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篠田せんせいのこういう話、大好きなのに、予想外に読むのに時間がかかってしまった。
こういう、ゴシックな話、大好きなのに。
分厚さと二段組みのボリュームはさすが。
オラフの過去があまりにも凄絶で、読むのが辛かった。
でも、それが出会いをもたらしてくれてはいるのだけど。
ミハイの壊れっぷりはぞっとした。
哀れでもあるけれど、、、
でも、正直、あのラストは私の好みではなかった。
ラウルとイオアン、大好きだったのに。
衝撃で、思いも寄らないというのは確かだけど、、、
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シリーズ完結編。
前作が刊行されてから、随分と時間が経ってしまった。随分と耄碌していたので、ストーリーを忘れているのでは……と危惧していたが、割と覚えていた。良かったw
前作を読んだ後、どういう結末を迎えるのかな〜と思っていたが、この結末は予想外だった。もうちょっと現実的(と言っていいのかどうか)なものを予想していたような記憶がある。
次はミステリの新作が読みたいところだけど、どうなるだろう?
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正直、著者の言葉を借りて「なんじゃこりゃ」じゃ済まない終焉。
書き出せば、最初から最後まで全部に物申したいが、かい摘まんで書き出す。
最初に言いたいのは、ラウルとイオアン主人公で書く気があったのか。
冒頭1章全てアイーシャ。
間章のオラフの日記、必要だった?
もっと簡潔に済ませられたはず。
耽美じゃなくて、性的な暴力行為…胸糞悪い。
この日記を読んでの2人が思いの外平然としている違和感。
てんで語りばかりで人が動かない。
ピエール司祭の話で進んだり…何がしたいのか。
戻って、アイーシャ。
彼女の立ち位置もよく分からないが、起こる事象に対して何をもって"それ"とするのか意味不明。
イオシフが生きていた理由もいまいち分からないし、何故この段階で出てくるのか…何者?
『聖なる都』って、普通の人間が辿り着ける場所な訳?砂漠の真ん中に?
もし、異空間のものだったとして、何故ピエール司祭達が招かれたのか。
抽象的な情景や事象では、全く頭で描けない。
1番ショックだったのは、イオアンがあっさりピエール司祭に討たれたこと。何故、彼に情けを慈悲をかけたのか分からない。
冒険譚のように始まったはずが、主人公が主人公然としていず、死という形で脱落させるし、2人の旅の意味は何処へ???
ミハイを絶命させていないことも不思議だし、別空間(?)で戦っていた仲間達をあっさり倒せた理由を教えてほしい。
彼らを消す目的は何?
サタナイルの弱々しさも気になったし、結局は何だったの?
≪貴種≫も人間も己の手で造り出したにも関わらず、思い通りにいかなかったから嘆くって、どうしたかったんだ?
駄目だから再構築するって?
そんなに世界は簡単に無くせたり、造れたりしちゃうわけだ…?
結局、生き残ったラウルがこれからの未来を世界を造って行くって何?どういう意味がある?
誰一人として、伏線を回収できないまま終わりましたって感じ。
"新たな吸血鬼譚"…笑わせてくれる!
★は付けたくないけど、THORES柴本様のファンなので、イラストを含めて総評で★2で打ち止め。
おそらく、今後この方の本は読まないと思う。
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最終巻。読み終わって思わず「そうきたか〜〜」と唸ってしまった。1回目の転回までは「まあそういうこともあるよね」だったが2回目はさすがに想像つかなかった。
全てがすごいスピードで、結末に向かって転がり落ちていった。まだ若干呆然としている。
《貴種》姉妹の言い争いが妙にコミカルで少し微笑ましかった。
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前巻までの内容ほぼ忘れていたけど、読み進めて行くうちに思い出しつつ、先が気になって一気に読めてしまった。
いろんな人がいなくってしまって悲しいだけの終わりに感じなかったのは、彼らが生を全うしたと思えたから、残されたラウルに彼らの想いが続いていくと思えたから。
いろんなペアの主従関係たいへんおいしかったです。