紙の本
天下統一を目前に控えた織田信長が、なぜ明智光秀という家臣に討たれたのか?その疑問を解き明かしてくれる一冊です!
2020/03/06 09:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本人であれば誰もが知っている「本能寺の変」について書かれた歴史書です。本能寺の変は中学校の社会科の時間に、当時、権力を誇っていた織田信長が家臣の明智光秀に暗殺されたということを教えられました。しかし、なぜ、これほどまでに当時権力を誇っていた織田信長という人物が、一介の家臣によって討たれたのかという疑問をもった人も少なくないのではないでしょうか。この私たちの素朴な疑問に我が国の第一級の歴史家が真っ向から取り組んだ一冊となっています。歴史ファンには待望の一冊と言えるでしょう。
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新書の新版でその後の補講として柴田勝家の動向や岡山林原美術館の新出資料などに触れられている。著者は本能寺の変について光秀単独ではなく、足利義昭の関与と四国政策の変更を要因とされている。
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小説含め、本能寺の変の謎解きをした本は数多あるが、本書は最も明解に説明しているのではないか。
将軍義昭の関与、信長政権内での秀吉他との確執等、よく筋が通っている。
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学術文庫だがもとが現代新書なのでさくっと読める。要点を押さえていて面白い。著者は四国(長宗我部)と、義昭に注目している。巻末に最近の研究史をまとめてくれていてありがたい。
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途中からまたちょっと迷子になってしまった。
この手の歴史解説本は苦手かもしれない。
明智が謀反を起こさなかったら、今の世の中はどうなっていたのだろうか、、、
とか考えるのは少し楽しい。
足利義昭が裏で糸をひいていたはなんとなく信憑性が高そう。
本能寺の変は実は信長と義昭の戦いだったのかもしれない。
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たまたま書店で見つけ、話題性のあるテーマでもあるので買って読んでみた。
著者は日本近世史の研究者で、特に近世国家の成立を専門としているようだ。
著者は本能寺の変について、足利義昭が黒幕であるという立場を取っている。だがそう単純なものではなく、義昭復権に長宗我部元親が絡み、さらには朝廷(すなわち正親町天皇、「麒麟がくる」では玉三郎丈が演じていますね)も関係している。すなわち複数の有力者が関係し、しかもそれぞれの思惑が絡み合うという、複合的な要因により、本能寺の変が起こったと筆者は考えているようである。
もちろん、これは一つの説で、本能寺の変の原因にはいろいろな説があり、はっきりしていないが、これはこれで楽しめた。