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「既女は敵に回すな」
2021/07/24 00:51
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
年代の違う主婦三人がそれぞれの理由で働くことを決意し、家事代行会社を立ち上げる。
三人の家庭の事情や主婦と亭主の家事についての認識の違いが、どこの家庭にでもありそうなことにニヤニヤ。
しかしこの三人組・チーム松竹梅はまさしく「お節介」なのだ。
「知った限りは知らん顔できない、何とかしなくっちゃ」となにかと首を突っ込む。
「既女(既婚女性)は敵に回すな」とはその昔巨大掲示板で言われていたが正にその通り。
人脈にしても情報収集にしても突撃力にしても主婦パワーは侮れない。
主婦の井戸端会議から始まった家事代行のお仕事は、逞しくも優しい彼女たちとその家族にもいい影響を及ぼしたようだ。
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三者三様のチーム松竹梅。あまり似たところのない3人だけど、一緒にいるとなんだかしっくりくる。3人とも違った意味ですごいし。それぞれの「すごい」特技を活かして家事代行と「お節介」をする3人は、一生懸命さが伝わってきて見ていて楽しい。次はどんな特技が、人脈が...。と考えるのも面白いし。
3人の家の雰囲気もそれぞれの違うけれど、私は梨沙と敬一夫妻が好きだった。正反対と言えるほどタイプの違う2人が、お互いの良いところを理解しているのが分かるし、子供も含めた3人でいるところはホッコリするから。
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3人の役割がハッキリしていて、話のテンポがよくサクサク読めた。3人それぞれ年代に合わせた人間臭さがあって、言葉の節々に共感できるものがあり、胸が温かくなった。これだけ相手(雇い主)を思ってくれる家事代行チームがいるなら是非お願いしたい。
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家事代行会社を立ち上げた3人の主婦のお話
子供が1歳になって復職しようとしていたところに、夫がリストラに遭った松枝梨沙
妻の家事を軽んじて、仕事をしている事を免罪符にする典型的な昭和脳な夫を持つ奥竹美加子
夫を亡くし、娘家族も家になかなか来られなくなったため、何か自分にできる事を始めようとしていた汐田梅
3人は井戸端会議の中で出た家事代行会社の話を実際に行う
家事代行の依頼者のそれぞれの事情や、周囲に現れる不審者、空き巣狙い事件など
家事の豆知恵的なものが紹介されているかと思ったけどほとんどなかった
主題は何になるんでしょうね?
男が外で仕事をして、女が家で家事育児をするという旧来の常識へのアンチテーゼなのだろうけど
そこに空き巣狙い事件とかが混じってくるので、なんだかテーマがぼやける
梨沙と敬一の夫婦は、義母の偏見
美加子のところは夫のモラハラ
まぁ、現代では完全な専業主婦という方が珍しい存在なんじゃなかろうか?
夫婦二人の収入がなければ生きていけない世の中になっているのに、仕事をしている方が偉いとかって価値観はどうもね
不審者の正体に関しては、物語の定番の展開なので、そんな事情でしょうねぇとしか思わない
むしろ、空き巣狙いの方が、結局そんななの?と思ってしまった