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自分も書きたくなる文章ってこういうことなのか。
心まで解きほぐされるような、優しい文章でした。
時々読み返したい。
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文章を上手く書きたいと思っている全ての人への良書。文章術における対内的な話に惹かれた本です。
読書メモの詳細は下記ブログを御覧ください。
https://note.mu/masatake0914/n/ndd2be3f6e396
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履歴書の書き方、学生時代に知りたかった。
志望動機「何となく」しかないし、そこで止まっちゃったから。
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【気になった場所】
自分のために書くということ
→自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい
→読者話としての文章術
大切なことは文字が少ないこと
随筆とは
=事象と心象が交わるところに生まれる文章
・事象 世界中のあらゆるモノ、コト、ヒト
・心象 心が動き、書きたくなる気持ち
例)
・事象を中心に記述 報道、ルポタージュ
・心象を中心に記述 創作、フィクション
趣味とは
=手段が目的にすりかわったこと
定義を明確に再構築する
→一つひとつの単語の定義を忘れると、自分がいま書いているものが分からなくなる
=ことばを疑うこと
→自分が言葉の実態を理解して、はじめて他人に意味を伝達できる
例)
切手の収集は趣味
→本来、切手は額面分あればいい
→郵便を届けるのは目的で、切手はその手段
文章を書くのにターゲティングは要らない
→その文章を最初に読むのは自分
→自分が読んでおもしろいものを書く
自分が読んでおもしろい文章
=まだだれも読んでない文章を自分でつくる
→自分が言いたいことを書いている人がいなければ書く
何を書くかより、誰が書くか
→有名人でない限り、基本的に読み手はいない
→自分で書いて、自分で読み、満足する
→それを徹底することで、チャンスが生まれる
巨人の肩に乗る
→歴史の中で人類がやってきたことの積み重ねが巨人みたいなものだから、我々はその肩の上に乗って物事を見渡さない限り、進展は望めない
感動が中心になければ書く意味がない
→自分が愛した部分を全力で伝わる
→書く対象を愛する方法
・資料を当たっていくうちに見つかる
・ざっと見て愛せそうな部分の資料を掘る
結論の重さは過程に支えられる
→思考の過程に相手が共感してくれるかどうかが、長い文章を書く意味
事象に出会ったとき、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい
貨幣と言語は同じもの
・決済手段(支払手段)としての機能
・価値尺度としての機能
・価値貯蔵手段としての機能
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流石大阪生まれ、用いる語彙とテンポが手慣れておりますわと思ったら電通に数十年勤めていた元サラリーマンだった。
所々直球な毒を吐く文章はスリリングで飽きないし、時折混ぜられる言葉の節々は刺々しく総じて面白かった。
文章を書くにあたり「上手く文章を書きたい」「書きたいけど何から手をつけたら」「なんかもう筆が進まない」みたいな悩みを抱えている人に対しては救済本と言えるのでは無いだろうか。
私もそんな人たちの一員だったのだが、この本を読み何だが「そんな面倒なことは考えんでいいから、さっさとお前の情熱を語ってみろ」と諭されている気になった。
頭でああだこうだ考える前にまずは調べろ。そして湧き出た愛をぶち撒けろ。テクニックがどうとか小賢しい真似はするな、と拳をぶつけられている気分になった。
と言っても著者は決して好き勝手文章を撒き散らせば良いと言っている訳ではない。一次的情報をちゃんと収集し、確固たる情報源を吸収した上で説得力のある文章を生み出すべきだと考えている。
書き手の情熱のこもった文章は読み手にも真っ直ぐと伝わり、評価を得られる。
逆に言えば、小手先だけで形成された真似ごとのような文章に惹かれるような人は居ない。
わざわざ自分の考えていることを文章に起こして表現するなんて趣味、確かに改めて考えてみれば奇態であるとしか言いようがない。
だが、己の中にある、恐らく大多数に共感され得ないだろう字を書くという行為の喜びは己だけが知っていれば良い。
何かを書く。それが表現となり、誰かが読む。それが偶然評価が得られる。
承認欲求を満たすためにライターを目指すのはやめた方が良い、という言葉は言い得て妙である。
何のために文章を書くのか。
その問いに対し、いつの日か堂々と『己のためである。』と答えられることを、夢に見る。
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「書く」という作業はなかなか難しいものです。
その証拠に、このブログのアクセス数も一向に増えやしない。
自分だけのために書くならそれはメモにすぎませんから、べつに体裁や内容にこだわる必要はないでしょう。メモなのだから。
しかしひとたび外に向けて発信するものとして書くなら何かと意を払う必要があるでしょう。しかし何をどうやって?
それが本書購入のきっかけです。
私は本書を書店で手に取りパラパラと斜め読みし、2度買わず、3度目に買いました。
それも「まあ、1,500円なんだし、面白くなければとっととブックオフればいいかな」といった調子。
ただ結論を言うと、この本は良い意味で裏切られたし、買ってよかったと思っています。
著者も言及していますが、本書は書くためのHow to本ではありません。
どちらかというと何を意識して書くべきか、書いたほうが良いか、そのマインドを説いたもの、といったほうが正確でしょう。
なので具体的なテクニックを求めている人にとっては期待する内容は薄いでしょう。
ただ、マインドは十分だがテクニックのみ足りない、なんて人がそうそういるとは思えませんが。
本書の構成は非常にシンプルです。
第1章:何を書くのか
第2章:だれに書くのか
第3章:どう書くのか
第4章:なぜ書くのか
これだけ。
それぞれの章についてもメッセージがシンプルかつ明確なので分かりやすい。
(元広告マンだけに、短いセンテンスで魅力を伝える力に優れていると感じさせます。)
私なりに感じた本書のメッセージとしては、まず核として考えるべきなのは「自分が面白いと思うものでなければ、相手にとって面白いものではありえない」ということ。
そして自分にとって面白いものであれば、相手に読んでもらえる機会も望める。
その上で、書き手は読み手の目線で書く必要がある。
これは必然的に「私の外部」にある物事をテーマにして書く必要がある。
自分の心象のみダラダラと書いたものは面白くない。それは相手が接することのできないものだから。
また、読み手が納得するものであるためにはそれなりに調べこんで書く必要がある。
一次資料にあたってしっかり調べこむ、または過去の作家の作品を参考にするということは、ゼロから考えて作り上げるのに比べて非常に効率がいいし、結果も伴ってくる。
そして調べる過程で、そのテーマについて「どこかを愛する」という作業をしなければならない。
愛を感じないテーマについて書く作業ほどつらいものはない。
そして「私が愛したことを全力で伝える」という気持ちで書く必要がある。
これらの内容を本書メッセージとして感じました。
これらの内容を補完する説明が詳しく紹介されています。この内容がまた面白い。ふざけているとしか思えない箇所もあります。というか全般的にふざけいます。
読み手の意識で書くことを説明したくだりで、就職活動でよく作成されるエントリーシートの内容に言及した箇所が特に面白い。
大企業ともなると1社に何万ものエントリーシートが寄せられることもあるそうですが、それがゆえにまずは採用担当者に「読んでもらう」必要があります。その「読ませる」テクニックや表現方法についての説明が非常に面白いが、その一方でとても興味深いので必見です。
実際に著者が就職活動時代に作成したエントリーシートが紹介されていますが、ふざけているとしか思えない(しかし実際に内定を獲得している)。
本書は文字数が少ないのでサクサク読み進められます。
その上、「書く」という辛く難しい作業にいかに向かい合うべきかが著者の言葉で分かりやすく、かつふざけながら表現されており、笑いながらその内容を学べることでしょう。
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おもしろくて字が大きくてスイスイ読める!
大事な部分はなぜか文字が小さくなる。
なかなか進まないエントリーシートが書けそうな気がしてきました。ひろのぶありがとう。
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読み始めてから急に忙しくなって、4分の1くらいで止まっていたのだけれど、もっと早くに読めばよかった。
今日、残りを一気読み。すごく書きたい気持ちになったし、すごく読みたい気持ちにもなった。
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この本は、ハウツー本でもビジネス書でもないそうです。
まず、読んで感じたのは、なぜこの本はこんなに行間が空いていて、字が大きいのだろうということです。
もしかして、あまり中身もないのかと心配になりましたが、この本の著者が、元、電通のコピーライターの方(24年間勤務)だからということが原因でした。
○なにを書くのか
いま、ネットで読まれている文章の9割は「随筆」。
書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーンは「随筆」である。
随筆とは「事象と心象が交わるところに生まれる文章」
事象を見聞きして、それに対て思ったこと考えたことを、書きたいしまた読みたいのである。
〇だれに書くのか
何を書いたかよりも誰が書いたか。
だれも読まない。
なぜか。あなたは宇多田ヒカルではないから。
承認欲求を満たすのに「書く」は割に合わない。
自分が書いて、自分で読んで楽しい気分になる以外ない。
「知らない読み手を想定して喜ばせる」よりもかなり簡単だ。
〇物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛
ライターの考えなど全体の1%以下でよい。
1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る。
図書館を利用する(レファレンスインタビュー)。
〇随筆に起承転結ほど効率よく使えるコード進行はない
※履歴書の書き方(文章術コラムより)
このコラムは非常に面白いと思いました。
著者は1992年の電通の就職説明会で200人にひとりか、もしくはゼロの確率の採用を見事に勝ち取った方法が載っています。これから就職、転職をされる方はここを読むためだけに、この本を買う価値があると思います。
普通のことを普通に書いて、東京大学法学部の学生に勝てるわけがないのだそうです。
確かにこの方法はすごい!と思いました。
まとめ
自分が読みたくて、自分のために調べる。
それを書き記すことが人生をおもしろくしてくれる。
何も知らずに生まれてきた中で、わかる、学ぶということ以上の幸せなんてないと私は思う。
自分のために書いたものがだれかの目に触れて、その人とつながる。孤独な人生の中で誰かとめぐりあうこと以上の奇跡なんてないと私は思う。
書くことは生き方の問題である。
自分のために書けばいい。読みたいことを書けばいい。
と結ばれています。
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タイトル通りの内容
説明に入るまで、や合間で
面白い無駄な文章が続く
でもそれは無駄ではなく、読ませるための戦略
(「いや、書きたいから買いてるだけだ」と
著者に言われそうだが)
CMでも、テキトーな造りにして話題性狙うみたいなのもあるし、そんな感じのノリなんだろうか…
「随筆」とはなんぞや、感情にまかせてテキトー(適当ではない)に書いてるように見せかけて、言葉の定義を理解しているか?書いて当たる内容が感想なのか事象なのか?冷静に客観的に理解したうえで書かれている。
その説明に納得したせいで、それこそ合間の文章が「これ面白いでしょ?」感があって寒いのスルーしながら読むが…
そんな中に「調査」ではネットやまとめムックよりも「一次資料」にあたれ!等の重要なことにも触れていて、スラスラ惹きつけられて読んでしまう。
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面白く一気に読んだ。ブログの書き方の参考になればと思ったが、今まで読んだ文章術の本とは異なるものだった。文章を書くときのアプローチを考え直さなければならないだろう。
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タイトルそのままの本。著者の人柄が伝わってくるような内容だった。平易でクスッとするような話し言葉で、著者が大事にしている事をシンプルに教えてくれる本。
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シンプルな内容だったため、スラスラ読めた。文字が大きかった事も関係していると思う。
文章を書く上でのハウツー本というよりもマインドセットの本だった。
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読み物として面白かった。すぐに何かの役にたつっていう実用書の効能は薄いけど、この本のことを思い出すことがあるたびに、ジワジワと効いているのを感じたりする
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職場で休憩中にこっそり読んでいたら、途中吹き出してしまいそこからしばらく笑いが収まらず、大変後悔した。
特に軍靴の音はもう完全に笑いが堪えられなかった。
好みが分かれるだろう点として随所にみられる言葉の遊び(フォント・字のサイズを変える、誤字を使う、敢えて無駄な文章をいれる、等)が挙げられるが、私は楽しくて好きだった。
長年言葉を操ってきたからこそ作れる「遊び」の部分に惚れ惚れした。
文章は自分のために書くのであり、このくらい楽しくて、次は何を言ってくるのだろう、とワクワクするものであって良いと思う。
(後半、「書くことは世界を狭くする~」など少し一貫性に欠いているのか?理解しにくい部分もあったが。また読み直してみる。)
『随筆とは、事象と心象が交わるところに生まれる文章である』というのは非常に分かりやすかった。
そしてその割合は9割9分以上が事象であるということ。つい心象が多くなってしまうし、事象を綴るには莫大な時間と努力も必要である。しかし調べこんだ事象を並べ、「読む人が主役になれる」文章にしなければ意味がないのだ。
筆者も述べているが、簡単に人の心にうまく届く文章を書く方法なんて存在しない。
しかしまずは、自分が読みたいものを書くこと。それがいつか、誰かとめぐりあう奇跡につながるかもしれないのだ。
最後に大変共感した部分の引用を。
『何も知らずに生まれてきた中で、わかる、学ぶということ以上の幸せなんてないと、わたしは思う。自分のために書いたものが、だれかの目に触れて、その人とつながる。孤独な人生の中で、誰かとめぐりあうこと以上の奇跡なんてないとわたしは思う。』
わたしもそう思う。