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ゲームマスターの不気味さとそれを追う刑事の執念で緊張感のある展開だったのに、一人の刑事を殺してしまったあたりから様子がおかしくなり、これはないだろうというラストは受け入れ難い。小説だからといってめちゃくちゃ過ぎるのは良くないと思う。
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4年前の女学生誘拐殺人事件の犯人と名乗る者が再び女学生を誘拐した。
犯人に指名された元刑事が人生をかけて犯人と対決するお話。
読み始めたらあっという間に最後まで読了できます。
時にはこのくらい疾走感のある刑事小説が読みたくなります。
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ゲームマスターという名の誘拐殺人犯
4年前の女子中学生誘拐事件の犯人 ゲームマスター、彼が再び動き始める……
ただ、彼は4年前に自殺している……
4年前に、女子中学生を助けられず、自責の念に耐えられず、警視庁を突如辞めた彼を交渉役に指名してきた。東京を駆け回り、謎をときあかすが、今回も。
執拗に彼を追いかけ、追い詰めるのは、なぜ?
その真相に迫れば迫るほど、衝撃的な結末が……
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ちょっと古い話になるけど、ダイ・ハード3という映画を思い出した。ブルース・ウィリスが演じるマクレーン刑事が、ゼウス(サミュエル・Lジャクソン)とともに、ニューヨーク中を駆けずり回るあの映画。
4年前。
女子中学生誘拐事件の身代金受け渡し役を担った刑事の上原は、ゲームマスターと名乗る謎の犯人の指示のもと、東京中を奔走していた。その指示は謎かけになっていて、それが解けない限り、行くべき場所が分からない。制限時間内にその謎を解き、指定された場所に到着しなければ、人質の女の子は殺されてしまう。上原は肺も心臓も足も、すべてがボロボロになりながらも走り続けるが、数分の遅れのために人質は殺されてしまった。
逮捕直前に容疑者は自殺、事件はこれで終わったかのように思われたが、再びまたゲームマスターは上原の前に現れた。
犯人の目的は身代金ではないようだ。
怨恨?復讐?誰に対する?
それとも愉快犯か、もしくは承認欲求や自己顕示欲を満たすための犯行なのか。
犯人はきっと近くにいる誰かに違いないだろうと思いつつ、その動機すら分からない。しかしそんなことを考える時間もなく、次々とくる指示に対してミスなく従わなければ人質の命はない。
とにかくスリル満点の(フィクションだから、こう思っても許されるだろう)ストーリー。
文庫化にあたってタイトルが変更になったらしい。以前のタイトルのほうが、読み終わった後に「なるほどねー」と感じたかもしれないが、今のタイトルのほうが、より犯行の残酷さと犯人の異常さが伝わってくるような気がする。
ラストは衝撃的だった。
吐き気すら催すほどに。
主人公がそのあとどうなったのか想像すらしたくもない。
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発生した誘拐事件が、過去の誘拐事件と同一犯かもしれないというところから話が始まる。
そのあとはテンポ良く、話が展開していく。
あまりのテンポの良さと、話がどう展開していくのか想像に難しい感じから、あっという間に読み終えました。
面白かった。
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4年前に誘拐事件を起こした犯人『ゲームマスター』の死亡という形で中途半端に終わった事件の責任を感じ、警察を辞め警備会社で働いていた主人公の上原慎吾は、死んだと思っていた『ゲームマスター』から再び誘拐事件の身代金輸送役の指名を受ける。物語は①被害者救出ミッション②犯人の正体③犯人の目的を中心として進行する。救出ミッションは面白いけど、犯人と犯行動機に少し無理を感じる。犯人はしっかり序盤から登場しているが、後付けで、人を洗脳させるほどのカリスマ性を持つと短いセリフだけで説明されてもそれだけでは納得いかない。
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テンポよく進むので読みやすい。
誘拐された被害者を主観に書いてるのではなく、(元)警察側から書いている作品を久しぶりに読んだ。
初めからほんとにテンポよく進み、最後スッキリして終われるので読んでて気持ちよかったです。大どんでん返しで最後までおもしろいです。
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読み終わった後の怖さは久しぶりの感覚だった。堂本が犯人というのは納得できず、まだどんでん返しがあるのだと思ってきたが、まさか、、。
どんでん返しは予想外だったが、結末までの流れは推理というよりドキュメンタリーぽくなっていたので星3つに。
意外な結末を知りたい人にはぴったりの本ですね。
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スピーディーな展開がとてもおもしろかった。
犯人はこの人?ちょっとガッカリと思っていたらまさかのこっち!! だったらもう少しこの人について伏線を張ってほしかったなぁ。この後どうなったか知りたい。多分バッドエンドだと思うけど。
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いつも著者の作品は楽しみにして最後のえーっというどんでん返しが良いのですが、この作品は、最後へのもって行き感が、無理矢理感が大きい。だから、星三つなのですが、洗脳と言うちょっと現実離れした話もぶっ飛び。んーって感じで終わった。
次作に期待したい。
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知念先生のベスト小説かもしれない。
この結末を予測出来た人は間違いなくいないだろう。
読み進める手は止まらず、本当に鳥肌が立った。
ぜひ読んで欲しい。
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初めての作者さんの作品。
ゲームマスターの正体を想像しつつも展開が気になってハラハラしながら読み進められた。
最後のどんでん返しは良かったけど、ちょっとムリくり過ぎやしないか?と。
狂気で片付けてしまえばそれまでだけど、うーん...そこまでなるかなぁ...というのが正直なところ。
機会があれば別の作品も読んでみたい。
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知念実希人氏の2作目、色々思うところ多かった、以下なんとなくダラダラと…
ジャンルでいえば「誘拐モノ」である。誘拐専門の特殊捜査班メンバーの主人公と「ゲームマスター」なる知能犯との対決がメインとなる。ゲームマスターの誘拐は営利目的とは異なっており、その犯罪に対するスリルの探求が目的のようである。冒頭では身代金授受に捜査員を、走らせ、焦らせ、そのさまをあざ笑い、決して尻尾を掴ませない。かくて身代金の授受は失敗に終わり、中学生少女は惨殺死体となって発見される。
そして第2の誘拐事件が勃発する、前回苦汁を舐め、職を辞した元捜査官が。誘拐犯の対応係として指名されるのだ。元捜査官は、職を辞した後も独力で「ゲームマスター」を追い求めていた、被疑者死亡(自死)という最悪の形で決着をつけたものの、納得のいかなかった主人公。そんな中第2の誘拐、おそらくは同一犯である。ここからのリーダビリティは凄い!とにかく読ませる、先の読めない展開に、小出しにされるヒント、犯人の意地悪さ狡猾さ、東京中を駆け巡り人質救出を目論むが…
1部のスピード感が最悪の結末で閉じられ、2部は元捜査官の妄執の追跡となる、主人公は末期ガンを患っており、ここにもタイムリミットの要素が詰められている。「死ぬまでになんとか犯人を捕らえる」この妄執は全体的に読者を欺いていた。後から感じたことであるが…以下ネタバレです!ご注意ください!
犯人の目星は中盤くらいで、この人では?と思わせる描写がある。しかしながら犯人像に迫るヒントも、描写もなく、決定的では?と思える描写を、ミステリ的に構築することが不可能なのだ。(ただ単に自分の読み込みが甘いのかもしれないが)そうこうしてる内に、これでもか!と苦難に襲われる主人公、交際相手の女捜査官まで凶刃に倒れてしまう。とうとう追い詰めたと思った人物もあえなく死亡…この先のどんでん返しも想像できたものの、そりゃないだろ~というのが率直な感想であった。あまりにも後出しすぎる証拠、人物像に。無理矢理感が否めなかった。
しかしながら2重のタイムリミット(人質救出、主人公の余命)に縛られた緊張感が全文に行き渡っており、読者を読ませる力は相当なものだったと思う。単純に面白かった。
美少女をあんなに簡単に殺せるのはやっぱり女だった、これは最初から思ってたこと。そしてタイトルは初版時「あなたのための誘拐」だったそう、これだともろネタバレだけど、こっちのほうがしっくりくる。
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めちゃくちゃおもしろかった。面白かったというかミステリーとして怖かった。夜中に読んではいけないくらい怖かった。でも、最後まで最後の1行まで読んで確認したい話。気になって一気に読めた。
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最後の最後まで楽しめるミステリー&サスペンス。事件が一応の解決を見せても、未だ何かあると思わせられて、エピローグに入ったと思われた最後の数十ページになっても、ほっとできないまま、ノンストップでラストまで読ませられる。そして、最後の最後にまさかの展開が。。。ゾクゾクと恐怖すら覚える結末。