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不思議な物語だなぁ。のらねこのギンが男の所へ結婚式の招待状を持ってくる、参加してみると、男の可愛がっている飼い猫のチイ子が新婦だった!チイ子は飼い主よりギンを選んだってこと?なんともユーモラスな絵本。
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毎朝ていねいにブラシをかけられて、ビロ-ドのような毛並みの〝白ねこのチイ子〟は、飼い主の膝のうえでスヤスヤと眠っています。そこに〝野良猫のギン〟が訪ねてきて「こんど結婚することになりまして。普段着で結構ですので、ぼくの門出を祝福してください」と言い、結婚式の招待状を手渡すのでした。 その当日「ギンの結婚式に出かけてくるから、遅くなったら先に寝てなさい」とチイ子に声をかけ、どしゃ降りの雨のなか<ホテルニュ-ガレ-ジ>へと向かうと・・・。 「チイ子! おまえは、騙されてるんだ」 花嫁の父としての第一声でした。
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子供が自立して、親元を離れるときの気持ちが味わえる本。最後の、ちいこの手紙にほっこり。ねこの結婚式にお呼ばれしたい。
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一昨日行った、いつもの図書館の特設コーナー(児童書)では、ひな祭りと猫の日が同時展開されており、ちょうど間隔の空いた私には嬉しくて、この適当感・・じゃなかった、どちらも等しく愛するその精神が素晴らしい上に、そのチョイスが渋かったので、猫の日は過ぎてしまいましたが、何冊か借りてきました。
本書はその一冊で、『童話集 遠い野ばらの村』(筑摩書房・1981年刊)掲載「猫の結婚式」を底本として、用字用語、読点などは読みやすさを考慮しており、作品の雰囲気を変える可能性のある言葉などについては、底本のままとのこと。
物語は、のらねこの「ギン」が、以前世話になった、「ぼく」のところに、彼の結婚式の招待状を届けてくれる場面から始まる、安房さんならではのファンタジックなお話で、ぼくには、とても大切にしている、きれいな白ねこ「チイ子」がいて、招待状をもらった今も、ぼくの膝の上ですやすやと眠っている。
そして、その後の展開には、他の方々も書かれているように、共感出来る方には、とてもやり切れないものがあるのだろうなと感じさせられて(娘さんを送り出す時のお父さんの気持ちって…)、幻想的な場面において、現実的な共感を抱かせてくれる、それらの繋がりの美しさと寂しさには、人生の素晴らしさを違った視点から、見せてくれているようにも思われて、胸が締め付けられるようでした。
それから、いもとさんの絵柄を見るのは初めてで、その手作り感に溢れた、下町風の温かみある雰囲気(手書きのはがき等)は良いと思ったのですが、もう少し、猫それぞれの姿に個性が欲しかったのと、少し立体感の薄い、のっぺりとした感じに物足りなさを感じました。
しかし、愛嬌があって親しみやすく、安房さんの物語の魅力を初めて知るには、最適なのかもしれず、本書を通して、もっと安房さんの世界に触れて欲しいと感じました。ただ、字数は結構多いので、絵本というよりは児童書で、小さいお子さんには読み聞かせでも飽きやすいかもしれないので、そこだけ、ご注意下さい(内容もどちらかというと大人向けなだけに)。小学校高学年くらいからなら、自分で読んでみるのには、いいかも。
私は、原書の方も読んで、文章だけの世界から立ち上るものを、改めて感じ取りたいと思いました。
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あれ?これ読んだことあるな…
でも覚えてない…
ちょっとうだつの上がらん感じのヘタレ男が飼い猫に嫁の心配されるみたいなパターンの話あったよな。
どれに載ってたんだろか。安房直子は手当り次第読んでてよく覚えてない。ブクログのメモに収録作品も書いておくべきだったな…
安房直子のヘタレ男はまあまあ好きなよ。純文学のヘタレ男みたいに見てて(まだそこまで)痛々しくないし、動物と交流できてるとこからして、他の文学作品のヘタレ男よりも一段上のヘタレ男ですわ。
しかしいもとようこの男の絵…あそこまでみすぼらしくせんでもよくない?そんなにみすぼらしい??ちょっとわろた。