紙の本
日本の文様
2020/03/14 20:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
微妙なキャラクター「うめモン」が日本の文様について案内してくれますます。
着物の柄、神社にあるモチーフ、伝統工芸品や和菓子の模様など、いろいろな側面から取り上げられてます。
内容はなかなかイイけど、うめモンが気になる(笑)
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私の目論見が外れて、私にはあまり役に立たなかったが、見方を変えれば力作であり、大変面白いと思う。しかも、オールカラーでこの値段ということは、案内役の「うめモン」ちゃんだけでなく、ここに出ているあらゆる「文様」を筧さん独りで描いたということでしか説明がつかない。いくら芸大出身だからといって、恐ろしいほどの力技だと思う。
第1部「日本の文様77種」に平均4つのイラストを配置したとして約300、その他いろいろで400-500の文様を正確にトレースしたはずだ。表紙を見たらわかるように、ひとつひとつが、ほとんど絵画だ。
しかし、残念ながら、日本と世界の文様の比較や、歴史から来るその大きな特徴、また、弥生時代の流水紋は現代まで生き残っているのだが、それは何故か等々の考察はほとんどされていない。ただただ、どんな文様(意匠)があるのか、分類して紹介しているだけなのである。目論見が外れたと言った所以である。
もちろん、着物を説明して「貝尽くし文様夜着」と聞いてどんな着物か想像できたら楽しいだろうし、京都四条通界隈に錦天満宮の梅、1928ビルの星、京都大丸の八芒星、先斗町入り口の千鳥、松竹南座の松竹等々の意匠を見つけたら楽しくて仕方ないだろう。
この本を持って、古い街に行き日本を感じる、そういう使い方がよく似合う本だと思う。
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なぜ松竹梅はおめでたいのか?文様を知らずしてニッポンの美は語れない!これだけは知っておきたい77種の文様と、訪れたくなる全国の文様スポット&お菓子。(e-honより)
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文様を軸にした日本文化史事典。イラストやおもしろ説明が重点的で、後半半分は文様を重視した名所案内になっていて、突っ込んで知りたい人より初心者向けに感じました。
全ページフルカラーでふりがなもたくさん振ってあるので、文化史に興味のある小学校高学年から、興味を持った大人まで楽しめると思います。
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“文様”とは模様の中でも、使用する季節や意味を指定されたもの。
世界中に風土に合わせた文様が作られている。
うめモンが案内役。
・文様の歴史
身近なものを使った素朴なもの→呪術的なもの→異国のモチーフ→日本独自の文様→和洋折衷
・日本の文様77種
モチーフごとに、意味や由来を紹介
☆五百円玉には“桐”(吉兆や慶寿を意味する)“橘”(不老長寿を表す)“神の依り代”の文様があしらわれている。格の高い御守りだわ!
☆面白文様・江戸時代『小紋雅話』山東京伝1790ー文様のパロディ本
“鼻毛絞り”…バカボンのパパみたい。
“藁人形”…丑三つ時の着物の文様ですね。わかります。
・文様のつくり
向きを変える:分ける:増やす:組み合わせる:囲む:似せる
・レイアウト
単体:わく取り:反復…など
・文様探し
☆寺社仏閣、城郭だけでなく、近所の建造物やお菓子や身の回り品の中に文様を見つけて、なぜその文様を使ったのかな?と推理をはじめてしまいそう。
☆髭皿…お皿の髭剃り!文様とは関係ないですが。
☆お皿や着物は文様によっては使える季節が決まっていたものも。贅沢だ。
文様も品物もオールイラスト!美しい。
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友人から頂いた本。家紋のモチーフに込められた意味に関する書籍はいくつか持っていますが紋様に関してはデザインの参考本しか持っていませんでした。家紋と被る記述もありますが目新しいものが多くとても楽しく読めました。
全ページフルカラーで構成も読みやすく、色々と参考になる一冊です。
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菊→古来より中国では菊を浸した水を飲むと長生きするとされ、奈良時代に日本に伝来した際もますまは薬用として広まった。桐→五百円硬貨の裏には大きく乱れ桐の文様が入っている。葡萄栗鼠(ぶどうりす)→葡萄畑にリスがいたことに加え、リスも多産であるためという説。武道、律す、と読めることから武具につけられることもあった。