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英米欧の名作文学28作品の登場人物たちが語る“家”
喜怒哀楽&悲喜こもごもな住環境や人間関係、自慢の一品等、
楽し気に、或いは、シニカルに明かしてくれる。
第1章 先祖伝来の土地・・・「高慢と偏見」「荒涼館」「嵐が丘」等。
第2章 狂気の城・・・「アーサー王の死」「ドラキュラ」等。
第3章 都会の住まい・・・「緋色の研究」「ハワーズ・エンド」等。
第4章 家族の集う場所・・・「若草物語」「赤毛のアン」等。
第5章 奇抜な住まい・・・「白鯨」「ライオンと魔女」等。
第6章 コテージ・小屋・あばら家・・・「罪と罰」「分別と多感」等。
住民・場所・規模・居住年数、家の概要、住民の語りで構成。
幕間と結びに・・・物語の登場人物たちの対話。家庭教師や執事等。
1ページで登場人物が語るものも有り。主要参考文献有り。
舞台は小説の中の“住居”で、立地や建物、インテリアや庭等、
説明しています。
ですが、環境は現代。
登場人物たちが語る“家”や主人公の内面、それに語り手自身は、
今風な風潮の中で、彼らの想いがかなり赤裸々に表現されています。
SNSやブログなどネットの影響、結婚観、ジェンダー、イケア、
映画や音楽、美術等も。ギャツビーに“こんまり”ですか~。
児童文学も容赦なし!
作品を読み込んだ著者の想像溢れる世界は、大胆な発想です。
但し、思い描く登場人物像と異なる場合もあるので、要注意。
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ユーモアに溢れてて(ブラックユーモア)面白かった!
でも住みたい部屋は…(だってみんな変わった部屋に住み過ぎ!笑
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高慢と偏見、ジェーン・エア、赤毛のアンなどの登場人物が自らの住まいをブラックユーモアたっぷりに紹介する。文学の専門家である筆者の想像により、登場人物たちが現代社会に生きているという視点でお屋敷紹介が進んでいく。視点はとても面白いが、自分が描いていた登場人物像とはかけ離れていたものも多く、違和感を感じる部分もある。