紙の本
介護のうしろから「がん」が来た
2020/03/16 11:28
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投稿者:コズイコズイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歯切れいい文章で、介護の大変さと自分のがん治療の詳しい内容、とても参考にないrました。読んでいて暗くはならず、元気づけられました。
紙の本
粛々淡々と行けばよろしい。
2019/12/21 22:37
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
粛々淡々と〜 著者の夫の言葉です。
一冊まるまるまさに粛々淡々とです。
心に残る内容ばかりで、ひと文字ひと文字を大切に読みました。そして、一気に読みました。
阿川佐和子さんの「看る力」と共に手元に置きます。
介護・看護や闘病の当事者になった時に読み返したい。
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実母の介護中、乳頭からの「しみ」発見、病院選び、手術前の先生との相談、手術台に上る、術後の経過、そして再建と、どうなるの?とページをめくる。そして、お母さん、施設に入れてよかったね。
母親が入院しつかの間手が空いて時分の時間ができ余裕ができたので乳房の異変も発見できて、病院に行く余裕もあったと書いている。自宅介護では自分を後回しにしただろうと。しかし施設に入れても、汚物のついた洗濯物は自宅に持ってきて洗濯するなど、なんというマメな介護ぶり。私だったら洗濯など業者任せにしてしまうなあ。
手術後、「はいよ」と夫に胸を見せてやると、夫は「おー」と感嘆の声を上げていた、とある。なんと・・ とはいえ、実際はどうか。自分でも実は20年前に良性だったがしこりを取った。あのしこりを発見したときの驚きはなんともいえない。彼女の場合は乳頭からの「しみ」が発見の第一歩で小さいのがたくさんあったようだ。
2019.10.10発行 図書館
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認知症の母の介護をしつつ、作家活動にも勤しんでいた著者に、あるとき、乳がんが見つかる。
満身創痍、四面楚歌、絶体絶命。
だが作家は落ち込んだり、悲観したりはしない。きわめて冷静に、腹を据えて客観的に判断し、しかし時には羽目を外し、いくぶんかのユーモアを道連れに、事態を乗り切っていく。
介護部分よりはがん部分の方が主体である。が、闘病記と呼ぶほど辛気臭くはない。闘病エッセイとでも呼べばよいのか。
ところどころで笑わせつつ、治療に一区切りがつくまできっちりまとめ、巻末には形成外科医との対談も収録。
リーダビリティ高く、乳がん治療の一例も知ることができて参考にもなる。
著者は長年、認知症の実母の介護をしてきた。その母が施設に入ることになり、少々手が空いたところで受けた検査で黄色信号。
さてそこからの精密検査、がんの判定、入院先の選定、全摘・温存・再建の判断である。あれやこれやとリサーチし、1つ1つを決めていく。
著者、62歳。還暦を越えて再建でもないだろうと一度は思うが、趣味のスイミングのためにやはり再建すると決める。再建の場合は、その後に備える処置が必要であるため、いずれにしても摘出前に決定しておかなければならないのである。
そんなこんなの日々の間に母のところに見舞いにもいかねばならない。認知症の母はなかなかに気難しい。手伝ってもらう風を装い、手仕事をさせて落ち着かせたり、半ば騙すように入浴や着替えをさせたり、試行錯誤だ。
著者のがんが判明する前に入った施設は長期滞在型ではないうえ、他の利用者とのトラブルもあり、転所を余儀なくされる。
転所先を選ぶにも、何はおいてもリサーチが必要である。どこにどのような施設があるのか。見学させてもらい、話を聞く。雰囲気のよさそうな施設であっても、母が気に入るかどうかはまた別問題というのが難しい。
圧巻は「娘のいちばん長い日」の副題がついた章。
ようやく母も落ち着けそうなグループホームが見つかり、引っ越しの日も決まる。
一方で、著者は大きな賞の受賞が決まったとの知らせを受ける。そこまではよかったのだが、その授賞式がなんと母の引っ越しの日と重なっている。
むずかる母をなだめて、無事に引っ越しを終え、授賞式に出席することはできるのか!?
華やかな式の舞台裏がまさかこんなに綱渡りとは。
それにしても、乳がんというのはずいぶんと身近な病気になっているのだなと思う。
著者の場合はとりあえず経過も比較的よさそうで何よりだが、もちろん、亡くなることもある病気であるし、特に若い患者さんには容姿が変わる辛さも大きいだろう。
一人ひとり経過も違えば、受け止め方も異なる。けれども、確実に症例は積み重ねられ、治療法は改善されつつあるのだと思う。
著者の作品は時々拝読しているのだが、作品の印象よりもずっとざっくばらんというかさばさばしたお人柄のようだ。作品と作者は別物とはいえ、少々意外だった。
しかし、作品の奥にこの腹を括った冷静な目があるのか、というのは、ちょっとわかる気もする。
本書は本書でおもしろかったのだが、次に読むときはやはり小説を読みたい。本書でも触れられていた受賞作あたりがよいだろうか。
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同じ病でも、出来る場所、切除範囲、治療に再建まで、人によってそれぞれ違うものなのだなぁ、と読みながら改めて思った。
悲壮感もなく、あっけらかんと飄々と語られる状況に、何だか勇気づけられたり、救われるような気持ちになる。
再建関連の話は、とても参考になった。
また、介護の話もそう遠くない未来で関わってくる話かもしれず、大変さがよく伝わってきた。
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誰にでも起こりうる「介護」。
そして、誰もがなりうる「がん」。
ということは、当然のことながら、両方が同時に発生することもあり得ます。
そして、まさに両方が同時に発生した著者によるエッセイ。
すべてのがんに当てはまるわけではないと思いますが、がんは治る病気になりつつあることを実感しました。
個人的には、がんになったら、そのまま受け入れよう、と思っていたのですが、この本を読んで、ちょっと考え直してみようと思いました。
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"今はそれどころじゃない、たいしたことはない、と体からの警告や訴えを無視して仕事に励み、子育てや介護に勤しむ。それが深刻な結果をもたらすこともある。
体の声を無視してはいけない。
おかしい、と思ったら立ち止まる、危ない、と判断したら医療機関を訪れる。その一瞬をないがしろにせず、自分ファーストに切り替えることの大切さを、病気になって初めて知る。"(p.14)
"人は永遠には生きられないが、ハード面の進歩によって、死の間際までそこそこの快適さを享受できる可能性は、この二十年の間に飛躍的に高まったはずだ。事が起きた場合に、だれかのせいにして自身の心理的負担を減らそうなどという気さえ起こさなければ。"(p.65)
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これも未読のまま返却。
「乳がんで死んだ人はいない」
ほんとか?死んだ人、けっこう身近にいるぞ。2人も。
この著者の適当さと雑さが気になった。
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本人は乳がん(聖路加国際病院で手術)、
実母は穏やかなタイプでは無い認知症で長期入居先探し
趣味は水泳、手術後にバンコクに行ったりパラオに行ったりと活動的
うじうじしない人
乳房はシリコンによる再建を選択
2019年秋の本、コロナ流行前
何かと大変
乳頭からの分泌物、マンモグラフィーではこぼれたものを拭き取って捨てておいて
検査用では別に絞り出す←痛い、二度手間