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二次予選の続きから本選
進むほどに人数は減っていく。残るか落ちるか、あぁ胃が痛い。「落選してもコンテスタントの音楽性を否定しているわけではない」と言われてもねぇ、あなたは先へは進めませんと言われてるわけで、とりあえずガックリするよ。
技量的なことは今さら望むべくもないけど、音楽が好きな気持ちはずーーっと持っていたいのだ。
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自分と同年代の作者が直木賞、本屋大賞を受賞した活躍は嬉しい。巻末の解説では作品が完成するまでの作者や関係者の苦労も分かりました。塵が主人公というわけでもなく、登場人物の高島さんも受賞できてホッとした。
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ようやく文庫になってくれたよおおお。
2017年の直木賞と本屋大賞受賞作。
とりあえずページをめくって思ったのは。
文字でかすぎ。行間あけすぎ。
読み進めていくうちに慣れるといえば慣れるけれど、通常感覚とは違うのでなんとなくそれが気になる。
面白いとは感じます。
結果がどうなるのか気になるし視点の切り替えも絶妙でページを捲る手が止まることはない。
(個人的にはマサルのアヤにべたぼれなところが可愛くて好き)
ラストの感じもすきだな。
敢えて最終ページまでコンテストの結果がわからないようになっている構成もふむふむ好感度高め!
そうなんだけど、だけども。
気になって仕方ないのが、モノローグの話し言葉のかんじが超絶ださい。
〜かしらん。とか。SNSを切り取ったようなモノローグがわたしの思考をとめるので、ちょっと残念でした。
たぶんわたしが頭が硬くなったのかな。それこそ塵の演奏を受け止めるくらい頭とハートを柔らかくしろというメッセージなのかもしれない。
でも、なんか、こう、そのSNSぽい若者たちのモノローグがハマってないように思いました。譜面に振り回されてるピアニストみたいに。
(むしろ若者読者を取り込もうとした意識のダダ漏れみたいな)
映像には向いてそうなので映画はちょっと楽しみですね。
(明石が桃李くんなんてなんか昂ぶるし!!)
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コンクールだけを最初から最後まで描くという小説は珍しいと思う。というのも演奏シーンばかりで作品に動きが出しづらいからだ。実際にこの作品も演奏シーンがメインだが、各演奏者の人柄や育ち、クラシックとの向き合い方などが演奏シーンに詰め込まれていてドラマチックに読める。そのやり方も巧みで、大衆の反応だけでなく審査員、他の演奏者、自分自身から語られることによって飽きさせないようになっている。クラシックやピアノは分からないが、聴きくらべてみたくなった。映画化が決まっているらしいが、素人向けに演奏者ごとの違いをどう表現するか気になる。
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音楽にまつわる話なのに、読書好きな人のための物語だと強く感じる。物語を愛する人、紙をめくることに心躍らせる人、そんな人たちのためにある本だった。
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音楽でここまで豊かな表現ができるものなのか。音楽に関連づいていないと訳が分からず眠くなってしまいそうな表現なような気もするんだけど、なぜかすいすいと読めてしまう、そんな不思議な内容だった。
普段歌を聴くときに、歌詞を気にせずほぼリズムのみを感じる自分としては、クラシック音楽を聴く方が感じるところが大きい……かもしれない。音楽を聴いて泣くという体験、してみたい。
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映像が見えるほどの演奏って凄いね!
またそんな風にピアノ演奏の素晴らしさを
文字で表現した恩田さんも凄い!
コンクールは結果じゃなくて
どれだけの実力を発揮できたかに意味があるんだね
それぞれのキャラも良かったね
蜜蜂王子最高
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自分がいる音楽の世界が描かれた作品で興味を持った。
あっという間に物語に夢中になり、読了してしまった。
コンクールという緊張と興奮が入り混じり、独特の実力世界の中でもがき続ける演奏者達の心情の描写が素晴らしかった。
そして、心情描写だけでなく、音楽のイメージを言葉にして描いている恩田陸さんの技量が本当にすごい。言葉から、音楽や風景が自然と浮かび、本当にホールで聴いているかのように錯覚する。
また、主人公たちの音楽と真摯に向き合う姿勢に、「私もピアノ弾くときにもっと真摯に向き合わなきゃ」という初心に帰る気持ちにさせてくれた。
この作品がきっかけとなって、クラシックに興味を持ってくれる人が多くなればいいなと思う。
そして、「音楽なんて道楽、遊びだ」とよくいう人がいるけど、この作品で描かれている壮絶な世界が現実の音楽の世界なんだということを知ってもらえたら、さらにいいなとおもう。
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音楽コンクールの参加演奏者と審査員の心情と演奏曲をドラマチックに盛り上げて、本当に読者自身が会場にいるように錯覚してしまう。
最終選考まで残った人達と審査員の心情も最後まで面白く描かれていた。
特に、不思議な経歴の「風間塵」という演奏者の「音楽を広げる」師匠の問いかけに
対する謎解きが明かされ、参加演奏者と審査員を魅了させる表現は、単に音楽コンクールの競争だけを描いたものではない奥深さを感じさせられた。
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最初から最後まで一つのピアノコンクールの話なのだが、退屈せずに読ませるところはすごいと思った。直木賞+本屋大賞なるほど。
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<第三次予選>前までの感想。まさか明石さんが落選とは…。でも構成を考えたらここで一人、三次で一人落とさないと、音楽描写が若干くどくなるかも?本選まで主要キャラ四名いたんじゃ、メリハリつかないもんなぁ。文量的にも。本選当確的な?キャラであるチャンを落とすことで読者の溜飲を下げた感じかなぁ。…と言うわけで、三次でマサルくん落選とみた!本選には塵くんとアーちゃんで。主人公・塵くんはまあ間違いないでしょう。もう一人はマーくんでも(ファンには悪いけど…)良いかと思ったけど——作中で彼は勿論のこと、その師匠であるナサニエルさんも彼女のことを認めているので。そして私の頭にアーちゃんを応援しているマーくんの姿がパーっと浮かんできたことが大きいかな(^^
<本選>前までの感想。まさか三人共本選に行くとは…。まあ、あの出来で落ちることはないか>マサルくん。それにしても塵くんの演奏に、亜夜ちゃんの覚醒。奏ちゃんに審査員たちなど…コンテスタントたちの演奏によって、音楽の素晴らしさを感じているシーンなんて本当に素敵でした!あと明石さんと亜夜ちゃんの(謎の?)抱擁シーンはこちらもなんか涙ものでした(*´꒳`*) 激励賞&菱沼賞(曲の本質というか作曲者の気持ちを推し量る術は、さすが年長者だけありましたね)をゲット出来て、明石さんの努力が報われて本当に良かった!!これからも地道にコツコツと、音楽に取り組んで欲しいなぁと思いました←誰目線だよw
<全て>を読み終えて・・最後の演奏者・亜夜ちゃんの後。一拍、審査員二人のバーでのパートを入れる演出に恩田さんのセンスの良さを感じた!最後も敢えて書面のみでの結果発表もまた良きかな、と。音楽の素晴らしさを存分に感じた読書体験でした!なにかと“最高傑作”って謳い文句を聞くけれど、これは文句なしに星五つ。
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直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品だけに期待して読み切りました。結果的には本作の中でも、どちらかと言うと上巻の方が意外性が高く、ドキドキしながら読みました。前から恩田陸はいつか読んでみたい作家だったけれど、なかなかタイミングが合わずこれまで来ましたが、本作を読み終えて、読んで良かったと実感しています。是非、他の作品も読んでみたいですね。
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これ、映画化するんだね、
大ヒットか、おおこけするか。
生半可な表現じゃ、がっかりするけど、
原作の世界観が上手く表現されるなら、是非とも映像化はみたい!
クラシックは縁遠くて、でもマサルや亜夜、明石を通して溢れでることばで、その曲や演奏者の世界観がみえてくるのがすごい。
そこに実際の曲をかけてみると、また違った味わいが。
ホフマン先生の贈ったギフトの、爆発力のすごさといったら。読んでる私も内から自分でも気付かないものを引き出される気がする。
ずっと鼓動がうるさくて、読み終えたあとの虚脱感と言ったら。
漸く、ゆっくり眠りにつける。幸福な気持ちのままいい夢がみれそう。
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2019年71冊目。映画公開に合わせて原作のおさらいをしておこうと思ったのが動機。上下巻あわせて900p越えの大作だけど、とても楽しく読むことが出来た。この作品を書くにあたって、筆者が時間をかけてリサーチした部分が作品に生かされている。面白かった。最後はやや予定調和的な終わり方だけど、亜夜や塵、マサルなどの今後の活躍も見てみたいと思える。音楽的な素養は自分には全くないので、各コンテスタントが弾いた音楽がどういう風なイメージなのか映像を見ないとわからないのが残念。映像を見た後もう一度読んでみたいと思う。
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音楽やピアノが大好きなのだけれど、
この作者は音楽がいかに素晴らしいかを描き切ってくれていて
感謝感謝です
色んな人に読んで欲しい。