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『χの悲劇
THE TRAGEDY OF χ』
森 博嗣 著 読了
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Gシリーズ10作目にして
後期3部作 第一弾
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香港で働く島田文子の元に
訪れた謎の男達
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乗り合わせたトラム内で
その一人が殺された
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事情聴取を受けた
乗客の一人が失踪し
捜査が暗礁に乗り上げる中
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協力要請される島田だったが
事態は、思わぬ方向に
大きく動き始める
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Gシリーズの
後期3部作 第一弾と
設定されてる本書だけあって
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前作からぐーんと
時間経過している
(推定50年ぐらいか?)
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と、同時に
物語のスピード感が
半端ない
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デビュー作である
『すべてがFになる』で
初登場した島田が
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何故今、主人公?と
不思議だった
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「自分の躰が
ここにあるという現実が
最大の足枷だった
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この現実に根ざす躰
この肉体を
養わなければならない面倒
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躰はときどき故障する
歳をとって劣化する
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死んだらゲームオーバーなのだ』
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「物体はいらない
データがあれば良い
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データとして取り込めれば
永遠に存在できる」
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この先に続く
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百年シリーズ
Wシリーズ
WWシリーズの起点となる
重要な人物だったことが
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今回、再読して分かった
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過去に起こった
飛行機爆破事故
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島田に近づいてきた
謎の男達の素性
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トラムで起こった
殺人事件の解明
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全ての謎が
きちんと解明されていく
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抜け落ちていた
いくつかのピースが
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次々とはまっていく
カタルシス
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再読にも関わらず
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初めて『すべF』を読んだ時の
衝撃を再び味わえた
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コレだから
森博嗣はやめられない
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#χの悲劇
#森博嗣
#Gシリーズ
#後期3部作
#講談社ノベルス
#読書好き
#ブクログ
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あー!なにこれ!!めちゃくちゃ面白かった!!!!
そもそもの話、島田さん好きなんだよな、わりと。
データ入手のためにチームで乗り込む(と言っていいのか)ところ、読んでてとてもわくわくした〜面白かった〜。コンピュータの知識が全くないけど、読んでるだけで楽しかった。
しかもキャストが豪華…本人が名乗るまで全然分からなかったけど、そうだったの?!ってなる。
ラヴちゃんと仲良く幸せにいてくれ…。
記憶力ないから小山田さん誰?状態なので、すべてがFになるを確認したい…。お父さんなの?お母さんが各務さんなの??え、それってどういうこと??
あーめっちゃ面白い。
ずっと島田さんの年齢を予想しながら読んでたけど、全くの大外れだった。そんな年齢であんなプロジェクトをやってたの…?!天才すごい。
じゃあ萌絵ちゃんは、犀川先生は…ってみんなの年齢を計算しちゃうな。今より少し先の未来かなと思いながら読んでたけど、思ってたよりも随分先の未来だった。
本当に本当に続きが気になる。次はどれだろう。とにかく読むのが楽しみ!
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香港で仕事をする島田文子のもとに男が現れ、真賀田研究所在籍していた頃に起こった航空機事故に関する質問を受ける。その後、島田文子は密室殺人事件に巻き込まれ、その事件を契機に謎の人物と会うことになる。
前作から大きく変化したGシリーズ第9作にして、後期三部作の第1作。
森博嗣作品はシリーズごとではなく、出版順に読むことで面白さが倍増します。本作はS&Mシリーズや四季シリーズ、百年シリーズ、Wシリーズを先に読むと、結末の意味がよくわかります。
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面白かったーー!
森博嗣の魅力を存分に堪能できた一冊。
もう飛行機事故のこともカガミアキラのこともけっこう忘れてきてたけど、再読したくなった。
途中、年齢が合わないんじゃない?と不思議になるところもあったけど、最後の最後、一文で本当に目が覚めた。
これはすごい。そりゃあ肉体は邪魔ですよね。
読み始めてすぐには、知っている名前が全然なくて焦ったけれど、意外なことがいくつも判明して楽しかった。
今まで読んできた読者にも、おおいにサービスしてくれて嬉しかった。
島田さんかっこいいよね。
突然、香港の自宅を出ることになっても、慌てず、用意もいらない。
リアルのものは何も必要ない、体もここに置いていきたいと言い切る。
ヴァーチャル世界での攻防戦の指揮も、スピーディでシャープ。
こういうジェットコースターが森博嗣の面白さ。
χの正体がすぐにわかったけど、もうひとりの正体も、わかった瞬間、いいなあと思った。
このキャラ好きだったな。
さすがにもうバイクには乗らないのね。
組織と国際とかの話題になると、纐纈苑子さん、今こそ再登場でしょ、と思ってしまうけど、またからぶりでした。
次作も最終作も楽しみだ!
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220531*読了
いやぁ、してやられた。めっちゃおもしろかった。
今までのGシリーズからガラッと変わって、舞台は香港から始まります。
しかも主人公は島田文子さん。
S&Mシリーズ、Gシリーズに時々登場していた彼女がまさか主役になる作品があったなんて。
トラムで起きた殺人事件後、島田さんが今まで培ってきたスキルを活かし、ネット環境で暗躍。
その攻防戦がおもしろい。
そこから目まぐるしく展開し、ラストには…。
まさか、カイの存在があの人だったなんて。
そして年代にも驚いた。
最後に驚きすぎてもう何が何だか。
一体これからどうなるのだろう。
真賀田四季の存在は、森博嗣さんの数々の小説の中に君臨し続けていると、本当によく実感できました。
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世の中は、なにもかもすべてが相対であって、絶対的自己だけで生きていけるわけではない。面白かった。「すべてがFになる」に登場した島田文子が主人公の物語だが、あの頃はここまで魅力的なキャラクターだとは思わなかった。殺人事件が起こるが、それは物語の中心にない。真相も主人公に馬鹿馬鹿しいと言われる内容だが、不満には感じない。物語自体が素晴らしいからだ。第2章後半。ハッキングがこんなにスリリングに書かれたことがあっただろうか。そして第4章終盤以降の展開には本当に驚いた。森博嗣のミステリで人の死に涙したのは初めて。
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p119
持っていきたいものは一つもない。自分の躰でさえ、ここに残していきたいほどだった。
後期三部作。
引用は満を持してのクイーン。解説では『Xの悲劇』とのリンク性やオマージュ、引用した意図などが語られていて、とても解説らしい解説で、どうせなら本作の前にXの方も読んでも良かったかもしれません。
最初からいつものメンツではなく、各務とその息子であるχ(海月)、金と警察関係者など登場人物は最小限。ルナティックシティの創設メンバーの示唆はサービス精神旺盛な感じではある。
専門用語を極力省いた形でハッキングの描写を描くのは面白く、逆に新鮮に感じました。
「人」に対する興味の希薄さは存分に表れており、ハッキングに招集したメンバーにはすべて適当な駅名や地名があてがわれます。そこでχに興味を惹かれるのはもはや必然。
時系列を一気に飛ばしましたが、最初の段階から年代はシンギュラリティ後?と想像。でも、ミチルとロイディのように、一人一つのAIを持つほどの未来ではない。
シリーズの中ではかなり異色ですし、古典的ながらもひねりのきいた構成だからか、同シリーズの他作品と比較しても評価が高いのかもしれません。
示唆と機知に満ちた良い作品でした。
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G後期1
時系列が難しい
島田さんが新入社員を案内、というなんだか珍しいところから始まる、トラムでの殺人
殺された男は前日島田さんに接触してきた人物
巻き込まれてどうなるかわからなくても流れに任せて仕事をする島田さんの優秀さが羨ましい。
事件に巻き込まれたり危険になるのは嫌だけど、流されてもこなせる能力は欲しい。
そうなの?どうなの?という人物たちの登場
懐かしくもあって、和んだけどもやるところもある。
これはいつかスッキリするのかなあ
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これまでの話からだいぶ未来の話。
ずっと出てきてたメンバが全然出てこない。時間が経ちすぎていて、他のメンバのこと見たいような見たくないような。ラストは、「お前だったんかい」状態。
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いつものメンバーが一切出なくて驚いた。
島田さんが主役のお話。
Χの正体が分かった時はビックリした。