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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
にゃこは神秘の生き物ですね。世界的にもそうなのかとしみじみ。
でも、不思議な力なんてなくても、いてくれるだけでとてもうれしい。
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ユニークな中編ホラー(?)小説。
著者自身も巻末で『ホラーを依頼された』と言っているのだが、本書はホラーというよりは、東京創元社のカテゴリ『奇妙な味』以外には分類出来ない本ではなかろうか。
『喋る猫』というモチーフは如何にもホラーに登場しそうだし、メールや音声ファイルなど、デジタルなツールが登場するのも今時っぽい。また、作品としては不思議なおかしみがあった。案外、登場人物は死んでたりするんだけどなぁ。不思議。
猫が登場する作品は、ジャンルをホラーに限っただけでも数多くあるが、異色作と言っていいのでは?
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途中で猫がとても怖くなるほど邪悪な生き物として書かれていました。
結局ロジャーは救世主となるのですが、そうなると結末は少し悲しい気分になります。
もう少しロジャーのおしゃべりを聞いていたかった。
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猫とミステリが好きなら是非オススメ。
物語は人間の言葉を話す猫と妻が行方不明になった男の対話から始まる。
猫に九生有りとは言われるが、この言葉を超えどのように不死になったかが語られる。
そして猫の師匠が主人公に迫ってくるのはサスペンスのようでスリリング。追い詰められた二人がメールでやりとりする状況は現代的で面白い。
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題名からほんわかファンジーを想像していたら、とんだホラーだった。主人公がじりじり追いつめられる描写がすごくリアルで怖い…。
猫は常に我々人間の命を狙っている…笑
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私のジャンルからは外れるのだけれど、娘が装画を担当させて貰った関係で読んでみることにしました。
よく言えばハリー・クレッシングの『料理人』と同系列の「奇妙な味」の小説ですね。ミステリーというほど論理的でも無く、ホラーというほど怖くない。ジョイスの『ねじの回転』などの作品がチョコチョコ顔を出す事から、教養小説的な要素もありそうなのですが、こちらに知識が無さ過ぎて良く判りませんでした。
重層的な構造で、最初はどこに向かうのか判り難かったのですが、途中からは一気に読了。「不死の猫」という伝統的要素とE-mail、デジタルツールを使った現代的なやり取りのギャップがなんか可笑しい。
猫好き、本好きの人が手を出しそうなタイトルですが、猫に関しては可愛げが無くて邪悪な感じなのでどうですかね。
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ブラックでユニークなファンタジー。(すこしだけホラー)
わたしもアレック同様、ロジャーが井戸からひょっこり出てくる気がしてならない。
かわいい猫を期待してる人にはオススメしません。
ブラックユーモアを楽しめる人にはオススメ。
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様々な人間と恐ろしい2匹の猫が織りなす、少し不気味な小説です。
極めて現実的な世界観に対して、超自然的な存在の猫がスパイスとなっています。
物語は淡々とした進みで、読みやすい一冊。
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ぞわぞわするシーンが、たくさんあって、正直うぅ。ってなる感じは否めなかったけど、どうなるのか、どうなっちゃうのか、すっごく気になって、一気読み。
続編も、翻訳してほしいです。
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個人的にこの本はホラー小説というよりも奇妙系オカルト風味幻想小説な感じだった。なのでとりあえずジャンルは幻想で……。
あんまり怖い感じはしないけれど清く正しいオカルトの系列。
タイトルに図書館司書とあるけれど正しくは「元」図書館司書の話。ロジャーという喋る猫と彼を追うキャプテンという猫に人生を狂わされた人間たちの話。
メールのやりとりとか台本風とか、色々工夫はあるもののあんまり物語に抑揚がない感じで面白いのか面白くなかったのかさっぱりわからん感じだった。肝心なところもなんとなくぼやけているような感じがした。もうちょいこう、もうちょいなんかしてくれたらこれはホラーだ!ってなりそうなところがさらーっと流されるのでホラーか……?みたいな印象になる。
オチもなんかこう、ああ……。みたいな感じだった。読みやすくてさらさらいけるけれど、物凄く面白いかと言われると個人的にはうーん。
タイトルから猫好きが手に取るやつだけれども猫への愛憎渦巻く邪悪な雰囲気がむんむんなのでハートフル猫を求めてはいけないやつ。この作品の猫は賢くて巧妙だけれどもどうしようもなく邪悪です。
人の顔の上にどかりと乗って窒息を狙ったり首にゴロゴロふみふみして窒息を狙うような猫に、「こいつはわたしを殺そうとしている……!」と思う猫飼いの覚えのある感じを使ったのは上手いと思った。
あと装丁がかわいくていいですね。目を引く赤と猫はすごくかわいい。
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ほのぼのとした作品かと思いきや、ホラー、ダーク・ファンタジー寄りの作品だった。人語を話し、9つの命を持つ特別な猫たち。彼らを支配する黒幕、さらにその背後には……。脚本あり、写真(の説明文)あり、録音(の文字起こし)ありと、多彩な構成で翻弄されるが、なかなか楽しめた。続編もあるらしいので翻訳を待ちたい。
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読み終えられなかった…
あらすじを読んで気になって、図書館から借りてきたのですが…
読んでいて視点が変わるのですが、今は誰視点の文章なのか、が判らない。
登場人物を把握する前に視点が切り替わった為か、人物も内容も把握できず、読了まで我慢できませんでした。
普段単純明快な話ばかり読んでるからなのかなぁ…
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有名な海外小説を原書で読んでいたり、猫を飼っていたりするともっともっと楽しめるのだろうと思う。(読んでいなくてもある程度は楽しめる)
独特の書き方で話が進むので、それに慣れるのに前半を費やしたが、後半からどっと話が動き出し、がぜん面白くなった。
巻末の訳者解説を読むと色々な著作に対するオマージュがどこに隠されていたか分かり面白いので読むことをお勧めする。
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ケンブリッジの図書館を定年退職したばかりの私=アレックは、元同僚の妻メアリーを突然亡くし、傷心を抱えて海辺のコテージで愛犬ワトソンとともに休暇をすごしていた。
そこで暇つぶしに開いた、ウィンタートン博士なる人物からの奇妙なメール。
その中身は、ウィギーという男が姉のジョーの失踪と死にまつわる顛末を記した文章と、音声ファイル。その中では、ジョーの飼い猫ロジャーが人の言葉をしゃべり、自らの驚くべき過去について語っていた!
フォローしているnejidonさんの星5つの評価を見て、手に取った本。作家さんも初読。
はじめの1/4くらいまでは、まわりくどい文体にのれず、危うくリタイアしそうだった。
ロジャーの昔語りに入ってからはぐんと面白くなった。
けれど、本を閉じてみると、残った気分は、素直にただ面白かったというには微妙な感じ。
イギリス的なブラック・ユーモアにはくすぐられたけれど、古典文学に対する教養が足らない私には、味わいきれなかったのか。
それより何より、猫好きではない事が重大なハンディだったのかもしれない。
庭に入り込んできた猫って、逃げるならさっさと逃げればいいのに、なぜにらめっこみたいにじーっとこっちを見て立ち止まるんだろ。
猫に対する現在の感情は?
□大嫌い…とはいかないまでも、さらに腰が引けてしまったかも。
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表紙がいいです!
猫ってそう思わせるよね
ちょっと不思議な
そして最後は切なくて、
潔いいい
お話でした