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池上彰による、文字通り戦争が起こる原因となくならない理由を記述した一冊。
特筆すべき内容はないものの、正確でわかりやすかった。
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とても分かりやすい。
化学は間違いなく進歩しているが、人は成長してるのだろうか?
過去を振り返り、善悪をしっかり判断し、未来を作っていく。
まずは知らなければ過去を振り返る事は出来ない。
知る為にはこういうジャーナリストの方々の本は非常に良いと思う。
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近現代の戦争について原因や背景、結果をわかりやすく解説しており、戦争から何を学ぶことが出来るのか、歴史から何を学ぶ必要があるのかという視点を獲得出来ます。
中東やアフリカの部分で短い紙面に内容を詰め込み過ぎて、文章の流れが良くなく読みにくい部分があるものの、全体的に読みやすい本でした。
結論での「本当に怖いのは異常な独裁者ではなくそれを支える国民の熱狂である」という指摘は、インターネットで誰もが意見を発信出来るようになった昨今において重要な指摘だと思います。
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■帯タイトル
戦後74年ーー
なぜ「過ち」を繰り返すのか
答えは 歴史が
教えて くれます。
■感想、レビュー
ロシアの歴史が知りたくて、
Amazonで池上さんのロシア本を買おうとしたら、
在庫なし(みんな考えてることは一緒ですね。苦笑)で
関連本として出てきた、こちらを購入。
タイトルがまさに知りたいこと、考えたいことでした。
本作は、第二次世界大戦で降伏した日本のこと、
東西冷戦、中東など世界で起こっている紛争や戦争について書かれています。
読んだ直後の率直な感想は、
「国とか国境とか、無くしてしまえば良いのに。
勝手に人間が決めただけなのに。
宗教や思想は認め合えば良いのに。」でした。
力を持って、勝利を経験すると、
勢力を保つため、利益のため、
他国に干渉、介入していく。
各国の思惑や、自分が信じる思想のため、
あちこちで紛争や代理戦争が引き起こされる。
池上さんの本は、感情的になりすぎず、
だけど感情を置いて行ってしまうようなこともなく、
とても読みやすいです。
知識が深い方には、物足りないかもしれないですが、
YouTubeで情報を仕入れている私には、
とてもわかりやすくて読みやすいです。
政治や経済的な介入や、
宗教から引き起こされる紛争、
独立するための戦争、
他国の脅威を抑え込むための戦争、
どれもこれも人間の勝手な都合で、
大事な命と、大事な地球を壊す行為。
千円にもならないこの本の中には、
沢山の紛争や戦争のことが数ページで書かれていますが
そのひとつひとつには、
たくさんの人の命や生活が奪われていると思うと、
胸がいっぱいになります。
そして、日本が第二次世界大戦後、
平和とは言い難いけど、
それでも侵略や侵攻、戦争がなかったことは、
すごく幸せなことなんだと思う。
でもそれは、本当なら当たり前のことで
最低限のことなんだと思う。
この本を読んだ後に見た、
オリラジあっちゃんのYouTubeで
「それぞれから見た物語がある」と言っていた。
アメリカから見た歴史、
ロシアから見た歴史、
各国から見た歴史や物語がある。
だから戦争がなくならないなら、
国なんて勝手に引いた線なくしちゃえばいいのに、
と思うけど、それは無理なのもわかる。
答えは歴史が教えてくれるなら、
国のリーダーたちが見ている物語を知りたい。
そう思いました。
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人間がいかに戦争を繰り返してきたかがよく分かった。
自国の利益のためだけでなく、世界平和のために歴史を学び活かさなければいけないと強く思う。
Kindle Unlimited本。
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世界がどんな構造でいがみ合っているのかが、分かりやすく整理されている。
自分がいかに世界史を知らないのか、表面的なメディアに流されているのかを痛感。
宗教戦争って実は経済戦争
戦後はない(世界レベルでは常に争いごある)
戦勝国のアメリカとソ連が次の戦争の種をまいている
1次世界大戦でうまくマネージできなかったから二次大戦がおきてしまった
ヒトラーはテロを起こした訳ではなく、正当なプロセスをへて独裁者になった
報道、世論まて含めて戦争の成果か決まる
朝日新聞は真珠湾攻撃に反旗を翻す記事を書いて干された。その後戦争賛成というポジションを取らざる得なくなった。
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流石の池上彰さん。わかりやすく、内容がある。
世界から戦争がなくならない本当の理由。
とてもストレートなタイトル。今この時勢だからこそ、より重みを持つ。
とは言え、内容は戦争だけではない。戦争を切り口にした、近代史のお話。
冷戦構造、米国の戦争。それらが今の世界と地続きであることがよく分かった。
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基礎知識が乏しいために、半分くらい内容が入ってこなかった。
けれど、とても分かり易くまとめられていると思った。
戦争の体験記や史実を知ることは大切だが、二度と戦争を起こさないようにするには、なぜ戦争が起きたのかを考えなければならないと著者はいう。
全くその通りだと思う。
ただ、戦争に学んで戦争を起こすアメリカの事例を思うと、戦争をなくすことは難しいと思う。
戦争ほど愚かなことはないと思うのだけれど、今も世界では戦争が起きている。
そんな時代だからこそ、池上氏の言うバックミラーを磨いて、反省と検証をしっかりとするべきだと思う。
日本は、戦争の加害者(真珠湾攻撃)でもあり、被害者(原爆)でもあることがその責任と反省に繋がりにくかった側面もあるようだ。
ソ連のウクライナ侵攻を予見するような記述があったのは流石だと思うと同時に、それは戦争の歴史や世界情勢を知る事で可能だったのだと思うと、しっかりと情報に接して考えていかなければいけないと思った。
個人の技量に重きを置いて、マニュアルを作らない日本人の思考傾向や、広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に刻まれた「過ちを繰り返さない」という言葉の主語はいったい誰なのかといった話はとても興味深く印象に残った。主語がなくても成り立つ日本語の曖昧さも反省を妨げる要因の一つかもしれない。
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・日本はあの戦争を総括できていないのではないか
・いつの誰の行動が悪かったのかが曖昧
・総括できていないのであれば、再び同じような戦争が起きてしまうのではないか
・主体性がない状態が続いているのではないか
(アメリカに押し付けられたと一部では言われていながら、憲法が改正されていない)
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日本共産党は1955年に路線転換するまで武装闘争を肯定していた(p.60)。このことが「中核派」「革マル派」、連合赤軍などを派生させたとすれば、日本共産党はテロ組織のインキュベータであったということか?
中韓が「反日」を止められないのは「自力で独立を掴み取っていないから」。日本軍と戦って独立を勝取ったという神話を作るために日本=悪でなければならない。
韓国政府の正当性を維持するためにも、民族性(アイデンテティ)を維持するためにも徹底した反日教育が必要となっている。中国も共産党による独裁国家。政府の正当性を維持するには、「日本軍(敵)と戦って追い出し、人民を解放した正統な支配者」だという歴史が必要だった。
パレスチナ問題は第一次世界大戦でイギリスがユダヤ人に居住地区建設を約束していたから生じた。ユダヤの大財閥・ロスチャイルド家から戦争に必要な資金を得るためである。
戦争の勝利体験が、次の戦争の失敗を引き起こす。これは日本でも(日清・日露戦争)、アメリカの(第二次大戦、湾岸戦争・イラク戦争)でも歴史が語っている。
「戦争をどう総括するか」。日本とアジア周辺国との摩擦、アメリカが中東に蒔いて地球上に飛び散っている火種。バックミラーに映る風景(過去)から未来を予想する(正しく舵取りをする)ことが大切だと閉める。