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図書館司書の研修会で使われた教材等を中心に伊藤昭治氏の 著述をまとめたもの。
公立図書館の役割、そこで活動する司書や図書館長の役割、レファレンス業務のあり方等を述べている。
今の図書館は住民の読みたい本を集めてくる窓口であり、そにために予約制度が重視される。
住民の求めるどんな資料でも提供しなければならない。そのために他の図書館の所蔵している図書も相互貸借で提供する。知る自由を保証する。
資料構成は住民のニーズを反映したものでなければならない。蔵書の良し悪しは貸出冊数になってあらわれる。
悪書良書を決めるには図書館ではない。
施設は住民が気軽に使えるものにする。静けさではなく、誰でも利用できる雰囲気づくりが大事。
気になった話
蔵書の回転率や資料別の利用回数、全然貸出のない図書率、NDC百分率ごとの蔵書冊数割合等々客観的なデータに基づき蔵書構成を決めることが大事。
ビジネスライブラリーの取り組み
紹介されている図書館
茨木中央図書館
ボルチモア郡立図書館
現在の図書館は、本書で書かれている図書館から、さらにもう一歩前に進める必要があると思うが、市町村立図書館の役割は何かを再確認させていただける本でした。