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私はこの作者さんの動画の視聴者でもあります。動画で宣伝していらっしゃったのでこの本のことは前々から気に になっていました。
先日本屋の目立つ場所に置いてあったので喜んで購入しました。
書き下ろしの2つの章、非常に面白かったです。この方の動画シリーズのファンの方なら是非読んで頂きたい。
しかし、若干動画の方が面白かったという章も中にはありました。(私が内容を既に知っているからそう感じるのかもしれません。)
それを加味しても、この本には一読の価値があると思います。
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歴史の推移、価値観の変化の中で翻弄された、“奇書”を紐解く。
01 魔女に与える鉄槌 02 台湾誌 03 ヴォイニッチ手稿
04 野球と基害毒 05 穏健なる提案
番外編01 天体の回転について
06 非現実の王国で 07 フラーレンによる52kでの超電導
08 軟膏を拭うスポンジ そのスポンジを絞り上げる
番外編02 物の本質について
09 サンゴルスキーの『ルバイヤート』
10 椿井文書 11 ビリティスの歌
番外編03月世界旅行
解説と参考文献有り。
ニコニコ動画の人気コンテンツの書籍化だそうですが、
純粋に名前に惹かれての読書です。
数奇な運命を辿った書物=奇書。
現代では摩訶不思議な本の群れ。
偽書や科学の捏造、魔女狩り、摩訶不思議な医療等もありますが、
著者の死後に出た独創的な本、「ヴォイニッチ手稿」のような
解明が困難なもの、数奇な運命のサンゴルスキーの『ルバイヤート』
等も紹介されています。
一方で番外は、かつて悪書として虐げられたが、現代では名著。
“地動説”が認められるまでや近世に蘇る紀元前に存在した
「物の本質について」の考え、「月世界旅行」の実現。
どちらも、当時の価値観・・・宗教や科学認識、学問人々の願望等が
関係して、運命が左右された事がわかります。
その時代には真面目に信じられていた事、たとえ現代人には
荒唐無稽でも、それは当時の常識。だからこそ、現代の常識も
未来では荒唐無稽になりうる事だってあるかもしれない。
そんな想いに駆られながら、読み込んでしまいました。
読み易い文章で興味惹かれ、面白かったです。続刊、求む!
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著者の投稿動画「世界の奇書をゆっくり解説」の内容を書籍化した一冊。
動画は見ていませんが、書名と表紙で手に取りました。
幅広く調べられていて、脱線とも思える長い文章も内容が濃いので飽きずに読めます。
書物が持つ影響力を改めて認識させられました。
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現在の価値観に照らし合わせれば有害図書や偽書と言われる本でも,当時の世相や時代の空気ではそれが出版され流行する理由があった。
いま僕たちが読んでいる本も,将来は奇書として扱われるかもしれないと考えさせられる一冊。
それにしても古今東西よくこれだけ調べたものである。
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#奇書の世界史 買いました!
今なら荒唐無稽と思われる古文書を、成立年代とその時代背景から解説し、またその因果にまつわるエピソード等も加えて、非常に読みやすく内容がまとめられています。
非常に面白かったので、また第2、第3弾が出てくれることを楽しみにしています。
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古い本かと思っていたら、ニコニコ動画の書籍化だったとは。
取り上げられる「書」のジャンルは豊富で、実用書から地誌、小説、詩と、まんべんなく取り揃えられている。また、現在の視点から見る、いわゆる「トンデモ本」的扱いも控えめで、読みやすい。シリーズの続刊、もしくは著者の新刊が出るならば、追ってみたいと思えた。
んでも、サブタイトルはどうもなぁ。安っぽくなっちゃうよ。
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有名な奇書から全く知らなかった奇書まで、とても丁寧にまとめられており、滅茶苦茶面白かった。断片的には知っていたことが、この本のおかげで繋がった気がする。
個人的には『非現実の王国で』の話が1番衝撃的だった。フィクションがネガティブな意味でもポジティブな意味でも現実に侵食する過程がとても好き。動画と合わせて見るのがおすすめです。
面白いかった
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世の中には、「奇書」と呼ばれる本がある。
人々を騙したり、とんでもない思想だったり、はたまた意味のわからない、精神的に参ってしまうような本であったり。
本書で扱うのは、ある時においては、皆がそれを疑いもせず、名著とすら考えていたのに、時代が降るにつれ、次第に「奇書」になっていったという書物たちである。
一方、番外編では当時は「トンデモ本」「奇書」とされていたのに、後世では讃えられている書物の紹介になっている。
もう前書きだけでワクワクしてくる。
さて、一体どんな本が?
『台湾誌』(30~49頁)
普通のタイトルだが、著者がもうしょっぱなからやばい。
自分を17世紀のヨーロッパで日本人だと名乗っていたそうだ。
うーん、日本にも外国の王様だとか大佐だとか、天皇の親族だとか名乗っていたぺてん師はいたが、その頃のヨーロッパで名乗る意味は・・・・謎すぎる。
そして、ある時、イネス牧師にこれを日本語に訳して、と言われ訳したものを再度訳して、と言われペテンがばれた。
のだが。
二人でペテンを始めるという。
嘘や誤解や真が混じった奇書はそれでいて精緻で大胆。
『軟膏を拭うスポンジ』(168〜181頁)は異端審問官が著者で、刃物によって怪我をした場合、その刃物に軟膏を塗ると、傷が治る、という考えを批判したものだ。
なるほどな、と思うのだが、私が着目したのはそこではない。
ちょうど同じ頃に『鋼の錬金術師』(素晴らしいマンガ!)を同時に再読していた。
そこに出てきたのが、エルリック兄弟の父、ヴァン・ホーエンハイム。
武器軟膏が一般的に知られるようになったのは、パラケルススこと、テオフラストゥス・フォン・ホーエンハイム(Theophrastus von Hohenheim)、医師、化学者、錬金術師、神秘思想家の著作によるのだそうだ。
いやいや、これを知っていてホーエンハイムのキャラクターを作り込んでいたとしたら、荒川弘先生、すごいです!
本書には他にも奇書がたくさん載っていて、どれも著者の真面目で、しかし引きつける話術で夢中になった。
いや、そもそも奇書そのものが面白いのかもしれないが、なかなか深く感じ入るところも多くあり、ぜひ、堪能してほしい。
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魔女狩りマニュアル、アンチ野球記事、デタラメ地元史…
時と共に評価が180度変わった数「奇」な「書」物の解説書。
今なら笑っちゃう様な価値観も、当時はガチでしかない。後世の評価はどうあれ、人の人生を狂わせる程に魂のこもった作品は、やはり魅力的!
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歴史は面白いこと言った人が勝ちみたいな
確かに当たり前だと思って受けている世界史の授業だけど
教科書に載る前に、誰かが口伝していく間に、嘘が混じったりしているかも事実は異なるのかもと思ってわくわくした
絶対本当だとは限らないよなあ私たちの教わる歴史っていうのはというあたりまえのことに気づけた
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野球は害悪?
すべてが想像の産物だった台湾誌
一冊の小説が、人類の月面着陸へ駆り立てた
本とそれに人生を変えてしまった人たちの物語
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時代ごとに、思想や捉え方、考え方が当時ある合理的情報を基に存在している。それを簡単に現代のわたしが当時の人は何も知らないとか宗教じみた考え方、と軽く流してしまうことは違うな、と感じた。
奇書を通じて歴史や時代ごとの考え方を知ることができ、勉強になった。
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事実と異なる内容が書かれていた本の裏側や我々には馴染みのない社会的背景を映し出している本が紹介されている。
偶然の不幸は当然あるものだと思っていたけれど、不幸は必ず誰かのせいであるという考え方が当然とする時代もあったことを初めて知った。
我々はフィクションの中に生きている。
偶然の不幸は当然とする道徳も根拠のないフィクションなんだと思う。
フィクションの中だからこそ、生きることが面白く感じられるのだろうか。
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私たちが生きている今のこの世界が、今の常識では考えられないようなフィクションの延長線上にあることがよく分かる。
何かを馬鹿げていると否定するのは簡単だけれど、なぜそれが信じられるのかを考え抜いた先に本質があるんだろうな。
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良し悪しなんてそりゃ時代状況で入れ替わりますもんね。
これ、ニコニコの動画をまとめたものだったんだね。おもしろかった。いくつかネタになりそうなものもあったし。
ルクレティウス「物の本質について」は読んでおきたいね。
そういえば結局「ヴォイニッチ手稿」が解読されたってニュースの真偽はどうだったのかな。