妖精だ。
彼女たちは、「勝利の為の死こそ我が目的」とばかりに自らを犠牲にして味方の為に血路を開いた。シリン達のおびただしい数の屍を見た86達は、彼女達の姿を自分たちの将来の姿とダブらせてしまう。
その影響を一番受けているのが、シンだ。
シンはサンマグノリア共和国が崩壊し、ギアーデ連邦軍に編入された後、未来のあるはずが無かった自分たち86に急に未来はあるのかもしれないという、今まで考えたことも無かった事実を突きつけられ、逆に混乱する。
そして、「自分を頼って欲しい」とシンに対して優しく笑顔を向け、無邪気に未来を語るレーナにも違和感を抱いてしまう。
自分は彼女を幸せにしてやれる訳がない。自分は死ぬ運命しかない人間だ。そうやって生きてきたし、一緒に戦って死んでいった他の仲間の86達も同じだ。
そう、自分は未来の無い、穢れた存在なのだ。自分にとって大事なレーナを自分のような存在が近づくことによって、汚してはいけない・・・。
そう心の底で思うシンであったが、レギオンとの死闘のなかで、もう本当に死ぬかもしれないという場面に直面したシンに
『死にたくない』
という人間らしい心が初めて芽生える。それは、戦いの最中に、レーナに対して必ず生きて帰るという約束をした直後だった。
本作は、シンたち86が、
『死ぬ為だけに戦う、心の無いただのプロセッサー』
から、
『未来を切り開くために闘う、人を愛する心を持つことのできる人間』
への変革を描いた心理劇だ。
圧倒的な戦闘描写とレギオンとの戦争に翻弄される少年少女達の心理描写の対比が見事に調和する。
この86シリーズも6作目が終了。
86達は本当の人生を取り戻すことができるのか。そして、人間達はレギオンに勝利することができるのか。これからも86シリーズ、目が離せない。
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前巻で投げかけられた疑問に対して、登場人物達が
各々の答えを出す巻。
あるいは、エイティシックス達にとっての
生と死の別の意味を、彼らがほんの少し気づき始める巻。
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戦功
・「無慈悲」さん鹵獲
・高機動型撃破
・阻電撹乱型充電ユニット・発電プラント破壊
あたりだろうか.とにもかくにも連合王国編は完結.
今回の目玉行事は濃厚なるシンレナ.色々とうったらうったら言ってるが,申し訳ないがオマイラ好き同士なんだからくっつけよ!ってツッコミ一つで終わってしまう気がする.EP7はホントにそんな感じっぽいが,そうじゃなきゃシンをぶん殴る.
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とうとう、シンが悩んでいたこれからの生き方を吐露した。
ラストのフォニクス戦後の流れがとても良かった。
レーナのツェンタウナーを利用しての殲滅作戦は中々面白かった。
無慈悲なる女王も鹵獲したし、次はどんな展開になるのだろう?
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病床で一気読み。
入院中だから流石に活字は読む気力ないだろうとiPadにDLした映画や漫画を詰め込んでたのに、読み始めたら止まらなくなりますよね。今回も表情筋緩みっぱなしでニヨニヨしながら読んでおりました。てゆか、何冊か持ってきといて本当よかったわ。
シンレナきっかけで読み始めたのに、今回で一気にヴィーカ推しになってしまった。
レルヒェも可愛い。大好きです。
連合王国編終わりで心配したけど、ちゃんと連邦にも来てくれましたね。
本当にヴィーカが最高過ぎる。好みって変わるのですねと昔の自分と引き比べたりしております。
次巻はライト回と後書きにて先生が仰ってたので、楽しみにしております。
しかしシンレナ、おまいらいい加減くっつけやって気もしてきますね。いやそれが気になって買い始めた訳なのですが、思った以上にこうもだもだと。
どうも短慮な自分はむううううとなる訳ですが、こういうのがいいのですよね。
はあ読書の幸せ。
2022年7冊目。
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〈シリン〉の犠牲により自分達の行き着く死を直視してしまい揺れるエイティシックス。その葛藤が最終的にあのような結論を導き出すとは……!
エイティシックスにとっては、いずれ訪れる死の瞬間まで戦い続ける事が誇りだった。それにより残酷な世界に負けまいとした。けど〈シリン〉により戦い続けた果ての死を見せつけられれば、エイティシックスとしての矜持は揺れる
それは自分達がエイティシックスで居続ける意味さえ疑問視させるもの
これまでエイティシックスは自分達とそれ以外を分ける事により世界を睥睨していた。外の声など聞く価値がないとしてきた
けど、矜持が揺れている状態では外の声は以前より聞こえてしまう。それはレーナの声だったり、ダスティンの声だったり、〈シリン〉の声だったり
エイティシックスの中でも最も揺れていたのがシンだね。特にシンは聞こえてしまう声だけでなく、レーナの声を拾い漏らさないようにしているから余計に揺れる
元々シンとレーナでは持つ価値観が大きく異なるから、聞けば聞くだけシンは断絶を感じてしまうわけだ
それでもレーナと共に居る為に痛みを感じても変わろうとするシンはそれだけで充分に変化の兆しを手にしていると言えるけれど…
変化には痛みが伴う。それは戦場でのミスによる負傷だったり、レーナへの意図せぬ暴言だったり
でも、かつて無い程の痛みを抱えたからこそ、これまで我慢できていた痛みを「痛い」と感じられたからこそ、自分が今何をしなければならないかを自覚できるわけか
レーナの方も自分の言いたい事だけを言うのではなく、シンの想いを聞き取ろうとし始めたのは印象的
自分の価値を正しいと押し付けてしまえば、別の価値観を持つシンを余計に傷つけてしまう
そこで一旦距離をおくのではなく、シンの価値観と自分の傲慢さを知って、それでも尚レーナはシンを理解する為にシンに近づこうとするんだね……
シンとレーナには絶望的に足りていない理解の為の対話。その約束を交わして
そうして始まる竜牙大山攻略戦は壮絶の一言。そもそも火山に飛び込んで敵基地の破壊やら首領の鹵獲を行おうというのだから生易しい作戦にはならないのは当然として、ここにフォニクスも参戦してくるのだから堪らない
一方で己の死を直視してしまうような環境では、逆に死にたくないという感情を呼び覚ますのか
かつてはシンがレーナを置いていってしまった。今回もシンが火山に飛び込む側
だというのにあのシンが「おいていかないでください」と言うなんてなぁ……
あの時は先に進むシンに追い付こうとレーナは必死になった。けど今回の言葉は二人として生きていく為の言葉。だからレーナも「帰ってきなさい」と返す
二人はようやく対話に繋がる始まりの言葉を言い合えた気がするよ
だというのに、フォニクスを撃破したシンの前に広がるのは絶対死の光景だった点は震えそうな心地になってしまったよ……
あのシンが死なずに帰る気持ちを固められたというのに、その直後にこのような仕打ちを……
それでも理不尽な絶対死を前にして、戦う意志を再度固めて「死にたくない」と思えたシンは本当に変わったね…
エイティシックスとして戦い続け、何度も死にそうになって、それでも生きたいと願って
そうした葛藤の果てに「誰かと生きたい」と言えたシン。その想いを確かに出来たから辿り着いた実家の誘いよりも優先したい人がいると伝えられる
レーナは「お帰りなさい」、シンは「ただいま」
どちらかが先に進むのではなく、共に歩んでいくのだと。そう理解できる素晴らしいラストでしたよ……
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「おいていかないでください」
この言葉が響いた…
以前レーナが言った言葉でもあるし、シンにとってレーナはそういうことを言える相手になっているとわかったから…
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何もかも諦めていたシンが、悩み始め迷走し、年相応の反応をしだした。今までのエピソードが回収されてて、いい巻だったなあ。
最後、「無慈悲な女王」に追い詰められてからが人間らしくていい。倒れるところとか。
表紙と最後の見開きの挿絵がステキ。そんな顔で笑えるようになったのね。恋っていいね、と思うわ。
戦争モンのラノベと思ってたけど。
スカベンジャーのファイドもかわいかった。
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2023/11/09 読了。
図書館から。
連合王国編、完結。
ヴィーカとレルヒェの組み合わせが好きだなぁ。
〈シリン〉達のことをどこかで皆、引きづってる感じで重い。
重なっている部分と異なる部分と。
でも、リトの成長が見られて、『生きてるから考える』は確かに
生者にしか言えないものね。
シンとレーナはお互いに想いあってるくせに想いすぎてて進まねぇ…!
同じこと思ってますよー。
まぁ、シンがかなり頑張ってるー。望みを口にできて言えてよかった。
ダスティンとアンジュも仲良くなるといいな。