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すごい本を読んだな、という心地よい疲れと幸福感。
はしくれでも音楽に触れていた人間として、描かれる感情をほんの少しでも理解できる嬉しさと、その本質など生涯理解し得ないことを突きつけられる寂しさを感じた。
こんな音楽経験をしたい。
でもそれには発信する力も受信する力も圧倒的に足りない現実が悲しい。
幸せな時間だった。素晴らしい作品。
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CDを買ったのかと思った。
驚いたことに本から音が鳴ってる。
(全然知らないし分からないのに。笑)
心の中の言葉だらけでこんなにも進行させて
多彩な登場人物へ感情移入をさせてる。
言葉がそのまま音楽になっていたんだろうな。
そんなことを読み終わって感じた。
10文字前後の文章。
あちこちに散りばめられてる、この短かい文章。
もの凄いいいテンポになっていた。
歌詞に近い感じだった気がした。
それぞれのキャラの喋りが歌になってた。
「命の気配、命の予感。これを人は音楽と呼んできた。
音楽というものの本当の姿なのではなかろうか」
たいへんいい鑑賞時間にさせて頂きました!
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めちゃくちゃ楽しかった〜〜。2冊たっぷり楽しんでも、コンクール期間だけの話だっていうのにびっくりする
音楽に詳しくなくても、文字を追うだけで音が聞こえてくるようで、力強い音が響いてくるようで驚いた。
才能がある人や、人生をかけて芸術を為す人にはその人なりの苦しみがある。だけど、それを超えて芸術をするために芸術をする人は、その苦しみすら吹き飛ばしてしまうのかもしれないなあ。
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最高の一言です。
最近読んだ本の中で一番好きかも。
夢中になって読めました。
蜜蜂と遠雷のアルバムを聴きながら読むといい感じです
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やっと読み終わった。
音楽を言語化する難しさ。
著者の技術には脱帽だけど、話としては。。。
個人的には明石が好き。
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上巻と同じような感想。
結局、主人公たちの個性がよく分からず、特徴がなく誰か何を語っているのかよく分からない小説。
加えて、コンクールの審査基準もよくわからないので、最終結果があのようになったのもよくわからず。最後に順位書かれても、ふぅん、なんで?ってなるだけ。
最近音楽関連題材の本流行ってるんだろうか。羊と鋼のなんとかと、マチネの終わりにも、音楽関係だった気がするけど、この本がダントツ最下位だな。なんで直木賞と本屋大賞とってるかわからん。
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風間塵が主人公かと思っていたが違った。風間塵の演奏を通して、またその影響を受けたマサルや栄伝亜夜の演奏を通して、各コンテスタントの成長の物語である。
ストーリーもそうだが、恩田陸の音楽の表現力がすごい。何人もの、何曲もの音楽を瑞々しく言葉で表現する語彙と感性(お前は何様だ、という感じである)は抜群。
取材と執筆にかなりの歳月がかかったのも頷ける大作である。
ピアノを習っておけば良かった、と必ずや思うだろう。
記憶に残ったフレーズ「曲を仕上げていく作業は、なんとなく家の掃除に似ている。」
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途中まで久々に5をつけようと思っていたが、おわりがあっけなかったので4に。途中で鳥肌が立ちそうになったのはひさびさ。塵と亜夜の演奏によるお互いの高め合い(特に亜夜)の描写はすばらしかった。塵は音楽を外に持ち出すことができるのだろうか。その実現は亜夜とのセッションに違いない。この続きのストーリーがあればぜひ読んでみたい。良書でした。
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一気に読み終えました。
コンクールの最初から最後まで、その所々にコンクールを支える人々とピアニストとの関係も描かれる。
ピアニストたちの葛藤、審査員の葛藤も描かれるが、メインはやはり、演奏そのもの。天才たちが刺激しあい、高め合い、その場に居合わせたからこそ、その瞬間だからこその演奏を聞かせてもらいました。
歴史を持つ閉鎖されたクラシック音楽界、その一角に姿を現した才能は、音楽を閉ざされた世界から外に連れ出す役目を負わされている。それは、他の二人の天才たちも知らず知らずに分担したような気がする。
3人の天才たちは、その後のクラシック音楽界にどのような足跡を残すのだろう。
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上巻に続き、ピアノコンクールの出場者の心情を中心に物語が進む。
コンクールの期間中に、他者の演奏に刺激されて著しく成長する亜夜や風間塵の演奏、彼らの音楽に対する世界観の描写がすごくて、実際その演奏がどんな風になるのか、それぞれの曲を聴いてみたくてたまらない。
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面白かった。他の著者のコンクール物や漫画作品なども想起しました。直木賞に本屋大賞か、凄いなぁ。個人的には演奏シーンをもっと描いて欲しいと思ってしまい、星を一つ減らしてしまったのですが…贅沢なのかな
追記 (何に満足できないかを考えてみた)
やはりダブル受賞でハードルが上がってしまったこと。
音楽演奏の描写では中山七里さん、物語性では漫画の「ピアノの森」に先に魅せられていたこと。
物語の尺が小説としてマッチしていないように感じ「夜のピクニック」の方が良かったと思っていること。
恩田さんなら更に良く描けたんじゃない?
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数年に1度程度で,この作品と同時代に生きていたことに僥倖を感じる一作に出会える.本作は僕にとって歴代本屋大賞の中でもベスト.縦糸に物語としての構成,横糸に人物の造形,奥行きに音楽性哲学,これらを紡ぎ合わせ世界観を醸成していく.立った登場人物達に主観と客観の解釈を物語らせ,そして物語が昇華していく様は音楽を感じるが如く心地よい.これ以外あり得ない,と思わせる物語の一意性を感じ,まさに至福.呼吸をする,というように,数学者は数学をする,と言い表すが,本書では“音楽をする”という表現をしていて,深く同意するのでした.
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「蜜蜂と遠雷」下巻 国際ピアノコンクールは2次予選24名3次予選12名オケとの共演本選6名に進みあっという間に一気読み。2020は3年に1度の浜松国際ピアノコンクール、5年に1度のショパン国際ピアノコンクールが開催、両コンサートともまだ日本人が優勝してません。活躍を期待してます。
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私も久しぶりにピアノを弾きたくなったよ!
音楽を文章で表現するのはとても難しい。
特に今回はクラシックが題材で、聴けばわかるんだろうけど、曲名聞いてもさっぱりの音楽ばかり。
でもそれを、弾いてる人の人間性と背景と状況を加味することで、納得感、説得力を与える素晴らしい文章!
読んでいるだけでまるで演奏を聴いているように感情が動いていく自分がとても不思議な経験だった。
私は音楽がとても好きだけど、なぜこの音楽が好きなのか、なぜいいと感じたのか、を言葉にするのが難しいと感じている。恩田さんみたいに言語化できたらなあ。
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あとがきに担当編集者さんが書いてましたが、
二日で一気読みでした。苦笑
それにしても、いま私も出版社に勤めてるけど、
この作品のスタートは採算度外視だったんですね。
と言うか、文学作品はそうなのか…?
物語は納得のいく結果でした。
よかった、無事に終わって。
作品はかなりの難産だったっぽいですけど、
物語はかなりのスピード感で進んでいきます。
どっちかというと、児童文学(森絵都さん)とかに近いかも。