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SDGsを切り口に、地域づくりの方法を教育やワークショップなどの「場」まで落とし込んでいるので納得感が高い。より実践をインプットしたい場合は、同著者の別書が出版されているのでそちらに流れるだろう
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https://note.com/medialpxc7/n/n6ce79cf71ee4
持続可能な地域とは何か、という初歩的なところから実際にどう作っていくのかまでのプロセスがあり、我々にもとても身近なものに感じました。
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これから“ローカル”を考える上で、とても普遍的なことが体系的に書いてある。とはいえ、新しいアイデアが書いてあるわけではないし、未来への明確なヒントが示されているわけでもない。
ただ今は失われてしまった「あったらいいな(人間/社会としての当たり前)」を実現するための地道な歩みの道標が書いてある。
シビれるような示唆をくれる本ではない。
ただ、こういう本を読んで「ああ、本当そうだよね」と思う人と一緒に働きたいな、と思う。特に行政職員が手に取るといい。
地域の活性化を「空気の熱対流」に例える次のくだりがとても今の感覚にピタッときて、好きだ。
「風、すなわち空気の流れが生じるのは。そこに「熱」があるためである。暖められた空気は膨張して、軽くなり、上昇気流が生じる。地表付近では、上へ移動した空気の穴を埋めようと水平方向から空気が吹き込んでくる。こうして風が生じる。
チャレンジの風は個人の熱い思い無くしては起こらない。誰かに勧められるものでも、強制されるものでもない。個人の内面にある情熱、使命感、好奇心などに火がつくと熱が発生する」(p.280)
結局、みんなが各々めいめいが「これをすべき」と思うことを、自分の責任においてチャレンジするしかない。他人まかせにタライを回しつづけても、風はもちろん、そもそも熱は起こらない。
「未来に向けた多様なチャレンジの風があちこちで吹いている、それが持続可能な地域である」(p.278)
だから、たぶん僕はビール醸造を勉強し、ギター職人に仕事をばんばん発注し(百年ヒノキのプロジェクトをお願いしつつ、個人的に古いギターを直してもらいまくっております。どれも最高!)、道の駅で地元の若手生産者の野菜を買いまくるのである。
「熱」あるところで、お金(資本)を燃やす。これしかない。
明治の成金が玄関の灯りとりに紙幣を燃やすより、よっぽどいいんじゃないですか。本来の資本主義って、そういうことなんだと思う。稼いだ金を、未来のために再投資する。全然稼いでないけど。
未来からのTake(収奪)ではなくGive(贈与)の精神。
本書は、見る人がみれば永遠の中二病、理想主義者のたわ言に見えるだろう。だから、これをどう現実とすり合わせて止揚(aufheben)させるかが、現場の僕らの腕の見せどころだ。
ひたすら対話をして「AでもBでもないなら、Cでいく」。
冒頭で「新しいことは書いていない」と言ったのは、僕がこちらに移住してからいろんな人が言っていたことが総合商社的に出てくる本で、読んでいて妙になつかしかったから(笑)。
とりあえず村内で思いあたる人にタグを貼ってみる。が、たぶんまだまだ他にもいっぱいいらっしゃるような気もする。そう思うとまだまだいけるような気が……。
根っこの方では、やっぱりみんな考えていることは一緒なのかもしれない。社会をよくしたい。人間らしく、生きたい。
さぁて、あとは本当に「やる」だけだー。
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「経済・技術・情報主導の社会進化の過程で、私たちの生活は昔と比べてはるかに便利で効率的になった。しかし、その反面、人が自分の手足、肉体、頭を使う機会が明らかに減っている。スマートフォンの電池が切れると、待ち合わせもできなければ、目的地にもたどりつけない。過度に依存したテクノロジーを失ったら、自分はどうやって生きていくのだろう?そんな不安に襲われることがある。
人と人の関係性が希薄になり、福祉、教育、環境、治安等多くのことが金銭で解決されるようになった。昔は自分の力で、地域や家庭などの日常の人間関係の中で解決してきたことを、企業や行政に回し、お金に依存して解決している。
大量生産・大量消費の中、分業化は進み、自分の仕事の意義がわからない人、短期間での成果が求められ、稼ぐためにやりたくもない仕事に長時間勤しむ人が増えている。
こうした生活と仕事の環境が変わる中で、人は本来持っていた繊細な感受性、強い生命力、豊かな人間力、深い道徳心などを失いつつある。そして、自分が生きていることを実感できない、生きがいを見つけることができない人も多い。そんな「生の実感」が希薄な時代ではないだろうか」(p.415)
「産業革命は人から作る喜びと個性を奪ったのに対して、情報革命は画一的な働き方や単純な繰り返し労働をなくし、喜びと個性あふれる仕事を取り戻す進化をもたらしてくれるに違いない。
そしてその恩恵をより得られるのが、大都市以上に地域である」(p.417)
「農業、林業、職人的ものづくりの世界など、自然環境に近い暮らしから得られる「身体の知」とテクノロジーの進化が可能にする「機械の知」。身体と技術を融合し、「手ごたえ」ある働き方、暮らし方ができる豊かな環境が、地域にはある」(p.417)
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issue+designの筧さんの著書。いわゆるソーシャルデザインというか、コミュニティの力による社会課題の解決について、「人」と「経済」の観点から、持続可能な仕組みづくりを教えてくれる。ちゃんと経済の観点が入っているのが有効だなあと思うことと、SDGsのテーマ・枠組みに乗っかって、地域の課題の炙り出しや解決方法を見つけるきっかけを発見するやり方はとても面白い。この技、使えるようになりたいと思う一冊。「生態系を壊す5つの負のループ。経済衰退・生活困難・孤立無援化・教育水準低下・環境破壊」「地図を書く」「地縁型コミュニティとテーマ型コミュニティ、もう一つ必要なのはタスクフォース型」「インタビューの拡大ポイント」「特殊なキーパーソンを選ぶ。子供5人のお母さんとか」
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この本に書いてあることを愚直に実践してみたい。
最高にイケてる都市をつくることは、僕の最大の夢だな。10-20年後チャレンジしたい。
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SDGsと、地方創生をテーマに、知識編・実践編に分けて、解説がなされいる。本書を通じて、SDGsの基本的な考え方、また地方創生という身近なテーマに置き換えて考える事で、SDGsに関して、当事者意識をもって、理解することが出来た。
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1. SDGsについて学んでいる中で、自分なりに持続可能な地域づくりとは何か?と疑問を持ったことがきっかけでした。そこで、自分の意見を出すために読みました。
2.SDGsはそれぞれが独立しているのではなく、互いに関係しているため、1つを直せば良くなるということではありません。そのため、どのような関係になっているのか、いくつかの例を用いてマップで説明されています。
最も解決するために必要なのは「コミュニティ」を強化することです。本書では、コミュニティの重要性についてあらゆる視点から述べています。人はつながりを持つことで幸福度が増す生き物であり、日本人は特にその繋がりが低すぎることを指摘しています。今回、成功事例に挙げている町はコミュニティを基盤とした町づくりとして発展しています。これを実践するためには行政との連携や移住者支援、住民の意識改革が欠かせません。
著者は本書において、どのように対話のきっかけを作ればよいのかをいくつかのワークシートにまとめ、すぐに取り入れやすいようにまとめています。そのため、自分だけでもまずはやってみることで本書についてより理解が深まっていくと思います。
3.どんな時も大切なのは「人間との会話」ということを認識しました。人間は孤独には弱い生き物であり、1人では生きていけない生き物です。一昔前の地方では、世代間で意識の違いが生まれ、理解しあうことを拒んでしまったため、地方への人口流出が加速したのだと思っています。このような問題は世界で初めて日本が初めて抱える問題ではないでしょうか。課題先進国として、見本となるような国づくりをしていくことで、お金以外の切り口で世界を発展させていかなければならないと思いました。
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Prime reading 対象だったので読んでみました。
無料で読めるにも拘らず、ものすごく質が高い本です。
単にSDGsの項目を紹介するだけでなく、社会学的な視点からの考察、項目同士の関係などが盛り込まれているのが良かったです。
「SDGsが何なのか」という説明だけで終わらずに、
「SDGsを通して何が出来るのか、どういう効果があるのか」というビジョンを用意してくれています。
また、社会学の言葉や考え方の勉強にもなるので、社会学入門書的な側面もあるように思います。
具体的には、社会学の言葉を使って以下のような内容が紹介されています。
●SDGsは、組織の構成員がバックキャスティングによって目標設定する際の共通言語となる
●SDGsによって描いた地図を分析すると、経済衰退、生活困難、孤立無援化、環境破壊の4つは、フィードバックループをもっていることがわかる
●フィードバックループのために負のスパイラルに陥っている部分も、レバレッジポイントを見つけて集中的に取り組むことで正のフィードバックループに転じることができる
●これからのコミュニティは、従来通りの地縁型のものと、新しく生まれたテーマ型のものを融合させた「タスクフォース型コミュニティ」がキーになる
パッと見では何を言ってるか分からない感じですが、本書を読めばこれらの内容がすっきり整理されて理解できます。
他にも、不等価交換の経済や、対話の技術など、社会学の成果をうまく紹介してくれています。
とても面白いです。
地域社会を中心に語られていますが、内容自体は地域社会に限らない普遍的なものだと思います。
あらゆる組織運営に通じるアイデアが満載です。
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SDGsの各項目のつながりが書の前半部でよくわかる。
後半は実践。コミュニティスタートになるので、行政担当者やファシリテーター向けの内容。
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良書も良書。英治出版ありがとうございます。
自分が入っている会社がSDGsを掲げており、複数の市のSDGs専門家として関わらせていただいている。自分の知識をさらに深める必要があると思い、読了。
このタイミングで読めたことが最高。
SDGsとは何かを定義した上で、
そのために地域が何をすべきか。
今の日本社会の課題をデータで提示しながら、それに向けた解決策をアプローチ方法、具体的な技術、事例等を紹介して、とうとうと伝える。
SDGsってともすれば、海外?のことと意識されがちだが、直近の日本の課題も喫緊の課題。日本や海外、場所に拘らず、今目の前にある課題をしっかりと認識して、分野に拘らず、1人の人間として、SDGs達成を目指していきたい。
(SDGsって2030年までの話だから、それ以降はわからないでしょ?みたいな話がききますが、2030年になったら、きっとさらに目標が具体化されて、2050年までという形でどんどん更新されていくはず。)
※そもそも、2000年からのミレニアム宣言からの流れで、SDGsがあるから。
メモ:
○目標達成のためのSDGsアプローチ
1. イノベーションとスリム化
2. 包括性とパートナーシップ
※アフリカ・チャド湖の話
・分断シナリオ
・協働シナリオ
3. バックキャスティング
○地域は生命体|有機的に繋がっている
○日本の人口減少の3大要因
1. 若者(出産適齢世代)人口の減少
2. 既婚率の低下
3. 夫婦あたり出生数の減少
○地域共生は、多様性、特殊性、万能性の排除
↔︎万能生命体・東京
○5つの負のループ
・経済衰退ループ
・生活困難ループ
・孤立無援化ループ
・教育水準低下ループ
・環境破壊ループ
⇨2つのレバレッジポイント
1.コミュニティの弱体化(5つ全てのループ)
2. 若者の流出&地場産業の衰退(上から4つのループ)
○コミュニティを育む3つの技術
・対話の場を作る技術
対話:内省的ダイアログ+生成的ダイアログ
・声を聴く技術
傾聴+判断の保留
- 思考のお喋りを眺める
- とにかく口に出す
- YES AND の原則(まず肯定する)
- 楽しむ(ストーリーモード)
・地図を描く技術
○対話がもたらすコミュニティの進化
レベル.1 他人ごと化段階
レベル.2 対象化段階
レベル.3 自分ごと化段階
○赤いハコ:幼児期(4歳〜9歳)親との関係
○青いハコ:青春期(11歳〜18歳)他人との関係
○アイデア発想
・ブレインストーミング:一言ではなく、20文字
・アブダクション(仮説)
・アナロジー(類推):〇〇のような△△
・イミテーション
・未来の芽
☆これから必要とされる力(AI時代に)
1. 人間中心に思考し、人を動機づける力
2. 自らゴールを設定し、自ら動く力
引用系:
・アダムグラント「GIVE&TAKE」
・岡野春樹(移住までの4段階)
交流⇨関係⇨役割⇨移住
・ダニエルHキム(関係の質が成���の質を高める)
関係の質⇨思考の質⇨行動の質⇨成果の質
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■著者が扱っているメインテーマ
現代社会の問題と地域に望むことは?
■筆者が最も伝えたかったメッセージ
地域には、都市生活の中で失った心の豊かさを取り戻し、人と人との関係性を大切に
する場所がある。
■学んだことは何か
大都市に住んで、お金を稼いで豊かな生活を実現するために、
人間社会が大切にすべきお金以外のモノを犠牲にしてきた。
その生活に慣れすぎた結果、心のゆとり、生への望が薄れている。
その犠牲にしてきたモノの中に、人間を豊かにするモノがあるのに。
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琉球大学附属図書館OPAC
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28136553
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多くの人を巻き込んで、成果を上げるためにはどんな行動をし続ければ良いのかを学べる本。持続可能な地域づくりを志す人々に向けた書籍。SDGsを軸にした街づくりを提唱している。多くの人を巻き込むために必要なスキルもわかりやすく解説している。
スキル1は地図を描く技術
ここでは、南三陸町戸倉地区の牡蠣養殖漁業者の実例を紹介している。種付から収穫まで3年かかっていた養殖方法だったが、震災で3年分の養殖が消えた。ここから、漁業者との対話が始まり、新しい養殖法が導入されることになる経過を垣間見れる。
他のスキルは以下の通り。
スキル2 対話の場を作る技術
スキル3 声を聴く技術
スキル4 未来を表現する技術
スキル5 問いを立てる技術
スキル6 発想する技術
第2章で、SDGsに関する日本の実態をデータから学ぶことができる。
例えば、SDGs目標6:安全な水とトイレを世界中に
全ての人々の水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保するというものがある。
本書では、日本の水不足の実態が示されている。1983年から2012年までの期間で渇水による上水道の減断水がどの都道府県で発生しているかがわかる。この目標6は他の目標にも互いに影響しあっており、目標2、13、14、15、17がそれに当たる。
このように、日本の現状とともに、SDGsについてもより身近に学べるのが、良い。
遠い国のことではなく、今暮らしている場所で取り組むべき課題を想像できる。
社会とのつながりは、働く場所でのみではなく、日常の場でも作れる。
まずは住んでいる町の現状を考えることから始めてみたらどうだろうか?そんな気持ちにさせてくれた一冊。
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個人的に。
50手前にして、働いてきたこと、これから成し得たいこと、あと今の柵。
その狭間にいる自分の葛藤に響くんだな。
2030年の自分はどうなってるんだろ。
今の延長か。それともピボットしてるか。
刺激が必要なんだな。
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バタフライエフェクト(効果)という言葉があります。
メキシコでちょうちょが羽をパタパタさせたら、フロリダでハリケーンが起きた、というような、とても小さな行動が後々大きなムーブメントを起こすという意味で、学術的にも証明されています。
世界を変えたい!と思っていても何もできないんじゃないかと落胆しがちな自分でも、何かできるんではないかという視点。
自分ごととして考えるヒントにできそうです。
まだ読了していないので、星は保留です