紙の本
本屋大賞ノミネート作品
2021/04/07 10:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
小川糸さんの小説は久しぶり
相変わらずいいお話し
瀬戸内のホスピスで過ごす時間が理想的に幸せな時間のように書かれている。
美味しいもの、気持ちの良いものの連発。
このような話をこの様に書くことが、良いのか悪いのか判断するような事ではないけれど、読み続けるのがシンドイ。
きっとたくさんの人に読まれているのでしょうが、私には合わないお話と感じました。
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私の母も最後は自分の希望でホスピスに入った。好きな物に囲まれて…。主人公の思いと当時の事と色々重なって、何度も泣きそうになりました。
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読み終えて、手を合わせて、
『ごちそうさまでした』と言いました。
丁寧に生きること、丁寧に死にゆくこと、
味わわせていただきました。
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ある意味重ーい主題のわりに、読後感がさわやかでよい。
二粒ほど涙しました。
小川糸さんの作品は、なんだか少女趣味っていうか、現実にあり得ないというか。。私はそういうのが、嫌いではないのだが。きれいすぎるというか、毒気がないというか。そういうの、嫌いじゃないですよ、私は。でもね、今まで読んだ中で、そういった部分が、ちょっとしらける作品もあった中で、この作品は、完成度高い気がします。後半の、周りの人物が語るところは、いらない気もしましたけれど。
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途中から、これはやばいと思って一旦読むのを止める。出勤前のちょっとした合間に読むような本ではないと感じたから。
忙しく働いて疲れてるけど、夜、じっくり読む。想像通り、いや、想像以上の泣かせる力を持っていた。泣きすぎて頭は若干痛くなるし、鼻が詰まってほとんど息が出来ないくらい。
ホントに仕事で嫌な目にあって、辞めたくて辞めたくているけれど、もう少しやれそう。
今生きている自分。
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瀬戸内のホスピスの話。
若くして、癌に侵されて...
両親がおらず、育ての父も新しい家族を持ち、30代前半で自分の最後を自分で決める。
それは幸運なことだろうか。少なくとも、主人公はその好機を活用した。
自分に合った終の棲家を見つけ、ずっと好きだったハイブランドで最後の服を買う。
自分だったら?大切な人がいるから、その人が一緒に死にかねないから言えない?と思ってしまった。ずっと迷惑をかけてきた両親にも言えない。
友達たちには最後の挨拶をしてもいい。
本当は誰かにそばにいてほしいけど、つらい現実しか待っていないのだから、そんなこと頼めない。
癌が発覚して、末期だとわかって、でもそれって、自分らしい最後を自分で選べるというのは最高では?
挨拶したい人にあいさつして、自分勝手だとはもちろん思うが、知っている人がいない場所でひっそりと死にたい...かな。
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瀬戸内海の島にあるホスピスっていう設定が好き。瀬戸内海の蜜柑って言ったら愛媛の島なのかなぁ。若くして死期を迎えるのを待つことになった主人公、雫。俗に言うイエスマンないい子ちゃん。最後の方ずっと泣いてた。でも、泣ける小説と好きな小説は違うんだなぁ…こう言う綺麗で泣かすずるい感じは苦手。
でも、でも、わたしが最後に食べたいおやつはなんだろ、そしてシマさんの作ってくれる朝粥すごく食べたい。
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扱っているテーマは重めなのにそれをあまり感じさせることなく、温かな物語にしたのが糸さんらしいな、と思いました。
温かいけれど、やっぱり少し寂しくて切ないです。
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一気読みしてしまった。瑞々しくてとてもきれいなお話だった。
谷川俊太郎さんの、生きるの詩を思い出した。
なんというか、両足踏ん張って、力強く、生きたいなと思った。
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ずっと鼻の奥がツーンとしながら読み続けた。
余命を言い渡された雫が、島のホスピスに行き、最後の時を過ごす話。
死ぬ前に食べたいおやつをリクエストする、というのが面白い視点だな、と思った。そのおやつを思い出す事で、今までの事を振り返り、自分の思いと向き合う。
死を題材にした話にしては、ゆっくり幸せな時が流れていた。だからこそ、泣きそうになる。
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涙、止まらぬ。
人は死ぬ。
死はこわい。
もっと生きて、美味しいものをたべ
楽しい時を過ごし、未来を見たい。
でも死ぬ。必ず。
ホスピス「ライオンの家」で最期を迎える雫の
この上なく素敵な最期の日々が
尊くて、悲しい。
こんな風に旅立てた雫が羨ましくなるくらい完璧な最期で、自分の最期が選べるものならこれくらい穏やかに旅立ちたい。
登場人物も犬の六花もみんな優しい。
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ライオンのおやつ
著作者:小川糸
発行者:ポプラ社
人生の最後に食べたいおやつは何ですか?
若くして余命を告げられた主人公は瀬戸内の島ホスピタルで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色の中で本当にしたかったことを考える。
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
facecollabo home Booklog
https://facecollabo.jimdofree.com/
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生と死を題材にしたものや、ホスピスで働く主人公を描いた小説はよくあるけれど、死にゆく当人の目線で世界が描かれているのが素敵だった。
誰にとっても未知の状況ではあるが、リアルに死に近づいていく描写がリアルで、切なくもあり、でも希望にも満ちたストーリーになっていた。
自分だったら、家族だったらと想像しながら読んだが、最後には、美しさと優しさに囲まれて生きている環境に感謝した。
小川さんの小説は親近感のわく話の設定のわりに内容がやたら非現実的であまり好みではなかったが、この物語に関しては、優しい気持ちで読み切れてとても好きだった。
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余命を宣告された33歳の未婚女性が、
終の住処に選んだ瀬戸内の島のホスピス。
そのホスピスで過ごしながら、
本当の自分に出会い、
本当の意味での死を受け入れる姿を描いています。
島の綺麗な景色が想像でき、
毎朝違う種類のお粥が、湯気がたっていて、
とろけそうで、優しく、そして温かく包まれるものであるのが想像できます。
「死」を迎える物語を、
何か温かいものに包まれているように、
こんなにも優しく描けるのかと、
改めて小川糸さんの作品は、
人間に必要な「食べ物」に絡めて、
あたたかく、
優しく包み込まれているなと、
感銘を受けました。
また、ゲストがリクエストする
「思い出のおやつ」が素敵で良いですね。
おやつの時間が
こんなに素晴らしいものなんだと、
明日からおやつの時間に感謝しながら、
おやつを食べようと思いました。
そして自分なら何をリクエストするか?
思い出のおやつはあるかな?
と、考えました。
後半は胸が熱くなり、
最後は涙がポロポロでてきました。
とても良い作品です。
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まあ 生きていることは奇跡なんだな、と思いましたね。
ありきたりですが、、、。
まあ 1日1日は大切に生きるべきなんだな、と。
おやつは人生のご褒美。
わかります。