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辞書や単語帳には、例えばappleの項に[æpl]と表記されているように発音記号という記号で発音が正確に記してあります。本書は、その発音記号と実際の発音の対応関係を明解かつ簡潔に紹介した薄くて取り組みやすい本です。あくまで発音記号をその通り丁寧に発音するための本であり、綴りと発音の関係を示すものではありません。
本書の良さは、たった25ページの中に一通りすべてのことを解説していて不足がないことです。本だけで300円、別売りCD入れて600円だぜこれ。私は若いころ本書の旧版で英語の発音を勉強しましたが、練習量や慣れは別として知識として本書以上のものが必要になることはあまりありませんでした(リエゾンとか無音化がないのが気になるかも)。別売りCDと合わせて練習すれば、単語単位ではある程度正確な発音ができるようになると思います。
一方、本書は手短に原理原則をまとめているため具体例や練習が少なくなっています。本書を見て発音を確認しながら単語帳や辞書などの発音記号を見て発音してみることで身に着けることになると思います。