紙の本
専門家よりも一般の人にこそ必要とされる体験記
2021/09/18 21:57
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
大型動物の解剖の大変さは想像を絶する。
そんな大仕事に淡々と挑み、こなした実体験を綴った貴重な一冊。
これから、この道に進む人、動物が好きな人、デッサンや塑像を作りたいという人にも、「解剖」という学問は必要なのだろうと思う。
そして、肉や魚をもはや自身で捌いて食べなくなってしまった、一般人にもこういう体験記は必要とされると思う。
紙の本
動物園に行ってキリンをまじまじと見たくなる。
2019/11/30 22:49
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投稿者:ノッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んでキリンについて研究されている人の世界について知ることができ、動物園に行くと必ず見るキリンにもっと興味を持って次回から見る視点が変わりそうな一冊でした。
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<目次>
第1章 キリンを解剖するには
第2章 キリン研究者への道
第3章 キリンの「解剖」
第4章 キリンの「何」を研究するか?
第5章 第一胸椎を動かす筋肉を探して
第6章 胸椎なのに動くのか?
第7章 キリンの8番目の「首の骨」
第8章 キリンから広がる世界
<内容>
初々しいエッセイ。キリンを研究材料として、「日本学術振興会育志賞」を受賞した若き研究者。その過程をまとめたものだが、「好きなモノ」を研究対象として、あとは迷いながらも邁進するさまが心地よい。何に役に立つのか?私にはわからないが、ロボットや血圧などの研究に役立つかも。生物の基礎研究は、いつか役に立つ感じだからね。
逗子市立図書館
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「ノミナを忘れよ」
名前を忘れ、目の前にあるものを純粋な気持ちで観察しなさい
博物館に根付く3つの無「無目的、無制限、無計画」
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仲野先生のHONZのレビュー
https://honz.jp/articles/-/45280
面白そうと思っていたころに、同窓の神戸女学院の西田くんの
ツイッター、これはポチるしかないと・・。
今朝から読みだして、午前中で読了。
みんな一気読み。 「知的好奇心」
でも、すごいひとがいるもんだ。
アインシュタインの「ずっと子供の心のままでいたこと」・・。
久々に純真・新鮮でした。
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若きキリン研究者が、「キリンが首を動かすときは、頸椎だけでなく第一胸椎も動いている」という論文を発表するまでの道程を書いた本。
とにかく、キリンにまみれた生活でキリン第一主義でいないとここまでの成果が挙げられないだろうが、まさに子供の気持ちを持った純粋にキリンが大好きで成し遂げられた結果だと思う。著者の書の中で一番だと思ったのが、「好きなことを好きだと口に出して言えること」。真理だと思う。その好きという事が全てを導いてくれそうな、説得力のある言葉だ。今度動物園に行ったらキリンをもう少しよく観察してみよう。読んだ後、最初よりももっとキリンが好きになる本だった。
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動物園関係の方に勧められて注文。届くのを首を長くして待ちました(キリンだけに)。
新進気鋭(?)のキリン研究者による、キリンの首の骨だけにこだわった一冊です。
内容もさることながら、研究者さん一人一人が非常にニッチな点を深く掘り下げる姿勢を垣間見ることができます。一人がそれだけ細分化したことを追うのであれば、全体に結びつけるには、研究者の頭数を増やさねばカバーできません。やたらと研究者の人数の多い米国が、トップクラスの成果を世に送り出すことができている事実に納得が行きます。
「マツコの知らない世界」や「ゲキレアさん」に取り上げられるんじゃないかってほど、ピンポイントにつき進んだ一冊。
動物園でキリンを見る前に、一度読んで欲しい良書。
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解剖を始める前の、興奮と不安と(学術的)興味と諸々が入り交じった気持ちを思い出した。何度味わったことだろうか。解剖は何回やっても、この妙な興奮と不安とがセットになっている。
文章が若々しい。ユーモア不足。
密漁ではなく密猟ね。
動物の死体を搬送する費用ってどこから出てるんだろう。
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日本におけるキリンの飼育数は約150頭、600頭弱を飼育するアメリカに次いで世界第二位だという。日本人は昔からキリンが好きなのか。しかし、2015年世界の野生キリンは10万頭ほどで、過去30年で4割ほど減少。キリンは絶滅危急種に指定されている。
そんなキリンを日本で、もしかすると世界で一番多く解剖しているかもしれない、という著者。大学時代に研究テーマとしてキリンを選んでから10年、クビに注目して、一つの発見に至るまでが著されている。
周りにキリンの研究者はいなくても、多くの人の協力を得て、研究を続ける姿、そして周りの人や、何よりも縁があったキリンやオカピに感謝する姿勢に好感が持てる。
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幼い頃にキリン好きであった少女が長じたのちふとそれを思い出し、それをきっかけにキリン研究者になっていく様子を描いた自伝作品。著者はキリンの首の骨について縷々書き綴っているが読者としては徐々に研究者として悩みつつも熟成していく様子に心踊る。好きなことをして生きていく、の純粋な実録として読み応えがある。
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解剖学を専攻しキリンを解剖し、たぶん日本で唯一のキリンの研究者。平成生まれの彼女はキリン博士としてがんばる!
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19/08/14読了
去年のバッタに続いての良書。熱烈な愛を持ったひとのはなしはなんでこんな面白いのか。
好きなものを見つけて好きでい続けられること自体が才能なんだろう。
『私の成功の秘訣が1つだけあるとすれば、ずっと子供の心のままでいたことです』というものがあります。私も郡司さんも、子供の心のままで大人になれて、幸せですね」
博物館に根付く「3つの無」という理念と関係している。「3つの無」とは、無目的、無制限、無計画、だ。
たとえ今は必要がなくても、100年後、誰かが必要とするかもしれない。その人のために、標本を作り、残し続けていく。それが博物館の仕事だ。
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子供の時の好きをそのままに大人になってまっすぐに向かう情熱とパワーの対象キリン。郡司さんのキリン愛に圧倒されました。そして、もちろんキリンについてもよくわかりました。
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会社の後輩ちゃんに勧められたキリン解剖学者の8番目首の骨を見つける奮闘記。同じ名字なので応援。子供の心のまま大人になるって素敵。解体・解剖の失敗がありながら、首の可動域(木の葉・水)を得られる進化を見つけた過程は自分も興奮した!郡司さんの次書にも期待!
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キリン女性研究者、解剖し続けて長い首の謎を解く!
毎年のように年末年始はキリン解剖……そんな研究者の大発見とは!?
書評が話題です。