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電子書籍
下り坂の入り口
2019/11/23 15:42
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミナレット - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は盛りを過ぎた。ーー一読してそう思った。
読者がマリエルとシメオンに慣れる以上に、読者の慣れをあてにするような距離感で作者が書いている。つまり、物語の書き手としての緊張感が、開始後数冊に比べて薄くなってきている。キャラクターの行動が読む側の予想パターンのうちに収まりきるようになり、新鮮味が薄れてきた。そこに危機感はないように見える。読者との馴れ合いに浸りきっているように感じられた。
読者の側がキャラクターに抱く親近感を、展開のマンネリ感が上回った時に、キャラクター小説の面白味は色褪せ始める。それを体感できたという意味で、本書は稀有な読書体験となった。…値段に見合うほどの価値はないとも思うが。
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