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(特に後半の天気予報関連の部分が)わかりやすく記述されてるものの、気象をほとんど知らない人が読むと「?」となりそうな部分はあって、想定してる対象読者に対してのウケはどうなんだろうか…と思うところもあった。
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熱しやすく冷めやすい空気は、熱を受け取って温度が変わっても、すぐに元に戻ってしまいます。しかしながら、熱帯の海と大気の流れが、かみ合った巨大な歯車のように、お互いに影響し合った結果、長く影響が残り、半年後の日本の気候を変えることもあるのです。(p.28)
「科学的」とはどういう意味でしょうか?いろいろな考え方がありますが、ガリレオ以来の近代科学の大きな特徴は、「仮説を立て、それを実験により検証する」という作業の繰り返しにより真実に近づくことができる、という考え方にあるといえるでしょう。しかし、気象学にとっては「実験により検証する」という部分が簡単ではありません。実験室でさまざまな条件を制御できる物理学や化学と違い、天気を人工的に改変するのはほとんど不可能だからです。(p.163)
計算すると再現されるのに、その仕組みがわからない現象が、じつはたくさんあります。筆者は数値予報をつくる仕事を長年してきているのですが、数値予報がなぜできるのか、いまでも不思議でなりません。「理解する」とはなにか?という哲学的な問いにもつながる、深い問いなのかもしれません。(p.164)
予報官の仕事は、シナリオをつくり、修正することだけではありません。ここではくわしく述べませんが、災害の恐れのある現象が起きそうなとき、それを切迫感のある日本語の表現で伝える、非番のときに過去の予報作業を評価・検証するなどなど、人間にしかできない多くの大事な役割を果たしています。(p.205)
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①偏西風の帯は同じ場所に位置するわけではなく、季節により移動したり、形状を変えたりする。
②北極の周りの空気を閉じ込める偏西風の極渦というものがあり、偏西風が蛇行をすることでそのバリアが弱くなり、大寒波となる。
③