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読んでいる間たびたび眠気に襲われた。途方もないスケールの話や、情緒的な言葉で語られる科学や人体の話といったものが、ふだんの読書体験とかけ離れているからだろうか。心地良くうとうとして、暗い宇宙や星の瞬き、あるいは自分を構成する細胞なんかの夢の中を通り過ぎていく。
それこそ"ことばにできない"読書のひとときだったような気がする。
難しい話も多かったけど、イラストは前2作に比べていっそう詩的で、51のテーマそれぞれをよく表してとても良い。
時間や記憶、用語についての章が自分と結び付けられるところもあり興味深かった。
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小さい頃、宇宙や自分という存在について考えると怖くなっていた。自分が自分であると認識している人物は本当に自分なのか。自分はどこから来てどこへ行くのか。存在するって何。
成長に伴いしばらく考えることはなかったけれど、この本を読みながら久しぶりにあの感覚が現れた気がする。
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自然や科学を美しい文章と絵で語る。
自然の秘密を知ると、今の自分がある奇跡に感動する。
この本を読んでから、理科を学びたかった!
・私たちは太陽を食べている
・時間の表し方。
英語では右から左、ギリシャ語では大小、中国語では上と下
・私たちを構成する原子は1年間で、98%が入れ替わる。
・私たちの体には体細胞の10倍の細菌がいる。微生物のワンダーランド。
・記憶は思い出すたびに正確さを失っていく。
…伝言ゲームみたいなもの?
・私たちの手は何も触れない。電子的に。
…ドラえもんの手みたいな感じ?
・138億歳の星。
・moonとMoon
・銀河年
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宇宙や原子のことなど理科の教科書でしか見たことのないことがちょっとずつ小話で物語のように書かれていました。
ふーん、そうなんだーと純粋に思えました。
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内容はわりと既知のものが多く、知識を得るためにはちょっとサラッとしすぎていて印象に残らない。この本は詩集のような感覚で読むのが良い。ワクワクがつまっている。
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題名から宇宙の色々なのかと思って読んだのですが、宇宙に限らず宇宙を構成するもの、太陽系と地球、地球上の様々な事象、人間、動物、植物…
読んでいると心安らぐように納得できます。しかし私の能力では、それを他の人に同じく説明してあげられない事が情けない。
イラストも良かった。
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ふわっとしたイラストと、易しい文章で最新の天文・宇宙を中心とした話を教えてくれます。
みんなご知っている基本的なこともあるけど、SM0313(2014に発見された最古の星)とか、かなり最近の話もあるし、天文宇宙だけでなく、進化や動物分類の話もあるので、見た目より意外と面白いです。
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とても優しくて素敵な文章たちによって、宇宙の神秘の断片を知ることができる。奇跡のような偶然、あるいは、必然によってこの宇宙は成り立っている。サンダースさんの他の本も読んでみたいと思う。古代エジプト文明も1時間の長さが季節によって変化する不定時法だったそうで(江戸時代の日本で使われていたのは知っていたけれど)、よく考えたら不定時法の方が、感覚的には自然なのだと思う。
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さて、創元社としては何匹めのどぜうだ?
一匹めの『翻訳できない世界のことば』、二匹めの『誰も知らない世界のことわざ』は、今も我が家の「隠」思黙考本としてトイレの書棚にある(笑)
その後の『なくなりそうな~』や『はかりきれない~』などなどは著者もイラストレータも変えて、どぜうの養殖に精を出していたか。
ようやく、元に戻ってエラ・フランシス・サンダースの著作となった。悪くはないが、1匹め、2匹めが気に入ってたので、ちょっと冗長な文章や、専門でもない領域(宇宙、科学分野)へ背伸びして、あるいは爪を伸ばして挑戦してみたが、果たしてどうだったか。
イラストは、味わいあり素敵だが、科学を題材にするには、著者の手は余る感が否めない。
著者ならではの味わいが出そうなテーマは、「47. いっせいにALL AT ONCE」くらいか。「同調(シンクロ)」という、物質感の現象の説明で、
「愛し合うカップルの心臓の鼓動は、1メートル以上離れて座っていてもシンクロしている」
と語るが、そこから話を拡げてエッセイ、およびイラストに仕立てあげるのが彼女らしい展開なんだけど、科学的な雑学をあれやこれや開陳されても、らしさが出ているとは思えなかった。
本書をキッカケに科学、宇宙に興味を持つ向きもあろうと思うので、意味のない作品ではないとは思うが、彼女の3匹めのどぜうとしては、失望感のほうが大きかった。
ことばにできない??? ことばにしすぎでしょ!(苦笑)
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素敵な本に出会って、読んで、それが仕事になるなんて、それを仕事に出来るなんて素敵すぎる
前田まゆみさんの本のチョイスが素敵過ぎて
この本も素敵です