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バズる。最近の言葉。炎上と違って、良い意味で注目を浴びること。
そんな「バズる」と無縁のSNS活動中の私。決してバズりたいからこの本を手に取ったわけではない。でも100%そう言い切れるか?心のどこかでバズってみたい!と言う欲が渦巻いているのではないか?これはいわゆる承認欲求らしい。1人では満たされない、相手がいないと成立しない欲求。多かれ少なかれ、SNSをやってる人にはこの欲求があるのだろう。
さて、この本の感想だけど、どこまで信じられるかで読み手の受け取り方が変わる。私は猜疑心という装備をして読んだので、もやもやっ。参考になる部分はあるけど、この本に書いてあること全てを実践しても、バズらないでしょ。それより、この著者の着眼点の良さが、さすが文芸オタクって感じで面白かった。
要約しすぎると、文章を発信している人なら、そのリアル読者の存在を忘れないようにしましょうってことか。
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その文章がなぜ読みやすいのか、読みたくなるのか、好きになるのか、の解説+じゃあ法則化して取り入れるには?のヒント
それ以上に、文章の楽しみ方、味わい方、型のおもしろさみたいなのを知れたのがよかった。小説だけじゃなくて、ブログとか歌詞とかセリフとか、いろんな形で表現された「言葉」に着目しているのがよい。
自分はどんな文章が好きなんだろう?それはなぜ?と思う。そういう視点で文章を読みたくなる。自分の好きなフレーズを集めてノートつくりたい。
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①伝えたいことを一文にし、1番伝えたいものを隠す、別の言葉にする。
②冒頭で疑問を共有する。
③日常から非日常に
④一文を短くしたりして、リズムを考える。
同じ語尾を三回繰り返す。
カギカッコで会話をさせる。
強調したいときはひらがな。
急に口語体。感じたことと出来事をくっつける。
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文章の書き方の本……
いつもは途中で挫折していたけれど、この本は友人にオススメされているような親近感に溢れている。
正直、こういう本ってもっとお堅い感じのモノが多くて尻込みしてしまう。難しいことを述べられると、頭が良くなった気がするが、正直使いこなせないのも事実だ。(私は昔から国語の成績が悪い……)
でもこの本は…
まず、タイトルが「バルる」である。手に取りやすい。
読んでみる…
みんなが大好きな占い師さん、国民的アイドル、かの有名な文豪…と、多種多様な方の文章が例文に出されている。
文豪だけだと、「んー、よくわからないや」と投げ出してしまいがちだが、占い師さんが例文にあがっていると、途端に心のバリアが薄くなる。
「わかる、私もなんかこの人の文章に惹き込まれていたんだよねー」と共感できるし、なんで惹き込まれていたのか理解スイッチもONになる。
だから普段、本を読まない・文章を書くのが嫌いな人にも読んで欲しい。
この本は怖くないよと。
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うーん、実用的!
村上春樹、三島由紀夫などの巨匠に限らず、星野源、SEKAI NO OWARI藤崎彩織、元SKE48松井玲奈…
あらゆるジャンルの「モテる文章」を楽しく分類・解説。
書く人、読む人、お互いの心を通じ合わせる秘密が満載っ!
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所謂、文章読本のライト版
従来の文章読本は文豪や新聞記者という文章のプロフェッショナルによる美文の指南に比重があった
本書は読者への伝わり易さに比重が置かれている
例文もブログなどから抜粋されており中高生でも読みやすよう
個人的には薄味過ぎた
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文章教室の名は伊達ではありません。「これでもかーーー!!!」というくらいにバズる法則が紹介されます。(ぜひ目次をサイトで確認してみてください)
つかみ(導入文)から,文体(書き方),組み立て(話の流れ)だけでもお腹いっぱいなのに,甘いのは別腹だよねの如し,言葉選び(印象的な言葉の使用法)というデザートまで提供してくれます。至れり尽くせり。文芸オタク恐るべし。
全部の法則を一気に使う,のではなく,個別に使ったり,あるいは組み合わせたりしながらバズる文章を書く。そんな法則を教えてくれます。ですので,無理にすべての法則を活用する必要はありません。人によって書き方の好みがあるはずなので,気に入った法則だけ活用するのが良いと思います。
みんなが同じような書き方をする世の中なんていやだ。
誰もがみんな,その人らしい言葉を自由に使えばいいじゃないいか。
そんな個人的思想のもと,この本ができあがりました。
いちおう「自分にしか書けない文章で,他人に楽しんでもらう」ことを狙いとした文章テクニックを詰め込んだつもりです。
p.298-299
いろいろなテクを紹介してくれた著者ですが,願いはシンプル。
「文章を書きたい人が楽しく文章を書き続けられますように」
「文書を読む人が楽しく文章を読めますように」
ちなみに,サンクチュアリ出版は本を読まない人のための出版社らしいのですが,本書への心遣いがキャッチフレーズ通りでした。一つのトピックを短く,最後にまとめを用意,ところどころに色付けなど,読みやすい工夫がされていました。著者の想いや工夫とそれに共同して取り組む出版社。本の良さが現われているようでした。
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盛りだくさんの文章分析、○○モデルと○○力で言い切る的確な分析力。
すべてに頷けるわけではないけれど、さすが書評家、すばらしい。
中でも、林真理子、永麻里、江戸小噺、武田砂鉄が印象に残ったかな。分析力もさることながら、引用された短い文章で充分に面白く作家力を見せつけられたから。
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一般的にいうバズるテクニックのような話ではなく、文章の書き方や表現の仕方で興味を惹く、いわゆる正攻法のバズる文章の書き方を考察している本。
数々の名だたる文章のスペシャリストたちの文章に対する深い分析はなるほどと思うし読んでいても面白かった。
しかし、自分が想像していた方向性と違ったことと、実際にテクニックとして使っていけるかというと難しいと思うのでこの評価である。
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著者の読書好きが伝わる本。
バズる文章術!というキャッチーなタイトルとは裏腹。
すごく硬派で、知識量を感じさせる。
文章ってこんな自由でいいんだなーと目から鱗でした。
特に開高健の一節。同じ文末が続き歯切れが悪い。でもすごくいい。
他にも句読点打ちまくったり、接続詞を大幅に削ってしまったり……それが味になるし面白味になる。
他人の文章を読むときに、こういう着眼点で特徴を、捉えていくんだなぁ、とすごく参考になった。
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様々なテーマに沿って、有名作家や著名人の文章からヒントを得るという内容。『文体』に興味のある人は必読では?と思う。著者自身が読むことが好きなんだろうな…書き手へのリスペクトが伝わる文章で心地よく読めました。何よりここで紹介された本が読みたくなり何冊もブクログ登録してしまいました。
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文章を書くひとのための1000本ノックの本である。いろいろいな球筋を拾えるようになれる。
バズる文章が書ける人には文章の良さが分かる知識があるということだ。絵がうまいと呼ばれる人が絵の良さを表現する言葉や見方を持っているのと同じである。
守備範囲が広い。文学作品だけでなくそれこそ今人気の人のSNSでの発言、ブログなどにも触れている。とにかく視野が広いのである。
これらの作品群のどこが素晴らしいのかについてポイントをズバリ見つけ、読者が納得する一番のやり方で提示している。一つの作品につき数ページというところもあってテンポよく読んでいける。
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おもしろい文章が書けるようになる本を読めば、おもしろい話ができるようになるのでは?と思い購入。「確かにそうだな」と思う内容もあれば、「そこまで気を配る必要があるのかな?(自分の理解が追いついていないだけかもしれない)」とストンと落ちきらない文節もあった。でも、三宅さんの文章は面白いのだと思う。よく分からないと思いながらも、時々、クスッと笑いながら最後まで読み切ることができた。
きっと、本棚に並べて置いて、時折本を開きながら、自分の経験と重ね合わせたり、共感したり、そういうことかと新たに発見したり。自分にとってはそういう本なのかなと感じた。
なにより、文章(人に伝える方法)はもっと自由で良いんだと思わせてくれたことが嬉しかった。
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人を惹きつける文体や文章について、そのカラクリや書き方のテクニックが言語化されている。現代文の参考書でこういうのがあったなあ。すごくわかりやすい。
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今まで文章を書く時は必ず、
・読者は誰か
・読者にどう届くか
・読者が何を思うか
は考えてきた。
文章が読み手ありきであることも意識してきたつもりだ。
でも著者は書き手と読み手の関係性について語っている。
・読み手との信頼関係を大事にしましょう。
・読んでもらうための努力をしましょう。
・上から目線はやめましょう。
・共感を得られることがこの時代に求められる書き手の態度だよ。
・世の中の人たちは共感を求めているんだよ。
この本は、インターネットで不特定多数の読者に発信する文章の書き方を教えてくれる。
何より著者の文体が誠実さにあふれていて、一番のお手本になっている。
書店でタイトルだけ見てスルーしていたが、
Youtubeで著者が話しているのを見て、購入を決めた。買って大正解だった!