投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
上級国民と下級国民。経済だけでなく、モテと非モテの世界でも現れる。形式的ではあるけど、カネのある男が複数の女性を手に入れることになる。幸福度の話では女性が男性よりも幸福度を感じる。それは、男がヒエラルキーの競争の中で生きるのに対して、横のつながりで女は生きるので、いくつになっても友だちができる。
考えてみてら、日本人が平等なんて言えたのは戦後からまもなくで、その前は江戸時代なんかも含めて超格差社会なんで、この動きは世の中の必然なのかなとも感じてしまいます。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
20190929 現代の知識社会の行き着く先についての解説書。日本人で男で上場会社勤務。妻あり子供なし。そんな自分の日常が壊されない社会であれば良いと思ってるが何か行動しないと気付いたら分断されてしまう可能性もあると理解。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)vol.521
https://shirayu.com/blog/topstory/other/8720.html
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
上級国民が今年の流行語大賞ノミネートだというし、読んでみた。
「言ってはいけない残酷すぎる真実」の橘玲だけに、だって仕方がないじゃない、能力差を受け止めよう位の話かなと思っていたら、もっと深くて、日本だけじゃなく、世界中の分断社会の諸弊害を書いていて、頭の整理になった。
大卒か否かでグルーピングしていたけれど、その違いが学べなかった環境に起因しているのか、学んだ学問の知識によるものか、はたまた学問に耐えた精神力によるものか、ちょっと気になった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
タイトル通り衝撃的。この著者は結構好き(^^)。
読まなくてもある程度は肌で感じていたことを「やっぱりか…」と、データで裏付けてくれる…勝ち組じゃない人には怖~い本…だけど一読の価値あり。
本屋さんで見かけて。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
知識社会が招いた貧富格差。これに尽きると思う。
格差は確実に広がっており、一度、落ちたら這い上がることができない可能性を秘めた現代において、どうやって生きるかを考えるきっかけになる。
資本主義が続くのであれば、それに合わたお金の使いかた、つまり投資がどの人にも必要。
給料は抑えられる一方、株主へは高配当を行う、投資家びいきの資本主義は悪であると思う一方、少しでも資本主義の恩恵に授かるのが賢い生き方。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この格差社会や日本の内外で起こっているポピュリズムの台頭について、参考文献を挙げながら、大変わかり易く解説している。
この先も続く団塊の世代への忖度と若年層への負担の付け替え、知識の格差による社会の分断、米国のトランプ政権が盤石な訳(米国民の分断)などわかりやすかった。
リバタニアとドメスティクスは新たに知ったのでもう少し勉強したい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
とりあえず煽って本を売っている人かと思って避けきたが、話題なので一度手に取ってみました。
一章、二章はわかりやすくて、モヤっとしていたものを言葉にしてくれてありがたかった。
三章は、わかりにくかったし、終わり方も、えっ?って感じ。たしかに人間には想像できないスピードで技術が進歩し、シンギュラリティが来ればもう人間は全てただの生物なのかもしれないけど。
富める人とそうでない人、モテる人とそうでない人の差が、現代において大きくなっているという傾向がわかった。
そして、持てる人は自己責任論に行き、信じるものは自分という宗教を信じている。
一方で、何かしら持てていない側になっている人は、自己責任的な考えは持ちつつも、アイデンティティ(日本人とか、白人とか)という、自分にしかないものを大切にすることで、何かを、持とうとする。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
知識経済と評判経済の世界
「知識社会化・リベラル化・グローバル化の巨大な潮流のなかで、現代世界は、国や歴史・文化・宗教などの違いにもかかわらず、ますますよく似て」きている。「なぜなら、すべての人が同じ目標ーーよりゆたかに、より自分らしく、より自由に、より幸福にーーを共有しているから」だ。「この価値観は、今後もますます強まって私たちの生活や人生を支配することになる」。
その結果、先進国を中心に中間層が破壊され、「上級」と「下級」に分断されていく。このような未来を生き延びていく方策として、今後大きく2つのトレンドが出てくるだろう。
ひとつは「高度化する知識社会に最適化した人的資本を形成する戦略。エンジニアやデータサイエンティストなどの専門職はいまやアスリートと同じ」になる。
もうひとつは、「フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどで多くのフォロワーを集め、その評判資本をマネタイズしていく戦略」。高度化する知識社会では、テクノロジーが提供するプラットフォームを利用して、会社組織に所属することなくフリーエージェントとして自由な働き方をすることが可能になった。
とはいえ、「この潮流からこぼれ落ちてしまうひとたちが生まれるのは避けられ」ない。その結果がどうなるのか、「近代の行きつく果て」をこれから見ることになる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2019.11.01 #029
とにかく面白かった。
世の中の出来事と重ねて考えるとよく理解できた。
上級・下級国民...そんな言葉もいわば下級国民が生み出していく。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
社会の格差と分断が激しくなっている原因についての考察。生涯未婚率の男女の違いの背景や、男は年をとると友達がいなくなり、女はいくつになっても新しい友達関係をつくることが出来る理由について、著者の仮説には唸らされる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
タイトルと内容があまり一致していなく、前評判ほどの面白さを感じることは出来ませんでした。
タイトルもマーケティングの一つだと思いますが、関連する事件のニュース性が高かっただけに、便乗して売り出したのだと思います。
内容は、格差社会に警笛を鳴らす、よくあるタイプの本の一つだと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この著者の本は,日本で刊行されている一般書の内容を寄せ集めた感があり,著者の考えに基づきストリー立てしたものが多い.もう少し悪く言えば,著者の考えに合いそうなことを言っている他の書籍をアレコレつまみ食いして,(3部からなる)一冊にまとめてみたとも言える.
この本では,まず団塊の世代が標的となる.平成時代は働き盛り正社員となった団塊の世代が不況に陥ったとき,若者の雇用を犠牲にして自身の雇用を守ったという.令和に入って高齢者となった団塊の世代は,さらに多くの若者を犠牲にしつつ年金制度を死守して食いつぶすだろうというを主張する.この主張はデータに基づいており納得いくものである.このような出張が新聞等のマスコミであまり取り上げられないのは,これらの購買層は主に団塊の世代であるからであるという.選挙の地盤も団塊の世代が握っており,政府による改革は期待できないと悲観する.もちろん賛否両論あろうが,団塊の世代の老害とっては賛成しかねる内容になっている.
非大卒に比べて大卒のほうが幸福度が高いというのは,まあそうじゃなければ金かけて行く意味ないよねと思ったが,若い女性が若い男性に比べて幸福度が高いのはマネタイズしてなくてもエロス資本を持っているからという仮説は斬新だ.キャサリン・ハキムによると売春等を禁じてエロス資本を活用させず,それを無料で提供するように強要することこそが搾取だというのである.現在の婚姻制度は離婚と再婚による事実上の一夫多妻(男性のほうが女性より生涯未婚率が高いから)であると著者はいう.結婚制度から取り残された非モテの男性はテロ的行為にはしることもあるようだ.
現代とは,人類史上に初めての人口と豊かさがともに爆発的に増えた時期であり,「自分の人生を自分で自由に決める」という価値観は現在になって初めて生まれたという.このリベラルの思想は,能力主義(メリトクラシー)を引き起こす.自己責任論によって能力の低い階層は切り捨てられる恐れがある.先進国の中流層は,まさにそこに該当しており,選挙では力を発揮しうるので,上位層はポピュリズムによる民主政府を諦めてしまうかもしれないという恐ろしい未来を予測する.
いろいろ考えさせられる本である.
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
海外と国内の差がなくなっていく一方で、
国内での経済的な格差・性的な格差が拡大していく。
そういった上級国民/下級国民に別れる日本の中でどのように生きると
人生戦略が最適化されるかをまとめている。面白い。
知的社会では、いかに知識を身につけて更新し続けるか、新しい価値を生み出し続けるかが求められるので、それができるような自分にとっての最適な分野を早く見つけようねなど、納得の話が多い。結構、残酷、シリアスな話も多いけど、
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
【正不平等】
ー 正しい不平等 ー
どんどん平等になっていきすべての障壁がなくなったときは確かに恐ろしいです。
すべての責任が自己責任になります。
人種差別だ、男女差別だ、政治家が悪い、会社・上司がよくない、機会が不平等、家柄が違う、世の中が悪いなどと言えません。すべてが平等です。
できなかった場合は言い訳することができず、すべて自分が悪いことになります。
究極のダメだしです。
ここまでになると下位に位置する人間は生きていくことはむずかしくなります。銃を乱射して世の中が間違っていると叫ぶこともできません。
平等の機会・条件で競って優劣がついてしまっているのですから。。。すべてが自分の責任になります。
こう考えると、ある程度不平等が存在しないと下級に位置してしまったときに生きる糧がなくなってしまいます。負け犬の遠吠えの余地も残っていないとやってられません。
あるいはすべてが「個性」というものでくくられて、優劣がない状況になれば問題ないのでしょうが。。。
これからフリーランスが増えるのは間違いないでしょうが、フリーランスは基本的に個人契約です。会社という看板で契約するわけではありません。個人の看板で契約を結ぶ必要があります。
契約を結べる人はいいのですが、問題は契約をとれない人になります。これも何の障壁もない自由競争の結果であるため、自業自得というどこにも文句の言えない状況となります。こういう人たちはどうやって生きていけばいいのでしょうか・・・
ー 団塊の世代 ー
団塊の世代は正直うらやましいです。人口のボリュームゾーンでしかも上の人間がいない状況です。何でも自分で生み出す苦労はありますが、文句を言われることなく、自分たちの自由にできる、こんなうらやましい環境はないです。自分たちが時代(ルール)を創っているのです。苦労も苦労でなくなり最高に楽しい状況です。
団塊の世代の雇用確保をして、60歳でやっとその下の世代が活躍できると思ったら、まだまだやめないで働き続けているのです。団塊の世代が60歳になるときにいろいろな問題が発生すると予想されていましたが、全く起きませんでした。65歳になるときにさすがに問題が起きると予測されていましたが、それも特に大きな問題は生まれませんでした。それもそのはずで、団塊の世代が既得権を握ったまま働き続けているからです。70歳を超えても現役で社長に君臨しているのです。
後期高齢者になってやっと仕事をやめて権力を明け渡すのかもしれませんが、次は団塊の世代の年金を確保する時代がやってきます。人数も多く発言権を多数持つ団塊の世代の年金を減らすことは不可能です。死ぬまで時代の中心に君臨し続けるのです。ただ、あと20年ほど我慢すれば本当に(ついに)団塊の世代がいなくなり時代が変わります。
団塊の世代はうらやましいかぎりの世代です。
ー 加速技術 ー
テクノロジーが恐ろしく進化して、大多数の人間の理解を超え始めています。しかし、今現在、極端に進化・成長し儲けを生んでいる分野はテクノロジーの世界しかありません。他の分野はそれほど進歩していませんが、テクノロジーはさらに飛躍する余地を残しています。
人はテクノロジーを理解することをあきらめるときがいずれやってきます。うまく利用するように移行しますが、うまく利用することすら困難な時代がやってきそうです。少しだけ理解しているものが大多数の理解できていない人間を操るかたちになると思います。
団塊の世代に勝てる(勝ち負けではないが・・・)ところはここに一つの可能性はあると思います。テクノロジーについていけないようにすればいいのですが、残念ながらお年寄りだからついていけないわけではないというところが悲しいです。お年寄りでもテクノロジーを使いこなしている人は多数います。さらに、団塊の世代はバイタリティー豊なため、下の世代よりテクノロジーを積極的に使用する人も多いです。
やはり、ボリュームゾーンの世代が亡くなるまでは時代は変わらないのかもしれません。