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デジタル生活から逃れることはできないが、それに振り回される人もどんどん増加している。
デジタル断ちをするのではなく、もっと建設的にデジタルとの付き合い方を考え、デジタルに振り回されることなく使いこなすようになるための考え方や、デジタルの断捨離を紹介している
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依存症とは、有害な結果が生じるにもかかわらず、その報酬効果が強迫的誘因となって特定の物質の使用や行為を繰り返す状態
行為依存に拍車をかけるもの 間欠強化と承認欲求
間欠強化 きまったパターンで報酬が与えられるよりも、よきせぬパターンで与えられたほうが喜びが大きくなること
フェイスブックの通知画面をブックマークできる フォローしている投稿のみへまっすぐ飛べる
ソーシャルメディアのアプリを携帯電話から削除する
デジタル片付け後はallsides.comというウェブサイトを日に一度だけ見に行く
ニュースサイトを読む代わりに、最新ニュースを要約して伝えるpodcastを毎朝聴く
リンカーンが戦時の大統領という重大で難しい職務を立派に果たすことができたのは、一人での思索の時間を確保したからこそだ
孤独とは、周囲の環境を指すのではない。脳の内側で何が起きているかが問題なのだ。孤独とは、自分の思考が他者の思考のインプットから切り離された意識の状態を指す
一人で考えにふける時間というリソースが猛攻にさらされている
孤独から生まれる3の利点 新たな発想、自己理解、他者との親密な関係
95年以降のデジタルネイティブ 不安傷害が増えた
いままではホームシック、摂食障害、ときにうつ、ときおり強迫性障害
途切れることのないコミュニケーションが、学生の脳内化学物質に何ラカの変化を起こさせている
歩けば実り多い孤独の時間が手に入る 忘れてはいけないのは、ここで言う孤独とは他者の思考のインプットから開放された状態を指すということだ
何を警戒するかといえば、面とむかって話したり、一緒にコーヒーを飲んだりする代わりに、投稿にいいねをつける行為です
デジタルミニマリズムを成功させるには、自分なりの会話と接続のバランスを身につけることからはじめなくてはならない。
会話中心コミュニケーション主義
ソーシャルメディアの投稿にコメントをつけるのをやめる
人はこれほど多くの人々と連絡を取り合うようにはできていない
テキストメッセージはまとめて処理する
携帯電話は原則としておやすみモードにしておく
営業時間を設ける
余暇活動の教訓1 受け身の消費よりも体を動かす活動を優先する 2 スキルを生かし、物質的な世界で勝ち有るものを作り出す 3 親睦を支える枠組みが用意された、リアルな世界での交流が必要な活動を探す
ノートパソコンのネット接続をブロックするプログラム フリーダム、selfcontrol
アクティブにやりとりする友達をダンパー数以下に維持する ダンパー数とは、人が安定して維持できる人間関係の規模を示す数字で 150人程度
ツイートデック
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155~
孤独の時間について書かれているのが好き
4章 1人で過ごす時間を持とう
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SNSに時間をとられていることに不満を感じながらも辞められなくて、この本を読んで30日間のデジタル片付けを始めてみた。まだ1週間程度だが、インスタグラムやTwitterを開かないことが苦痛じゃなくなった。余った時間を質の高い活動にあてたくて、新しい趣味を探してる。読んでよかった
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先日読んだ「僕らはそれに抵抗できない」と似た内容になってしまったと思いながら本著を読んでいると、やっぱりその本の引用がいくつか出てきた。
面白いと思ったのは、新しいデジタルツールを利用する場合、目標を達成するために、そのテクノロジーを利用することが最善と言えるかどうか、基準に照らし合わせてみる必要があるという考え方。
元々、自分はフェイスブックやツィッターはやっていないので、それ程衝撃的な内容ではなかったが、それらが社会問題になりつつある事は確かな様だ。
〈参考になったところ〉
・この瞬間を写真に記録してバーチャルな観客にみせなくてはという強烈な衝動に邪魔されて、いま目の前でおきているできごとを、ただ楽しむことができない。
・“いいね”がついたかどうか確認する行為は、喫煙と同じくらい依存性が高い、
・“承認欲求”について「我々は社会的動物であり、他人からどう思われているかを全く意識せずにいることはできない」
・「孤独の欠乏」他者のインプットに気を取られ、自分の思考のみと向き合う時間が、限りなくゼロに近づいた状態。
・〈スマートフォンは一つの世代を破壊した〉この世代の若者は、自分の感情を観察して理解する能力を失っている。
・映画館で携帯電話を一度も使わずに映画を一本見通すことができない。という事実をシネコンは認めている。
〈著者の提案〉
・ほぼ毎日、携帯電話と距離を置く時間を作ること。朝、ちょっと出かけるあいだ、車で目的地に着いた後車に携帯電話をおいていくなど…
・散歩に出る。できれば携帯電話を置いて。
・思いついた事をメモする。書くことによって意識が切り替わり、生産的な孤独が訪れる。
〈佐々木典士氏による解説〉
ジャーナリストの池上彰さんが「テレビは出るものであって、見るものではない」といっていて、それに対して「結局どんなメディアであれ他人のアウトプットにばかり拘泥してはいけない」と解説している。
確かに記事などを読んでいると、それが自分の意見の様に錯覚する事がある。危険だ!
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この本が言いたいこと
•むやみやたらと,ともすれば無自覚に新しいテクノロジー(主にSNS)を利用してはいけない.
•なぜならそれらは人間が進化の過程で習得してきた能力のごく一部しか使用しないような「質の低い余暇活動」であり,真に価値のある過ごし方とは,「実体との関わり」を伴ったときにしか得られないからである.
•「実体との関わり」とはすなわち,
- 人間同士のコミュニケーションにおいては,同じ時間・空間を共有したFace-to-faceでの会話であり,
- 趣味おいては,上記に加えて,リアルなモノと向き合う活動である.
•「質の低い余暇活動」が必要なのであれば,それを予め1日のプランに組み込んだ上で,本当に大切なこと(=実体との関わり)と向き合う時間を過ごす方が,人生は充実していく.
Review
「この本が言いたいこと」で「はいはい,もうそういうのうんざり」とか「そんなこと今更改まって言われても」と感じたとしても,この本は個人の姿勢を咎めたいわけでも説教を垂れたいわけでもない.これを「追いやられた状況」と捉え,時代の強く大きな流れに対して,それに動じず大木のように構える生き方こそ人間らしいと説く,現代の哲学である.ただ,内容が内容なので,おそらく少なくとも普段から漠然とした問題意識がなければ,この本で語られていることを受け入れることは難しいと思う(自己選択バイアス).
著者は「アテンション・エコノミー」を脅威として捉え,その脅威に対抗するために,①脅威の正体と,②征服されてはいけない理由と,③征服されないための生き方を述べている.③については,おそらくより一般的には「ミニマリスト」や「ミニマリズム」として知られた考え方の拡張であって,①と②は,日頃の生活に侵入してきた漠然とした違和感を説明している.
アテンション・エコノミーという言葉を,私は知らなかった.初見では,アテンション・プリーズとかエコノミー・クラスとかいう言葉を連想して,なんとなく飛行機に関係するのかなあ,搭乗するのかなあ,なんて思ったわけではなく,この言葉は「注意経済」のルビとして登場した.(搭乗と登場をかけています.為念)
アテンション・エコノミーとは,この本の定義によれば以下である.
> 消費者の注意を集め,それを使いやすい形に包装し直したものを,広告業者に販売して金銭的利益を得ている企業
GoogleやFacebookがわかりやすくコレだが,このビジネスモデル自体は新しいものではなく,1833年に1ペニー新聞というので始まったものだそうだ,新聞はカネの流れの中でも「媒体」となり,購読者にもWinを,広告業者にもWinをもたらした.
GoogleやFacebookが提供するサービスに当てはめれば,多くの人がここでの「購読者」ということになる.私たちが検索した情報を,Googleがその他多数の企業に売る.多対1から1対多へ.そして,上述の定義における「使いやすい形に包装し直したもの」にも品質があるわけで,ではより高品質な私たちの情報とは何かといえば,そのパラメータの一つは「ビッグ・データ(圧倒的母数)」であろう.
私たちの��間=彼らの$
> テクノロジーは中立ではない.ユーザーに長時間使わせることを目的としている.
そりゃあそうだ,という感じだが,これは元Google社員の言葉である.元,ということだから辞めたのだろうが,その背景とこの言葉の関連はわからない.だが要するに「新しいテクノロジーを使うとき,あなたたちは**不利**ですよ」ということだ.私たち個人がアテンション・エコノミーと戦っている,なんて大袈裟であるが,彼らは最先端の技術を結集し,全力で私たちの時間を奪いに来ている.その良し悪しは問題ではなく,そういうビジネスモデルの上にいると「認識する」ことが重要なのだ.
最初は誰もが自覚的に使っていたはずだ.自覚的にその便利さを受け入れ,不可欠になってきたツールもあるだろう.しかし,その便利さに魅入られているうちに,無自覚に,つまりそのツールの使い方までもを,アテンション・エコノミーに明け渡していないだろうか,という懸念である.本当に価値を認めている活動が,デバイスによってくじかれてはいないだろうか,という懸念である.
> スマホをチェックするのは”さあ,当たりは出るかな”と期待してスロットマシンのレバーを引くようなもの
Facebook,Twitter,instagramやニュースアプリなど,常習的に使用してしまうアプリケーションはどれも2つの要素を基に設計されている.それは間歇強化と承認欲求である.
①間歇強化:予期しない報酬システム.じぶんの投稿へのフィードバックや,ニュースアプリを巡回しているときに見つけた面白そうな見出しのこと
②承認欲求:言わずもがな,社会的な承認という,”小粒ながら中毒性の高い黄金”
UI/UXを突き詰めたとき,結果としてそこに行き着くことは全く不思議ではないし,必然である気がする.ユーザーにとって価値がある情報の精度を高めるために,とにかくデータを集めるために,まずは利用してもらう時間を増やそうとする.それがユーザーにとって無自覚的な利用状態であっても.私たちのデフォルト・モード・ネットワークに適合して支配するテクノロジーであったとしても.
SNSのメリットは何か?と訊かれたら,何と答えるだろう,パッと思いつく私の答えは,
•やむを得ず離れてしまった友人たちの近況を知ることができる
•会話だけでは非効率な情報交換を,非同期にできる
•「いいね」の送り合いで,気持ちが豊かになる
となる.しかし,そんなメリットの総和は,無自覚的な利用という大きな損失な対して「割に合わない」のだと,なかなか手厳しく,言われたくなかったところを突いてくる.
> ものの値段とは,短期的,長期的に見て,それを手に入れるのに費やさなくてはならない,私が生活と呼ぶものの量である
これは「森で暮らしてみた」というようなことを書いたらしい本(※説明が雑なのは読んでいないからでそれ以上の意味はありません)[『ウォールデン』で著者のソローが悟った,「ソローの新経済論」と呼ばれるものだ.これに照らし合わせれば,私が列挙したようなメリットをその利用時間で割ると,そんなにありがたがるものですか?ということだ.そのメリットはずっと低いコストで手に��るか,そもそもなくても困らないものじゃないですか?と.そしてさらにまくし立てるように,次のロジックをぶつけてくる.
収穫逓減の法則:あるプロセスに投入するリソースを増やしても,生産量は無限に増えるわけではない
つまり,新しいテクノロジーを利用すればするほどもたらされる利益が増えるなんていうことはなく,頭打ちになっているにも関わらず,時間というリソースを費やしていないか?ということだ.ここまでくると,はいその通りです,ごめんなさいと謝るしかなくなる.無駄に動物の動画を観たり,私とは無関係な人の少し主張の強いツイートとそのやり取りをなんとなく見たりしてすみませんでした.
と謝っていると,次は,それはあなたのせいではないよ,と言ってくれる.「そういう風に設計されている」と.ただそれを認めることも,恐怖を感じる.
•新しいテクノロジーは目新しく楽しい存在のため,具体的にどれだけメリットがあるか気づきにくい
•漠然とした姿勢で使ってもらえるように設計されている
- Facebookの紹介文:コミュニティづくりを応援し,人と人がより身近になる世界を実現する
2つ目はFacebookがユーザー数を拡げた結果,抽象的な表現にせざるを得なかっただけなのでは,とやや擁護してしまう気持ちが湧くが,もうFacebookのせいにしてしおう,Twitterのせいにしてしまおう.お前たちのせいでやるべきことができないではないか!
自由になるために
> シリコンヴァレーの投資家から最新のサービスを差し出されるたびに反射的に新規登録するのは自由とはかけ離れたものである
そんな真似しませんよ,なんて思うが,おそらく私のiPhone内のアプリと隣人のiPhone内アプリと比べたら,同じアプリがインストールされている気がする,それは追いやられた結果かもしれない.ここでタイトルである「デジタル・ミニマリズム」がやっと登場する.
デジタル・ミニマリズム
> 自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に厳選した一握りのツールの最適化を図り,オンラインで費やす時間をそれだけに集中して,ほかのものを惜しまずに手放すようなテクノロジー利用の哲学
具体的なステップは本書を読んでもらうこととして,重要なのはまずインストールされた数あるスマホのアプリの中から本当に必要なものだけを残した上で,さらに残したアプリも使用方法に制約を作る,ということだ.コツはこれを一気にやる.ということで,ほぼ無意識的に開いてしまうinstagramとtwitterを中心にアンインストールをした.たが,まったく見なくなるのも不安だったので,週末だけPCから見ることにした.結果としては,
•instagramは私にとってまったく必要ないことがわかった
•facebookも同じ
•twitterはフォローする人を厳選して,毎日見る必要はない.
•ニュースアプリはクリップするだけ.週末にまとめて読む.
という感じになったはずだったが,twitterはChromeアプリでスマホからログインした結果,トップに表示されるようになってしまい,失敗.ニュースはまとめて見ませんでした.
敗因を分析すると,これらをやめて何をするか,という明確な目的がなかった.当たり前だが,やってみるだけでは不十分だった.ということで,この時間で筋トレと読んだ本のアウトプットをしようと決意した(今ココ).
広帯域コミュニケーション
ここまで触れてこなかったが,著者がSNS上のやり取りを「価値が低い」と評しているのは,主に”いいね”の押し合いであり,この1bitのやり取りでコミュニケーションをとった気になってはいけないと言っている.人間が進化の過程で備えてきたコミュニケーション能力とは,五感をフル活用して多くの情報を同時並行して処理するもので,それこそが人間関係を豊かにする,というものだ.Twitterのありがたみを実感してきた私としては,「すでに一定レベル築かれた人間関係においては」という条件付きで同意できる.新しい繋がりを生みやすいという点で,SNSは価値があるものだと思う.(その辺は小島秀夫監督作品「Death Stranding」でも語られているところなので,全クリしたときにでも,このゲームの素晴らしさを書きたいと思う.)
著者が勧めている「広帯域コミュニケーション」の一つにボードゲームがある.
> ボードゲームは,デジタル世界と離れた独特の社交空間を作る
たしかに,ボードゲームとゲームの楽しさは異なる.個人的には,オンラインでゲームをするよりも,ボードゲームをした方が楽しいと感じる.オンラインも,ただ一緒にやるよりも,ビデオチャットをしながらの方が楽しい.CPUを相手にするより,他のPLAYERを相手にする方が楽しい.つまり,リアルな要素が多いほどゲームは楽しい.それがより多くの感覚を使用する,ということでもたらされているのであれば,これまでの主張は正しいと思うし,ゲームやSNSなどのツールはあくまで補助的な存在であるということを忘れてはいけない気にさせてくれる.
本当に大切なこと,を見つけること
この本が示している「本当に大切なこと」は,一般論としては定義できないというのが私個人の考えで,たとえ低帯域なコミュニケーションであっても,その力が大きく感じることがある.それは良くも悪くも,伝送される情報量がわずかであっても,いくらでも「解釈する」ことができるからだと思う.だから,質が低いと定義されたコミュニケーション自体にあまり問題意識はない.せめて言うなら,必要なときがある程度だろう,という認識だ.
一方で,本来自分が価値を認めていることが脅かされている状態は,断固として望ましくない.これは本書に書かれているとおりである.スマホが登場する前からそのような状態はあったから,全ての責任を新しいテクノロジーのせいにはできないとは思うが,極論を言ってしまえば「本当に大切なこと」があれば,脅かされる心配はないだろうということだ.これは非常に難しい.本当に大切なことを見つけるのが難しいから,「なんとなく手近で大切そうに見えること」を優先してしまうような気がする.
この本で書かれたデジタル・ミニマリズムを押し進めながら,もう少し「本当に大切なこと」が何かを見つけてみようと思う.
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デジタルデトックス、ミニマニスト的な本。
ソーシャルメディアに流されてはダメよ。節度を持って適切に、利用しましょうという話。
常にではなくて、定期的に一度にチェックする。
検索を、うまく使う。
やめる。
一人で過ごす、孤独な時間を大事にする。思索。
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人生において大切な事に時間を使う、そのためにスマホなどの端末から距離をおこう。スマホは使用者の時間を奪うために製作者が考えて作っている。
だから、スマホを捨てると言うのは無理だから必要最低限の使用に抑えて使用しましょう、と言う話が書かれている。
具体的な距離の置き方や実践方法が後半に。
個人的に、スマホに依存傾向にある人や人生を変えたい人、やるべき事に集中できていない人などが参考になる本だと思う。
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ソーシャルメディアから解放されたほうが良い根拠と
解放されるためのトレーニングを紹介
個人的には
時間術大全の方が
実践的だと思う
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・いいことが書いてあるけど一冊の本としてはすごく冗長,翻訳本にありがちな「誰々が〇〇をした」というシンプルで短い主張をかさ増しするための具体例,歴史話が盛りだくさんでかなり読み飛ばせる.1冊の本にするために頑張ってもったんだろうなあと思う.
・この本を自分の意思で読もうと思っている人には特段驚きや発見があるものではないと思う.身の回りの人でSNSなどで消耗していて,かつそれを自覚してない.あるいは自覚しているけどどうしたらいいかわからない人がいたらオススメしてもいいかもしれない
・SNS,スマホ,アプリ,ストリーミングなどのデジタルなモノやサービスがあなたの注意力を奪っている(興味関心を誘い,その人の暇な時間をそのサービスの利用に没頭させ広告収入などで稼ぐ”注意経済”)
・デジタルなものをうまく使うのではなく使わされている人が多い.部屋の片付けをするようにデジタルなものの使い方を今一度整理しましょう.それらのサービスの負の面を取り除き,正の面だけ享受する,主体性ある行動を取り戻そう.
・デジタルで消耗していた時間は上質なインプットやアウトプット,人との交流に使いましょう.
・iPhoneはもともと「電話ができるiPod」という売りだった
・”有益かどうかが問題ではない,主体性が脅かされていることが問題なのだ”
・”注意経済”
・”スマートフォンはスロットマシン”
・決まったパターンではなく予期せぬパターンで報酬をもたらす方がよく効く
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暇さえあればスマホを見てしまう。SNSやメッセージアプリをチェックしてしまう。今のご時世仕方ないことだと思ってたけど、この本によればSNSはスロットマシンと同じでいかにそのサービスに時間を使わせるよう設計されているとのこと。
なのでなんとなくでそれに巻き込まれて無駄に時間を消費するよりも、もっとリアルで有意義な時間の使い方しよう、という内容。
自分も少しスマホとの付き合い方を見直そうと思いました。
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SNSを中心としたデジタルツールの現状とそれを踏まえた付き合い方について解説した1冊。
Twitter, Instagramを使っていると無限に時間が溶けていくことは頭で分かっているけど、実際に多くの時間を過ごしてしまっている。なぜなら人間は他人の動向を気にしてサバイブしてきた生き物だから。このように生理反応に乗っ取ったツールだと知り、その威力を正しく理解することからミニマリズムについて知る構成になっている。それはまるでタバコを吸い続けた肺を見るかのようだった。
前半では「基礎」と称して、サービスの作り手の意図、テック企業がどうやって無料のアプリでマネタイズしているのか改めて認識させてくれる。世界中の優秀な人たちが集まって莫大なお金をかけて人の注意を引いて自社のサービスを可能な限り長い時間使ってもらおうと様々な仕掛けを用意している。少し考えれば分かるかもしれない。しかし改めて様々なファクトと共に解説してくれて分かりやすかった。「いいね」にまつわる人間の意識の話がオモシロくて、「いいね」は依存の心理学に依拠しておりフェイスブックのエンジニア曰く「まがい物の幸福感をもたらす高らかな鐘の音」らしい。こう言われると気にしていることがバカらしく思えてくる。気が利いたこと/ヘイト/ティップスなどを発信することはスロットを回すことで、それらがバズるのはスロットが当たったようなもの。そのゲームに興じている暇があるなら、もっとクリエティブで生産的な時間を過ごそうぜという主張には100万回くらい頷いた。
後半は「演習」として具体的にどうやってミニマリズムを実現していくか?が書かれている。ミニマリズムと言うものの「テクノロジーなんて不要!断捨離していこう!」という思考停止した物言いではなく自分の意思を大事にして、何を目的に使っているのか真剣に考えて本当に必要なだけ使うようにしようという論なので受け入れやすかった。新しいものを常に受け入れるマキシマリズムな振る舞いがリベラルでその逆は保守的だと思われやすいけど立ち止まって取捨選択するフェーズにきていることも実感できた。なぜSNSを見てしまうかといえば手持ち無沙汰で時間をつぶすときに簡単に使えるから。ゆえにその代わりになるような物理的な作業 a.k.a 趣味を習慣化させたい。あくまで情報をキュレーションするツールとして使うのであれば有用かもしれないけれど、そこで友情関係を維持したり馴れ合いのいいね地獄に巻き込まれても何の意味もないし。脳はアナログなつくりなので目の前の人とテキストメッセージの送り主のどちらが大切かは区別つかないという話も興味深かった。読了後、とりあえずTwitter, Instgramのアプリを削除した。
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<どんな本?一言で紹介>
テック界の「こんまり」がおくる、本当に大切なことにだけ集中する、「デジタルミニマリスト」になるためのハック本。
<どんな人におすすめ?>
SNSに多くの時間を取られ、疲れている人。
気づくとスマホを見ていて、時間があっという間に感じる人。
ソーシャルゲームをやっている人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
スマホとSNSを手ばなして、【時間】【生産性】【集中力】【幸福感】を一気に手に入れるメソッド。
・スマホはスロットマシンである
・ モノが増えれば増えるほど管理コストも増える
・「デジタル片付け」とその手順
・テクノロジーの棚卸し
・30日間のリセット期間
・趣味を取り戻そう
<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.SNSから出てくる報酬「いいね!」には、「承認欲求」という意味合いがあることを知る
「いいねが付いたかな」などと期待をしてスマホを開く行為は、「当たりが出るかな」と期待してスロットマシンの前に座る行為と何ら変わらない。そう考えると、SNSに何かを投稿することは、スロットマシンにコインを入れる行為と同等だ。「当たるか当たらないか分からない」という不確実性が、より一層ドーパミンの分泌量を増やし、人々はSNSから離れられなくなる。また、SNSだけでなくネットサーフィンにも同じことがいえる。天気予報を見るためにYahoo!天気を開いたのに、いつの間にかそのページにあるYahoo!ニュースの記事をいくつもクリックして読んでしまう、など。ランダムな報酬による不確実性が依存性を高めている。
SNSの場合は、報酬である「いいね!」に「承認欲求」という意味合いがあり、更に人々を惹きつける。承認欲求は、旧石器時代から「仲間から認められたい」という形で人間の脳に存在している欲求。SNSを提供する側の会社は、これらの事実を知った上で、ユーザーが最大限自分のサイトに長く滞在するよう、ありとあらゆる仕掛けをちりばめている。
2.会話中心主義になろう
オンラインでの交流を極限までやめて、人との会話を中心に据えよう、という考え方。とはいえ、これを実践するのはかなりハードルが高い。1日の大半は睡眠と仕事に持っていかれ、余暇時間にはやりたいこともある。さらに、他人の思考から切り離された「孤独」の時間も確保したい。そのため、職場や休日に人と会って会話するなどの、できるレベルから、人と会話をする時間を増やしていくことをすすめる。
2.テクノロジーの棚卸し→30日間のリセット期間と代替となるアナログ活動
現在、自分が使っているテクノロジーをすべて書き出して、必須なもの(仕事に使うアプリとか)と、そうでない物を仕分けする。必須ではないけど捨てがたいものについては、使用条件を制限して使用可能にできる。(時間の制限をつけたり、誰かと一緒にいる時だけ使えると決めたり)
必須ではないアプリはすべて削除し、棚卸しで決めたルールの通り、デジタルリセットを30日間実行する。そして、この期間内には、どのようなア��ログ活動によって自分が充足感を得られるのかを試行錯誤する。その結果、30日後にはすっかり解毒され、テクノロジーに追い立てられていた人たちは思考がスッキリ軽くなるのだ。
<感想>
集中してやることができて以来、無駄にスマホを見る時間がだいぶ減った。そのため「デジタルリセット」は、根本的な解決ではないのでは?と感じる。
ただ、SNSなどで出来た「つながり」がなかなか切れない場合、距離を取る方法として、棚卸しするのがよいと思う。
結局、テクノロジーを排除するよりも、どう付き合っていくか、自分をコントロールする方法が第一で、そのためには考える力だ。
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SNSを使うことで時間を無駄にしてる感覚に嫌気が差し、SNSのアプリを削除する、フォロー数を減らすといったことは行なっていたものの、どうもスマホを取り上げて意味もなくアプリを徘徊する行為をやめられないので、何かヒントを得ようと手に取ってみました。
スマホを使う中で薄々感じていたことが、やっぱりそうだったのかと、目から鱗な情報が満載でした。
イイねやRTが「承認欲求」を煽っていることは知っていましたが、写真へのタグ付けもその一環であり、SNS企業は自動タグ付け機能に莫大な投資をしていることは驚きでした。
もう一つの「間歇強化」は目から鱗。「スマホはスロットマシンである」というくだりには衝撃を受けました。Facebookはリロードするたびにフィードの並びが変わりますが、何でこういう仕様なのだろうと思っていましたが、ランダム性を持たせるためなのですね。この本を読んでからSNSアプリを見ると、なんだ全部アプリを長時間使わせるための仕掛けじゃないかと意図が透けて見えるようになりました。。。
スマホ使用を減らすための施策もたくさん紹介されていて、自分に合いそうなものを早速試していこうと思います。まずは次の施策をやってみます。
・YouTube、Safari、Amazonに制限時間を設定
・Twitterのアカウント削除
・Facebookの不要な投稿のフォロー外し
・スマホは家では目につかないところに置く
・スマホのタイマー・目覚ましを使わない
・朝起きてすぐにスマホを触らない
この本は、スマホを使う全ての人に読んでほしいです。人間に主体性を取り戻すために。人間らしい生活を取り戻すために。
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有益かどうかは問題ではない。主体性が脅かされていることが問題
スマホはスロットマシン。携帯をチェックするのは、さぁ当たり出るかなと期待しながらスロットマシンのレバーを引くようなもの
タバコメーカーが狙ったのはあなたの肺
アプリストアはあなたの魂を乗っ取ろうとしている
間歇強化: 決まったパターンで報酬を与えられるより、予期せぬパターンで与えられた方が喜びが大きくなる。記事の徘徊も同じ。時々「当たる」から魅力的に思えるり面白そうな記事をクリックする行為は、スロットマシンのレバーを引くのと同じ
承認欲求: タグを付けられる側は、「自分のことを考えてくれていた」ことを知って満足感を得られる
主導権を取り戻すには、小手先の対処を考えるのではなく、自分が本当に大事にしている事柄をじくとして、テクノロジーとの関係を一から築き直す
デジタルミニマリストは、「これを成し遂げるためにはテクノロジーを利用するのが最善か?」という根源的な問いを出発点として、世の中のほとんどの人々が漫然と利用している数々のサービスを慎重に取捨選択している
一生続くストレスや骨の折れる労働と、いまあるものより質の良いブラインドとを交換する?
計算を怠るな。比較考察を怠るな。私にどれだけの利益があるか。どれだけの損失を被るか
大部分の人はこういった種類の最適化にほとんどエネルギーを投資していない。経済学的には、生産曲線の初期段階にある
便利と必須を混同しない
無知は幸いと言うが、場合によっては本当にそう
スマホからウェブブラウザを削除した。「何でもかんでもすぐに答えが分からなくても構わないと思った」。昔ながらの紙のノートを購入して、退屈した時にアイデアを書き留めるようにした
時刻を確かめたくて携帯電話を取り出すことで、非生産的なウサギ穴に吸い込まれる。そこで、腕時計を購入して生活の質を向上させた
リンカーンは、散歩中に何か思いつくと紙片に書きつけ、シルクハットの裏地に挟んでいた
人間が引き起こす問題は全て、一人静かに部屋に座っていられないことに起因する
会話は理解を豊かにするが、孤独は天才の学校
iPodは史上初めて途切れることなく人の意識を内面からそらす能力を備えたテクノロジー
イヤホンを耳に押し込む手間が惜しい場面、無作法に当たりそうな場面もまた存在していたが、スマホは「チラ見」を提供して残りの孤独のひとかけらを追放した
他人と1時間過ごしたら、そのX倍の時間を一人きりで過ごす必要がある
長い散歩に出よう - 歩いて到達した思想にのみ価値がある
イイね、コメントをしない。沈黙を貫く
人間が社交生活に関心を持つのは、暇な時間ができると、デフォルトモードネットワークを起動するように作られているから
営業時間を設ける。例えば1730なら確実に時間を空けていて、電話をかけても構わないと宣言することで、質の高いコミュニケーションを行う
他人がスポーツをやることを眺める楽しさは理解できない。手を動かして何か作る、問題を解決して改善する方がずっと楽しい
チェーンソーの使い方を学ぶのは簡単ではない。道の木や草を払うという一見退屈な仕事が、SNSをぼんやり眺めるより遥かに報いのある行為に思える
良い余暇活動とは、楽しむのにより多くの知的労働を要求するもの
ボードゲームのカフェ
ソーシャルフィットネス: クロスフィットジム、F3
スマホサイズの本: マウスブッククラブ
新聞社は、読者を顧客とみなすことから、広告主を顧客とみなすビジネスに切り替えた。アテンションエコノミーの走り
フリーダム: 気を散らすウェブサイトやアプリをブロックリストに入れて、予め設定したスケジュールに従って接続を制限できる
最新のノートパソコンは究極の生産性マシンなのに、その生産性を高めるためには機能の一部をシャットダウンする必要があるから、皮肉な話
インスタグラムのストーリー機能: 自分と友人の日を迫ったリアリティ番組。ユーザーが生成するコンテンツ量を増やすことを狙って導入された機能であり、ユーザーがコンテンツに費やす時間を増やす
ダムフォン/ライトフォン: 手持ちのスマートフォンの代替にはならないが、それを拡張してシンプルな形で使える電話
SNSを見る基準は「その投稿を見てやる気になるかどうか」。好きかどうかではない。チェックすべきかどうかでもない
大切な友人��思う相手とは、何年も会わなくても昨日会ったかのように心を許して話せたり、お互いがしている事をリスペクトしあえる関係。どれだけ長く続いたかは関係ない
何より大事なことは、デジタルツールにどの程度関わるか自分で選ぶこと。有名なミニマリストの生活をなぞるだけなら、広告に踊らされてモノを買うのと全く変わらない
利用するツール類を意識的に選択する行為そのものが幸福感につながる
Twitterで流れてくる速報を追っていると大量の情報をえられたようなきになるが、翌朝まで待ってワシントンポスト紙に目を通す方が遥かに理解できる
政治評論と文化問題に関心がある場合、自分が選ぶ立場とは反対の立場から書かれた中で最高の議論に触れると、大概の場合何よりも勉強になる
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DAIGOさんがオススメしていたので見てみました。内容が少し難しいところがあったのですが、本当に大切なことに集中するためにはスマホを手放した方がいいなと思いました。なかなかミニマリストまではなれませんが、snsを見ないようにしたいです。