紙の本
ちょっと取っ散らかりすぎでは…?
2019/08/15 00:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のSFは「サイエンス・フィクション」ではなく、「すこし・ふしぎ」が主流のようで。
※以下個人の意見なので参考にしないでください。
本作に収められた最新SFの潮流をリードする作品群はどうも私には合いませんでした。ライトノベルのようなキャラ立ち優先の取っ散らかったストーリーの作品が多く、わくわくするような技術描写や、そこから展開される世界観や禍福は味わえませんでした。唯一アマサワトキオさんの作品は秀逸だなと感じましたが、他の作品は正直ピンと来ず。百合に傾倒するのもいいですが、ハードなSFの本流を汲む本格的な作品を期待すると正直肩透かし感がありました。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず幅広で面白い。結構最近の人の作品はグロいのが多いのが発見。初めて読んだのは草野原々がすごかった。ダントツ笑えたのは宇宙サメ戦争。
投稿元:
レビューを見る
『NOVA』の最新号。
今回は比較的若手の作品が主体になっていて、より新しさを感じられるアンソロジーになっていたと思う。
高山羽根子は注目しているのでどんどん書いて欲しい。
ベテラン組では高野史緒の新作が読めたのが嬉しかった。乱歩賞作家になっても寡作なのは変わらず……コンスタントに新作が出てくれるといいのだが……。
投稿元:
レビューを見る
アマサワトキオの赤羽二十四時がディテール、
パンチともにいちばん面白かった。
ベテラン、若手健在のアンソロジー。
つぎも楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
やっぱりNOVAシリーズは好きです。
今回、読むべきものは田中啓文さんの「宇宙サメ戦争」だと思います。
いつも以上のダジャレ力を発揮。過去のSF映画も取り入れながら、奇想天外な物語が広がっていきます。
投稿元:
レビューを見る
今回はライトなSFが多かったというか、ハードめなやつが少なかったのが残念。
谷山浩子『夢見』★★★☆☆
- 夢と現実あやふや系。夢から覚めたと思われる夢見改めユミはまだ夢を見ていたのか?ちょっと文体は軽め。
高野史緒『浜辺の歌』 ★★☆☆☆
- 近未来の老人ホームを舞台にした日常風景。何も起きなかった。何かが起こることを欲してしまった。
高山羽根子『あざらしが丘』★☆☆☆☆
- 捕鯨アイドルの話。は?と思いました。
田中啓文『宇宙サメ戦争』★★★★☆
- 初めは真面目なSFだと読み始めたら、だいぶ軽いノリでなんかムカついてたけど、だんだんこれはジョークSFだと割り切り初めて、『サメに耳あり、ジョーズに目あり」で諦めて、モノリスは「生きものリスト」の略、で笑った。これは面白いと思う。2001年宇宙の旅のパロディ多数。
- 「サメない夢はない。それだけだ」やかましいわ。
麦原遼『無積の船』 ★★☆☆☆
- 何言ってるかわからない系。
- A:連続感性系統(人類知性系統、B:離散感性系統(機械知性系統)
アマサワトキオ『赤羽二十四時』★★★☆☆
- 冒頭、アメリカ西海岸の凄腕ラッパーの半生、みたいな話が始まったと思いきや、急に野生のコンビニ店舗を捕獲してコンビニエンスストアにする、とかいう謎SFが始まる。
- お笑い要素も多めなおふざけSFだけど、実際結構笑える。
- 「あんた、出身は?」「ナチュラルローソン」「腑に落ちたぜ」なんやそれ。
藤井太洋『破れたリンカーンの肖像』★★★☆☆
- 『ノーパラドックス』に繋がる前日譚的な物語。設定、始まり方は大変ワクワクするのだけど、期待してない展開だった…
- フォーク・ドミトリ:シークレットサービス捜査員。30歳。
- ジョージ・ハインツ:博士。29歳。
- ビル・コリンズ:ダイナー、オーセンティックの店長。
草野原々『いつでも、どこでも、永遠に。』★★★☆☆
- 百合からの超展開。
津原泰水『戯曲 中空のぶどう』★★★☆☆
- なぜに、戯曲形態なのか。普通の小説の体裁で、長編で(短編でもいいけど)改めて書いて欲しい。
投稿元:
レビューを見る
谷山浩子『夢見』
夢と現実の繋がり方、こんな景色もあるんだ・・・と、しばし陶然となった。
「記憶のすみをよぎった影は、砂漠に水滴が落ちたように蒸発して消えてしまった。」
やさしくて、残酷。そして新たなループの予感が残るラストもいいな。
アマサワトキオ『赤羽二十四時』
実際のバイト経験も活きているという"生体店舗"の話、テンポよく読めるしとても面白かった。突拍子もないコンビニだがわりとすんなり思い描ける。しかしりゅうちぇるとぺこって、それ、セーフなのかな笑
投稿元:
レビューを見る
今回は他の作品も読んでみたい!という初読作家との新しい出会いは無かったけれど、文庫で読めるオール新作の短編集は長~く続いて欲しい!
投稿元:
レビューを見る
なかなか読む機会がない短編SFを編んだ文庫本。定期的に刊行されており、継続してもらえるとありがたい。ほぼ定期的に刊行するのであれば、テーマを固定した作品で出すと面白いかもしれない。例えば、次回は時間SFで、その次は数学SF、スペースオペラとかいった具合で、テーマごとに切ってもらえると読みやすくなるかもしれない。今回のはバラエティに富んでいるが総花的ともいえなくはないと感じたので。
好みの作品は「夢見」(谷山浩子)と「浜辺の歌」(高野史緒)、「無積の船」(麦原遼)の3作品。
投稿元:
レビューを見る
ごめんなさい
おもしろくなかった。谷山浩子さんの夢の話、藤井大洋さんのタイムトラベルは楽しく読めたんだけどなぁ。残念。
投稿元:
レビューを見る
冒頭は谷山浩子作の「夢見」という女子高生友情もの。SFか?とは思いますが、彼女の歌のような美しい作品でした。最後にして最初のアイドルを書いた草野原々の作品も女子高生もの。ちょっと百合な学園ものと思っていると、主人公の愛が時空を捻じ曲げて突き抜けていきます。
投稿元:
レビューを見る
2022年7月19日読了。大森望責任編集のSF短編のアンソロジー、「NOVA」のこれが第2弾のよう。9人の著者によるSF短編はバラエティ豊かで、共通する特徴を説明するのは困難だが…なんというか「うっちゃり」?さっきまで存在していた時空からいきなり超光速で別の時空に投げ出されるような読後感を持つSFが多くなかなか楽しめた。設定は突飛だがいつのまにか引き込まれる「あざらしが丘」、最終ページの人名にそれが言いたかっただけかい!と脱力の「宇宙サメ戦争」、どこから突っ込んでいいのかわからない異様なモチベーションとディテール、リズムで突き進む「赤羽二十四時」あたりが実に楽しめた。まさに多様性、SFっていいねえ…。