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フィクションと言ってしまえばそれまでだが、あまりに
マンガチックで、真山ファンとしては、残念に思う。最近の作品は、初期のハゲタカのような人間ドラマがなくなってしまったと感じるのは私だけだろうか。
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まあ真実味に欠ける設定がかなりあるが、現在の政治状況を踏まえてのスパイエンターテインメント小説としてはよく出来ていると思った。
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キム・セリョンが殺害され、その黒幕を暴く為になぜか民間の軍事会社が捜査するという展開に驚く。今の米軍でもそういう会社があるのでそれをまねした感じなのか?社員が死ぬと問題になるが、派遣なら代わりがきくという要素に似ている。
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スピード感や緊迫感もありエンターテインメントとして読めました。主人公は佐伯であったと思いますが、佐伯の人間性をもう少し感じさせてくれる描写などがあったらもっとこの物語に感情移入できたと思います。結末はかっこよさも相俟ってよかったと思いました。玲が謎のまま終わってしまったことが残念ですが、逆に続編もありそうに思われます。
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スパイ物は好きなので楽しく読ませてもらいましたが、登場人物が多すぎて、ちょっと混乱。映像化を念頭に置いた作品のように感じました。
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上巻はすごく引き込まれて面白かった。
しかし下巻になってなんとなくスリルが半減。
主人公と思われるひとがあっけなく殺されてしまうという設定にはびっくりしましたが...。
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肝腎要のスパイの正体が微妙。もっと悪人に染まり切ってくれないと中途半端などんでん返しになってしまうじゃないか!回収されてない伏線もある気がしてなんだか消化不良気味。
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日本、米国、韓国、朝鮮、それぞれの国のインテリジェンスが暗躍し、いくつもの組織が出てきて関係が複雑で分かりつらいが新鮮でもある(笑)誰を信じていいのかわからない緊張感が最後まで続く。
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仕事が忙しく細切れで読んだが、面白かった!
ページが進むに従って徐々に真相が解明され、驚きの展開だった。
にしても、眠りネズミがあいつだったとは。。。
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上巻でいくつもあった謎が次々に明らかになっていき、最後までスリル感があった。
登場人物の多さと事件の複雑さ故に、真相究明の展開に付いていくのにやっとで、何度か戻って読み返しながら読了。
米軍基地の駐留費負担問題はまさに今の日韓が抱える課題だが、本作はその軍隊の民間移行・それに伴う汚職がテーマで、テーマとして興味深かったが、その中身にはほとんど触れられていない。冴木の元スパイの手腕発揮、事件の真相究明・黒幕の正体が見どころ。
最後に冴木がソウルで語る想いがこの作品に込められた想いだと感じた。
全てにおいて金儲けが優先され、偽政者が権力を維持するためにかつてのスパイが命がけで守ってきたものが捨てられていく。国家の存亡も国益も安全保障も未來への希望もどうでも良くなっている。そんな社会は許さないと、引退した老人が必死で闘っている。誰かに頼まれたわけではなく、正義感でもなく、道理に照らして許せないだけ。
北の工作員の和仁や藤田を生かすなど、情にも熱い冴木の人間性や信念が伝わるようなシーンやセリフなどがもう少しあったら、『ハゲタカ』の鷲津のようにコアな読者に愛される存在になるのかなと思った。
中村警部との師弟関係が良かった。
タイプ・役割は違うが、共通する信念があり、冴木が中村を信頼しているのが伝わった。
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東京五輪の馬術競技会場で起きた韓国代表の暗殺事件は背後に日米韓を揺るがす極秘情報が存在していた。
事件の責任者に就いた元内閣情報調査室長は、北の潜伏工作員と手を組み、闇で真相に迫ろうとしていた。
目の前で暗殺された彼女を警護していたSPは悔恨の思いを胸に、彼女が残した"あるもの"を必死に追っていた。
二人の進む先に接点はあるのか?
予想をはるかに越えた世界で繰り広げられる攻防は圧巻ですね。
彼等は何のために、何から祖国を守っているのか?
最後にトリガーをひくのは誰か…
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オリンピックの馬術競技会場で起きたセリョン暗殺事件。背後には日米韓を揺るがす極秘情報が存在していた。事件の統括責任者・冴木は北朝鮮の潜伏工作官と真相に迫ろうとするが…。
相変わらず人物の描き方が薄っぺらいのでどうにも物語に没入できなかった。でも驚くような展開が中盤にあって、惹きつける力は十分だった。ただこれまでに読んだことのある真山仁の経済小説とはかなり趣が違ったのは、本作が諜報モノのせいだけだろうか。
(Ⅽ)
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スナイパーはでってあげテロリストとして表抜きは事件解決
冴木達は真犯人を追う。待ち伏せされる。一人捕らえるが、直後に射殺され尋問できないが、身元は発覚。民間傭兵会社の元傭兵。北朝鮮のスパイが上司に拉致。冴木の娘が病院へ連れて行くが、死んだはずの女北朝鮮スパイに連れ去られる
政治家のリスト入手の知る。
北のスパイは金稼ぎのために斬殺された女アメリカ軍人、性依存症のPCからデータを盗んでいた。その売り先探し
担当若手刑事がネズミ、北朝鮮のスパイ。
沖縄、韓国の米軍基地を民間傭兵会社に移管する為の賄賂
もらった政治家のリストを入手。
実行犯は暗殺。
リストのUSBは、愛馬の馬の首と愛車のエンブレムに隠してあった。
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日米韓の政府関係者に北朝鮮のエージェントまで登場人物が多く、短い会話文で物語の場面も次々に切り替わるので全体像を把握しづらくしている。
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トリガー 真山仁
非常に面白いサスペンス小説であった。大枠としては東京オリンピックにて馬術の選手が試合会場で射殺されるところから始まる。射殺された選手は、韓国の女性検事であり、その後の調べで検事として水面下で巨悪の疑義を捜査していたことがわかる。小説は、女性検事がなぜ殺されなければならなかったのか、そして、女性検事暗殺の黒幕を暴いていくにつれ、その巨悪の存在と日韓米の重大なスキャンダルに行き着くというお話である。
(ここからはネタバレを含む)
結論として、巨悪とはアメリカの民間軍事会社であり、在日在韓米軍の民間移行にあたっての主導権争いであった。アメリカは自国民の負担を軽減するために、軍隊を民間軍事会社に委託し、傭兵化する計画を立てていた。そうした中で複数の民間軍事会社がそれらの受注を政府から取り付けるために、壮大な賄賂工作を行う。そして、一つの民間軍事会社が、自社を大統領が指名しない場合は、大統領暗殺を計画していたのである。暗殺された韓国の女性検事は、民間軍事会社から賄賂を受け取った政治家のリストや大統領暗殺計画について、追っていたのであった。だからこそ、彼女は消されたのである。本事件は、元内閣情報捜査室、つまり日本におけるインテリジェンスのトップである冴木が解決にあたり、全面的に操作し、事件の真相を暴いてく。
小説としての面白さは、暗殺のバックにあった巨大なスキャンダルの内実であり、真山仁らしい大掛かりな設定であった。実際問題、沖縄の在日米軍の民間軍事会社への移行はありそうな話でもあるだけに恐ろしい。事実は小説より奇なりで、東京オリンピックは誰も予想しなかった延期(中止?)という結果になってしまったが、実際、東京オリンピックを舞台に暗殺が行われる可能性は0ではない。