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17〜19世紀の医学事例集。インパクトのあるタイトルに惹かれて読み始めたが、延々と続く事例に飽きてしまった。事例集の性質上、オチもないし。まあノンフィクションにオチを期待する方が筋違いか。
ちなみに、圧倒的にシモな事例が多いです。infibulationってFemale genital cuttingの意味で認識してたけど、こういう意味にも使われるのね。原義は「封じ込め」だしな。医療的貞操帯って感じ?w
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もう痛い話が色々と…現代に生まれて良かったと思います。治療法は瀉血、そして下剤、浣腸。何があっても瀉血に下剤に浣腸は欠かせない。そして麻酔なしの手術…でも、患者も耐性があったのか、あまり痛がった様子を見せないのがなんとも。
ナイフを飲み続けて死んだ男の話では、徒然草(だったかな)の「コンパで鉄の鼎をかぶってとれなくなった男」の話を思いだしました。後者は死ななかったのですが。
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虫歯が爆発したり、目・耳・鼻・へそから尿が出てきたり、銃弾や入れ歯が何十年も経ってから身体の全然違うところから出てきたりと、なんだか不思議な症例のオンパレード。17〜19世紀の医療事情がわかるのもおもしろいです。
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17~19世紀における医学の事例を集めた本作は、語っ苦しさや小難しさとは無縁。寧ろ披瀝される俄には信じ難い珍妙な記録に思わず噴き出してしまうほど。要所要所に挟み込まれる著者のツッコミが更にユーモアを誘います。
異物を体内に入れてしまった者(なぜそうなった感が凄い)、眉唾ものの謎の病気、見当外れの治療法、麻酔なしの外科手術、絶対絶命から奇跡の生還を果たした者まで。タイトルに偽りなし。
21世紀の現在、ここに列挙された事例は馬鹿馬鹿しいものが殆どですが、しかしこう言った「事件」があったからこそ医学や科学が発展してきたのも事実で、それを考えると笑ってもいられない。
100年、200年経った後、現代を振り返ったら本書と同じように「笑える医学事件」が山のように出てくるかもしれない。実際に見届けられないのが少し惜しい。
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麻酔登場前の手術の記述が頻繁に現れるが、よく耐えたなと、昔の人の忍耐強さに感心。やるしかないから諦めて受け入れるしかなかったのだが。
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本当なんです??って思わず聞きたくなってしまう話ばかり。膨大な資料の中からおもしろい案件だけ引っ張ってくるのすっごい。場を盛り上げる為とはいえナイフを何十本も飲み込むとか正気か。言語でだけど言葉遊びもたくさんあるみたいで昔の論文って洒落てるんだなって思った。昔のとんでも治療法に笑っているけど、現代医学が未来お笑いになることもあるんだよね・・。どんな風に書かれるのかかなり読みたい。個人的に好きな治療は「鳩の尻」療法、結石にヤスリかけたり二股ペニスの人も面白い