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皆塵堂や溝猫長屋に比べると、読了後のスッキリ感は控えめかも……
しかし幽霊見たくない→猫を飼うの流れが太一郎ちゃんに似ていて嫌いになれないんだなぁこれが笑
兄弟たちと治平さんがいい味です!
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犯人に対し、やたら温情をかけるのが普通な昨今
死んだあの人は復讐なんかしても喜ばないわ!とか
犯人には生きて罪を償わせるべきよ!!的な流れが主流な中
別に被害者の身内でもなければ、復讐でもないのに
「罠にかけたら呪い殺されてしまいましたテヘ」みたいなあっさりしたノリで処罰するのが、逆に気持ちいい
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なんとなく溝猫長屋シリーズを思い出す。幽霊が出る部屋にビビりの虎太を送り込む話だが、幽霊を祓うとか成仏させるとかが目的でないのが面白い。幽霊が出たことを確認して終わり。まだシリーズが始まったばかりなので今後は違う展開もありそう。
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溝猫長屋の登場人物を大人にしたみたいな設定w
へたれでおバカな虎太がナイスすぎる~。
幽霊話は、なんだか中途半端じゃないかなぁと思っていたら、そっかぁ。
お悌ちゃんは、ちょっとなぁって思うけど。
新シリーズということで、行方の知れないあの人のことも明らかになっていくのかな。
続きがでたら必ず読もう。
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輪渡颯介さんの待望の新シリーズ。やっと読めました。
輪渡作品ではお約束の“幽霊”に絡んで話が展開するのですが、雰囲気がユルいのでサクサク読めます(幽霊描写部分はちょいと怖いですが)。
主人公の虎太は、愛すべきアホというか、単細胞なので、今後もバンバン受難していくことでしょう(笑)。
あと、輪渡作品にこれまた欠かせない、猫がなかなか出てこないな・・。と思っていたら、やっぱり最後に出てきて虎太が世話を押し付けられていました。
「古狸」ファミリーの名前が何気に、里見八犬伝でお馴染みの“八徳(仁・儀・礼・智・忠・信・考・悌)”になっているのは意味あるのでしょうか。亀八さんだけ違いますが(あ、“八”か?)、今後「仁」「信」が加わるのかな・・と期待します。
あと、団子好き(?)な同心・千村の旦那もくせ者っぽくて好きかも。
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輪渡さんらしい作品。
懇意になった四兄妹の、行方不明の父親探しを手伝うために、父親が大好きだった怪談話の現場に潜入することになった虎太。
四兄妹の世話役的な治平が、〈溝猫長屋〉シリーズの大家さんみたいで真面目なんだかおとぼけなんだかって感じだし、主人公の虎太は怖がりなのに四兄妹の紅一点、お悌の気を引きたいために怪談話の現場に泊まり込むことになるし、ヘタレなのに無鉄砲でお気楽で、如何にも良いように使われそうなキャラクター。
肝心の怪談話の方は、幽霊を見たら死んでしまう「死神の棲む家」、行方知れずになった娘が現れる「神隠しの長屋」、目覚めると知らない場所にいる「見知らぬ家」、雨戸が立てられている筈なのに灯りに透ける幽霊が見える「見る人、見ない人」、これまた輪渡さんらしい怖さとユーモアが入り雑じった面白さ。
最初は中途半端で終わるな、と思っていたら、段々と繋がっていくのがこれまた面白い。
バカにされているのか、可愛がられているのか。それでも悲壮感がないのが輪渡さんらしさ。
最後に猫が出て来て輪渡さんらしさがパワーアップ。
団子好きな同心にまで上手く利用されてるのがお気の毒だけど、代わりにタダ飯がたらふく食べられるのだから良いのかな。
行方知れずの父親が見つかってないので、続編はありそう。猫が苦手な〈皆塵堂〉シリーズのあの人との絡みがそのうちありはしないかと思わず期待してしまう。
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奉公先を追い出され、日傭取りの仕事で糊口をしのぐ虎太は、看板娘のお悌に惹かれ飯屋「古狸」へ。そこは怪談を聞かせると無代になるという不思議な店。怖い話は苦手なのに、お悌と無代飯に釣られて古狸に入り浸る虎太は、死神が棲むという家に行く羽目に。「不運な男」虎太はそこで何を見た?そして古狸の謎とは?
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奉公先を追い出されて日雇い仕事でその日暮らしの虎太は、看板娘のお悌に一目惚れして飯屋「古狸」へ通う。そこは実話の怪談を聞かせると飯代がタダになるという店で、虎太はお悌にいい格好したいのとタダ飯のため怪談の実地検証に行くことに‥怖い話は苦手なのに幽霊運のよい虎太と愉快な仲間たちの話。
最初は連作短編集かと思って、これで終わり?と思ったら中盤から話がどんどん繋がり始めて面白かった。
「古狸」の面々が怪談を収集している原因に関してはまったく解決していないので続編が楽しみ。
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輪渡颯介によるホラー(?)の新シリーズ。怪談を聞かせると無料になる一膳飯屋。看板娘のお悌ちゃんに釣られて怪談体験をする羽目になった虎太。その手の話が大の苦手であるにもかかわらず、その手の怪異を引き寄せる彼が向かった先は・・・
冷静になってみるとなかなかに怖く暗いお話ではあるのにいつものとぼけた味わいでコメディ色すら漂うさじ加減で楽しく読めます。連作短編ではあるんですが、一編一編はきちんと解決せずに話が次に進んでいき、最後にまとめて・・・という感じなんですね。とてもおもしろかったです。次回作も楽しみ。
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畑中恵さんの『まんまこと』と同じ系統作品。
一章ごとに解決が用意されているのではなく、すべての謎をつなぎ合わせて解決するタイプの連続短編ミステリー。
最初の『死神』のホラー描写はしっかりゾッとさせてくれた。
メインキャラクターたちも特徴的で覚えやすく、一人一人がしっかり物語の屋台骨を支えている。
文体もサクサク読めるので一気読みがおすすめ!
『まんまこと』は妖が出てくるがこちらは幽霊。
大店育ちで人にも妖にも砂糖漬けで可愛がられている病弱若旦那と、怖がりなのに幽霊に会いやすい星のもとに生まれた貧乏長屋の江戸っ子。
お江戸でクロスオーバーしてそうだなぁと考えるとちょっとそれも面白い。
畑中恵さんの『まんまこと』シリーズがお好きな人には是非読んでほしい。
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完結編の攫い鬼から読んでしまったので、初めを読みました。攫い鬼も面白かったけどやはり最初から読めば良かったと、後悔しきりです。
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人は良いけど少し抜けている、正義漢だけど臆病者な主人公虎太。職を失い途方に暮れていたところ、偶然立ち寄った飯屋の看板娘に一目惚れし、その店の奇妙なルールに従う形で怪談話の真偽を確かめに行くことに…
お悌に惚れた弱みと意地で苦手な幽霊話に関わりに行く虎太が可愛くて応援したくなる(笑
ぼんやり終わる短編集かと思いきや、それぞれの話が繋がっていって最後にきちんと片付いた。
飯屋を営むお悌たち兄妹や常連客など気になる登場人物も沢山いて、これからのシリーズが気になる作品。
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怪談飯屋古狸シリーズ、1作目。
怪談と謎解きと、先の古道具屋皆塵堂シリーズや溝猫長屋シリーズと登場人物が異なるだけでよく似た展開のお話ですが、安心安定の面白さは期待通りです。ホラーものは元来苦手ですが、輪渡さんの描くキャラは皆ほんわかしているので、怖いながらもいくらでも読めちゃう。終盤まで読んで、さすがにもう猫は出てこないかと思ってたら、やっぱり出てきて笑った。今後のシリーズ展開、楽しみにしています。