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森見登美彦先生の描く幻想小説は独特の雰囲気と怖さがあってステキなんですが,この作品にもそれが色濃くでています.
(「第三夜 津軽」で藤村さんが感じる「旅情とは違う淋しさ.もっと生々しく感じる淋しさ」に通じるものがあると感じるのは,気のせいか.)
「夜行」の話がずっと続いて,最後に「曙光」になり,そして・・・,と話が展開するあたり,やっぱり登美彦さんは「物語り」がうまい.
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夜行列車に一人で乗ったらこんな感じかしら…。
もの悲しさと未だ見ぬ土地への期待。真っ暗闇に吸い込まれてしまうような、今自分はどこにいるのだろうと不思議な感覚。それらを詰め込んだ本。
この梅雨の時期、シトシトザァザァ雨音に耳をすませながら読んだのも更に雰囲気が出て良かったです。
闇の世界に対するぞわぞわした恐怖や不安だけでなく、描かれる景色や心情に美しさを感じれたし、最後はサァッと夜が明けた瞬間のような読後感で、私はとっても好きでした。
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熱帯、が私には合わなかったので、同じような感じかなと思い読み始めましたが、面白かった。
こういう森見さんは悪くない。
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おや、これはホラーか…と思わせながら、どんどんとファンタジー要素をかいつまみつつ。
なんとなく寂しい終わり方だった。夜だからだろうか。
主人公の感想などに違和感を覚えてきてからが本番だったな…。表現も良く、ホラー要素の面であっても、脳裏に京都の情景が浮かぶようだった。好い。
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文庫化。
久し振りに森見登美彦を読んだような気がする。
果たして失踪していたのはどちらなのか、本当は生きているのか死んでいるのか、ひょっとすると真実など何処にも無いのではないか……?
足下がふわふわするような、不思議なホラーだった。
これってやっぱり、京都としいう場所柄も重要な要素のひとつなんだろうなぁ……。
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不思議で恐ろしいまま終わった一章が気になって、一気に読んでしまった。不気味でハラハラしたけど、読後すっきりしました。上質ホラーで夏にぴったり。尾道に旅行するのがちょっと怖い。笑
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夜行(小学舘文庫)
著作者:
春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけりー西行法師
怪談・ファンタジー・かつてない物語
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/us
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10/4発売
森見登美彦さん『夜行』
岸田道生という画家が描いた「夜行」の意味することとは。
かつてない怪談×青春×ファンタジーの物語。
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なんだか夢のような話。
幻想的というか、そういえば内田百閒先生の短編と似たような印象だなぁ。それで結局どうなったんだろう?と思うものの真相は人によって見方によって変わるのかもしれない。
ちょっと不気味なんだけれども、裏か表かのどちらかで居なくなった人がきちんと生活して居ればそれはそれで良いのかもなぁなんて思ったり。
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『ペンギン』に続き、モリミー作品八作目。ある女性が失踪し、ちょうど十年を経て、また同じメンバーで火祭に参加することに——。彼らは再び彼女に会うことが出来るのか…。コロナ禍じゃなきゃ、夜行列車に乗って旅に出たくなる感じ(*´꒳`*) 道中はホラーっぽく、いつものモリミー節(?)はあまり感じなかった。最後は衝撃でした!?まるでカセットテープのようだ。
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再読2回目。
最初、ホラー小説風のファンタジーなのかと思った...。どの世界が現実で、自分が何処にいるのか分からなくなる感じは、いつもながらの森見作品。堪能しました。
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読んでいるうちに自分がどこにいるのかわからなくなるような、フワフワとした気分になる小説。今、自分が生きている世界は、本当に今まで生きてきた世界と同じ時間軸にあるのか。
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うーん。
もちろん面白い点も見つけられるけれど、森見作品への期待度が高すぎるのか、今ひとつ。
一つ一つのエピソードがそのままで、有機的に結びつくようには見えず、京都を舞台にしている時の森見氏の必然というか自信のような展開が感じられない。
各エピソードの終わり方が現実との境目が失われている様相を呈しており、物語全体の導き手自身が揺らいだ存在であることが暗示されているけれど、最終話ではネガとポジな世界の存在という収束で片付けられており、そこに価値観は絡まなかったのかな、という疑問が残る。
長谷川さんに対する想いがスマートにしか描かれておらず、これは森見作品怖いもの系だから仕方ない?これをエンタメ系に移し替えたはちゃめちゃな作品が頭の中で立ち上がってきました。
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※重要な部分のネタバレあり
不思議な物語。
【夜行列車の淋しさを封じ込めた小説】と言う作者の言葉通り、夜行列車に乗っているような、何とも言えない不思議で淋しい雰囲気がずっと漂っている小説だった。
最後の章を読み進めると、え、まさか!?と思い、不安が増していき、、、不安は的中。失踪していたのは、長谷川さんではなく僕(大橋君)。怖い。
尾道、奥飛騨、津軽・・・どの章も、夜の深さに自分が取り込まれて戻ってこられなくなりそうな不安感と旅先の幻想的な雰囲気があって、森見さんの世界に引き込まれる。
ただ、やはり、私個人のファンタジー苦手問題は、なかなか頑固なようで。
なんかこう、読み終わった後の、ふわふわした感じや不安感が残ったままの感じとか。それがファンタジーの良さなのだろうなと思うものの、その感じが苦手。
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怖くて途中でやめてたけど、何とか読了…
予想以上にホラー。
どういうお話になるのかな?と思ってたらなるほど、夜と朝、見えてる世界と見えていない世界…
ここは夜なのかしら、それとも朝なのかしら。