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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
■経営者としてのゼロからの出発
経営者にとって最も大事なことはお金
今会社にいくらお金があり、来月再来月の今、どうなっているかを予測すること
その上でどうすればお金が増えるかを考える
売上と費用はお金ではない
入金と支出がお金である
利益は存在しないが、コストは存在する
利益は事業を存続・発展させるコストである
売上を伸ばしても利益は増えない
BSの利益を信じてはならない
この利益は事業存続発展のための条件として捉え、事業発展のためのコストである
限界利益が固定費を上回った瞬間から黒字になる
限界利益=売上-変動費
損益分岐点比率=固定費÷限界利益
変動費は売上に比例するのではなく、数量に比例する
企業は環境に適応することを持って業とする
自分にできることに集中すること
■会社にお金を残す仕組み
一事が万事、小事が大事
心を磨き人格を高めた人が行う経営こそを本物の経営という
経営で行うことは、科学的で論理的でかつ再現性がなければならない
活用する資料によって導き出される答えが変わる
全部原価法は税金を導き出すためのもの
利益を増やすために必要な情報
一商品あたり販売単価・変動費・限界利益・販売数量
→値決めが利益を決める
売上=単価×数量×頻度
売上の90%は業績上位10%から
コストの90%は業績を生まない90%から
業績は利益と比例し、コストは作業に比例する
資源と活動は、作業量に応じて割当てられる
利益を生まない活動に力を入れないならば、コストは単に多忙な活動に向かって行く
判断ミスを起こす三つの理由
・経営に必要な正しい知識不足
・経営判断に必要な正しい資料不足
・売上至上主義
■黒字企業にする
何のために経営するのか
これこそが会社の存在価値である
経営理念は意思決定や判断基準となり羅針盤であり会社の使命を示すもの
行動するのは人
その社員を大切にしないようでは利益は出ない
赤字にならない体質を作る
限界利益が固定費を下回らないようにする
→限界利益を集中させない
固定費が限界利益を上回らないようにする
→増加する業務毎にコストを検討する
税金は経費と捉える
納税をして税引後利益を計上する
これが会社を強くし、お金を残し、継続するための大切なポイント
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな問題が出てくる会社経営について、わかりやすい処方箋が示されていてよかったです。参考になることが、たくさんありました。
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▼ストーリー仕立ての経営再建のお話
■一般に当たり前と言われていることが必ずしも正解とは限らない
■売上、利益との関係をきちんと把握すべき
■税金に対する正しい知識を身につけよう
◉経営は自分の目で見極めよう
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読む前は限界利益を意識していなかった。
読んでみて利益を伸ばすカギは限界利益にあるとあり、
利益は限界利益と固定費のバランスで決まるとあったので
今後は限界利益を意識しようと思う。
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限界利益とは、売り上げから変動費を引いたものであり、変動費は売り上げを構成する要素の一つである数量に比例する費用のこと。利益は限界利益から固定費を引いたものであり、限界利益を増やそうとすることだけに注力すれば必ず利益は増える。やみくもに売り上げに注力するなという話です。顧客や商品構成が複雑だと細かい分析が疎かになって問題点が見えなくなるので、本書の内容は有効そうです。ただ、ソフトウェア開発のような人月商売はある意味もっとシンプルに考えて良さそうです。
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実際にあった会社の再興についての話し。
自分の今の状況の重なる部分が多く、前に読んだことがあったが改めて読んでみました。
会社の業績が良くないと経費削減をしようとすることは良くあることだと思いますが先代のそれを見ながら何か違うなと思っていました。電気をこまめに消すとか、事務用品の無駄を無くすとか、習慣としては良いかもしれませんが業績に良い影響を及ぼすとは思えませんでした。
この本にある様に仕事の棚卸しをして根本的な仕組みを効率化していく中で結果的に経費が削減されているという形が必要だと思います。
また、自分の仕事が右肩上がりの商売ではないので売り上げは下がっても利益は増えるという形に変えていく必要があります。そのためには限界利益を意識して売り上げをある程度維持しながら固定費を削減していく、つまり1人あたりの生産性を上げていく必要があります。
そのために採算の悪いところはやめる、または譲るなど策を講じていがなければなりませんし、今までの常識は捨てて仕事のやり方を見直し、現代の技術を使いながら業務を効率化していっています。
売り上げを増やしても利益が増えないのは身をしみて感じています。会社の古株ほど売り上げを意識していくら言っても分からない通じないことがほとんどです。多分昭和の時代には多く売れた経験がそうさせるのだと思います。今は単価を上げ、一件あたりの付加価値を増やしていかなければ生き残れないのではないかと思います。
3代目である自分の役割としては従業員の新陳代謝とともに業務のやり方のアップデートの移行をスムーズに行う事。仕事の棚卸しを細かく行い、DXにより業務を効率化すること。従業員一人当たりの限界利益を増やすこと、そのことで給料を増やし、より良い人材を入れること。業界随一の生産性の高い会社にすることで他地域に参入しやすくすること。
この本は自分に重なり合うことが多くとても参考になる部分が多かったです。
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#読書記録 #読了メモ2020 #会社にお金を残す経営の話 実際にあった話しを元に書かれた経営小説。プロの料理人から社長だった兄の急死によって社長業を担うことになった主人公が瞬く間に会社の業績を改善していったその秘訣や考え方、経営者として見るべき利益とは何か。売上を伸ばすことで利益は自ずと伸びるという間違った認識と何よりも見るべき大切な指標は限界利益である。またここで注意されたポイントは限界利益の正しい理解だった。ここは私も誤解している部分があったので学びとしても期待以上の内容たった。#ツゲ読書 #柘レビュー ★★★★☆後半が若干物足りなさというか息切れした感じだったのでパーフェクトとはいかなかった。#読書好きな人と繋がりたい #ビジネス書好きな人と繋がりたい #経営者と繋がりたい #経営はデザインそのものである #経営は学び #経営は面白い
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単純に読み物として面白い。
実際の会社をモデルにしているとはいえ、脚色してる部分は多々あるかと思われるが、会社の一生は大抵それなりにドラマチックだったりもする。
文章は平易で図を用いた解説、簡単なコラムなどが多く載っており、BSやP/Lの読み方を知らず「限界利益」や「収益と利益の違い」が分からないような人にはオススメ出来る。
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売上と利益を今まで見てました。限界利益をみることはほぼなかったです。売上-変動費=限界利益、売上をあげれば利益が上がり、人件費を下げれば利益が増えるを当たり前に考えていましたが、売上=単価×回数×頻度であることを再認識し今調子の悪い店舗について考え直します。まずはしっかりと限界利益を出せるようにすること、変動費がなんぞやを理解する必要があると思います。経営者としてしっかり数字把握し、利益を出すだけでなくお金を残すことはこれからの予測不能な社会のなかでは持続可能な経営には必要なことだと思います。今日この本を読んで早速定期支払いを眺めて見ました、そこで同じ商品なのに値段がバラバラのものがあったりしたので金額を安くできるのであれば安くして変動費をさげます。特に結婚式の事業は変動費よりも固定費がものすごくかかっているのでその部分も見直す必要があると感じています。売上があること、それ自身は素晴らしいことなので限界利益-固定費でプラスになるように全部をみなおさなければいけません。変動費がなにかをもっと勉強して社員と限界利益を高めるためにできることを議論したいです。そこに効率化があるのだと信じます❗
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プロから見たら色々内容に関して言いたくなるかもしれませんが…
自分が読むにはすごく分かりやすく、理解度も高かったと思います。長く続いている会社で、仕事の仕方、効率化については、もうないだろうと決めつけていた部分がありましたが、作業内容、事務作業も改めて点検してみます。
結果的にお金の話につながるのは当然ですが、結果的に経営とはこういうものだよ。あなたちょっと間違ってるよ。と言われているような感覚で読み進めていました。
沢山参考になる話がまとめられている櫻田ノートはこれからも読み続けたいです。
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この本の功績は、次の4つだと感じました。
①なにより小説仕立てである
②限界利益、変動費
③売上の構成(単価×数量)
④納税>節税
レベルとしては決して高くなく、ケチを付けたくなる専門家もいると思いますが、そこで非難してはその人は終了です。そんな一個人よりも本書のほうがよほど世の中には有益です。
「単価×数量」を細分化すると、
●単価=価値(D)
●数量=集客数×成約率(D)
●集客数=広告+紹介
●広告=回数×コスト(O)
●紹介=品質×依頼回数(O)
つまりは、「いかに打席に立つか、いかに打率をあげるか」に集約され、両輪が大事なのですが、やはり打席(≒目立つ、発信する)がシリコンバレーにおいては60%のウエイトを占める以上、本書のように発信する、ということは大事です。
そして、限界利益、変動費、売上構成の視点を経営者に伝えることができるだけで100点です。ここから先は、私達のような専門家が伴走してサポートする領域です。
という前提の中で・・・、
「会計は不完全なもの」とあったように会計にすべての答えを求めてはいけないし、かといって、軽視してもいけません。必ず会計には意識を向ける必要がありますが、財務会計では充足できない独自の管理数値・目標数値というものは各社が自ら生み出さなければいけないと思います。
ではその考え方をもって具体的にどのように取り組むか。本書では、
●何度も試算して目標値をはじき出し、取組策が実行可能かどうか検討し、社員と共有して行動に移す
●限界利益のグラフを見ながらいつでも誰でも気軽に話せる環境を作る
とありましたが、社員と考える、社員との共有の前に、まずは経営者自信が徹底的に考え、また、櫻田さんのようなプロが介入して進めて行く必要があると思います。
利益を出すには「入ってくるもの、出ていくもの」の帳尻合わせしかありません。
本書では否定していましたが、私は、限界利益、売上構成を理解している前提であれば、「売上を増やす、原価を下げる、固定費を下げる」という考えは間違っていないと思います。
その中で現在どこに手を付けるべきか、どこがうまく行っていないのか、時間的なコストも考えながら丁寧に問題をみつけ、解決していくことの繰り返ししかないと思います。
そのような7つの習慣で言うところの「第2領域(重要だけど、緊急ではない)」に時間を割くには、やらざるを得ない環境づくりが大事だと改めて感じました。
経営者との伴走・環境づくりを通して、プロとして「魚を釣ってあげる」ことはせず、「魚の釣り方を教えてあげる」のみにとどまらず、「そもそも、魚を釣りたい!」と思わせることを究極的には目指していきます。(依存→自発)
■以下、適当なメモです。
↑共通費を割り振らない。という考え方は同感です。
↓売上を増やしても利益は増えない。ことはないでしょう。限界利益の考え方がわかっていれば売上伸ばせるなら伸ばしましょうよ。
↑入金サイト、支払サイト、在庫購入で得ることができる資金は、半永���的に浮くからね。
↑すべてのビジネスプロセスにはコストが掛かっている、当たり前の仕事こそ見直す、ことはすごく大事です。これはいつでも気軽に取り組めますね。
↓単価を下げて変動費が変わらない。なんてコンサルはいない!もぐりだ!
↑節税しすぎて潰れた会社はあるが、納税しすぎて潰れた会社はない。いいね!
↓内部留保は意味がないという人がいる。そんなやついないでしょう!?
↓節税効果をうたう保険屋さん。今更そんなのに騙されるな!
↓きれいに書いているけど、濫用的会社分割じゃないの!?
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まず、この本を読む前に読んだ本が読んでも読んでも終わらない本だったので(笑)一瞬で読み終わってビックリした。一日あれば読めます。
内容は、売上とは何なのか?利益とは?コストとは?限界利益の重要性など、実際にあった実話をもとに話が展開していきます。
グラフや表なども所々入ってきますので、わかりやすくまた見やすく、内容終わりには改行も多くありすごく読みやすかったです。
サービス業である自分の会社に置き換えると、売上=単価✕数量✕頻度の数量は毎回違う仕事なので1となるが、単価と頻度が重要であり、安易に値下げしない、お得意様にまた選んで頂ける仕事をするといったことが大切なんだとおもいました。
●この本で勉強になった事
・売上を伸ばしても利益は増えない。
・経営者にとって最も大事なことは売上でも利益でもない。お金だ。
・利益は存在しない。コストは存在する。
・利益は事業存続コストだ。
・価値は顧客に届いた瞬間に生まれる。
・限界利益がどうすれば生まれるのかについて話し合い、教育すること。
・経営戦略が利益を生み出す。
・単価を引き下げて売上を伸ばすことはとても難しく通常はやってはいけない行為。
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経営コンサルタントである著者が会社にお金を残すために変動損益を使った管理手法を急逝した兄の跡を継いで事業継承した遼を中心としたストーリーとともに解説した一冊。
限界利益だけをみる、売り上げを伸ばしても利益は増えない、節税しても会社にはお金が残らない。納税すればお金が残るという3つの考え方を松平運送を継いだ遼と経営コンサルタントの櫻田のやり取りから学ぶことができ大変勉強になりました。
変動費は数量に比例すること、限界利益の状況を社員で共有することや将来のためのお金を持つこと、事業を誰に継がせるかを決めておくことなど実践的かつ効果的な経営において大事なこと学べました。
また、顧客商品マトリックスや節税の考え方や判断ミスの3つの理由など著者が実践している考え方も経営のうえで非常に有用なものも学ぶこともできました。
本書を読んでしっかりとお金を残すことで有事の時も対応できることや社員を思い心を高めて経営することが利益を生むことにつながることを感じました。
そして、そのために本書にある限界利益をしっかりと伸ばしていき、全ての仕事が価値を生んでいることを肝に銘じ心の経営を行うことでますます発展していくと感じた一冊でした。
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管理会計を実例を使ってわかりやすく書いてある点は良かった。簿記を勉強している最中で、非常に役に立った。ただ、節税に対する考え方、経営理念に対する考え方も、あたかもそれが正解のように著者自身の考え方を主張していた部分はよくなかった。
印象に残った点
①売上を伸ばしても利益は増えない。経営管理する中で重要視すべきは限界利益である。限界利益とは売上から変動費を引いたものである。変動費とは数量の伸びに従って増える費用のことである。粗利とは違うことに注意。
②売上は単価×数量×頻度である。一番やってはいけないことは単価を下げること。これをやると限界利益が劇的に下がり、数量と頻度を上げても改善が難しくなる。
③利益を増やすための情報は4つである
ⅰ 1商品あたりの販売単価
ⅱ 1商品あたりの変動費
ⅲ 1商品あたりの限界利益
ⅳ 販売数量(数量×頻度ともいえるか)
④業績の90%は上位10%からもたらされ、コストの90%は業績をうまない90%から発生する。
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経理として必要な考え方の一つを学べる本だと思います。小説仕立てなのでストーリーとして理解しやすいだけでなく、繰り返し読む際に参考にできるものが物語後半にポイントとして整理されている。何回も役に立つ本だと思う!