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ねこのお盆の絵本ですね。
ちょっと変わってますね、この絵本は……。
絵がとんでもなく跳ねています。ねこの盆踊りが主題ですからそうなんですけど。
子供が描いたような(画家さんの絵はよく、そう言われるかな)、ある意味では不気味な、あやかしのような、ねこのお盆です。
文章も、歌っているような拍子のある文体ですね。言葉が関西弁で、これがまたリズミカルで面白い。つい笑いが出てきます。大阪の笑い取りみたいな感じです。
作家さんは京都の出で、大学も京都、滋賀県近江八幡市在住。
おおきな みずうみの まんなかに
ぽっかり うかんだ ちいさなしまは
だれもしらない ねこのしま
で、始まる。ねこのお盆の盆踊りのおはなしです。
童謡の調べで、おはなしが進みます。
子供が描いたような絵が愉快に、拍子を取りながらおはなしがだんだん盛り上がっていきます。
小さなお子さんには、ちょっぴり怖い絵もありますから、読み聞かせは工夫がいるようですね。
少し変わった作風ですが、家族想いの作品だと解釈しました。やっぱり、あやかしの絵本かな?