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(要約のみ)
・ビジネスでこじれる問題の多くは、Narrative(解釈の枠)の違いから生じている場合が多い。
・対話によってその溝を埋めよう!その時、自分のNarrativeは横に置いとくべし。
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ナラティヴアプローチを経営学における組織論に持ち込んでいて、わかりやすく、すっと読めました。
対話やナラティヴアプローチを、こういう形で接続させればいいのか、という点がおもしろかったです。
あとは、組織における「戦略」という言葉の持つ暴力性を指摘している点です。
経営戦略室などの戦略を立案する組織と、その戦略を実行する組織に分かれる場合の、戦略に従わないことを暗に否定してしまう部分ですね。
それは、治療的「介入」という際の、「介入」のもつ言葉の暴力性からも着想を得ている点でもあります。
上司が部下に与える指示命令や人材育成の観点の中に、良かれと思って暴力的な余地が入り込んでいないかを、ナラティヴアプローチの視点から、柔らかく指摘している点が好感を持てました。
あとは、なんといっても、本書のおわりにの章ですね。
さらりさらりと読んでいって、おわりにで、急に涙がこみ上げてきました。
ずるいわぁ。こういう仕掛けは。
本書を構成している背景には、べてるの家の実践に学んだ筆者の姿勢があるのと、おわりにで述べられているナラティヴの影響がいい感じに響いていますね。
「わかりあえなさ」を出発点にしながら、
やわかく橋をつないでいく姿勢が、
昨今の組織論の中に自然と入ってきていることを、とても頼もしく感じますし、これからの未来が楽しみでもあります。
”誤解のないように申し上げますが、能力開発が無駄だと言っているわけではありません。それ以前に、仕事におけるナラティヴを形成していくことが疎かになっているという問題があると言っているのです。だから、上司の視点と尺度で「部下の能力を向上させよう」というナラティヴを一度脇に置くことが大切なのではないでしょうか。一度脇に置いた上で、対話のプロセスを大切にしながら、部下が仕事のナラティヴにおいて主人公になれるように助けるのが上司の役割なのではないでしょうか。”
(p.124)
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この本は,タイトルの通り,他者(他部門だけでなく,自分の同じチームのメンバー)と一緒に働くにあたって,どの様にして,より良い進め方をしていくと良いかが書かれた本です.
読者対象は,経営者・管理職のようなマネージャクラスかなと思いますが,日々,組織間,他者と働く中で,何かしら軋轢を感じている人には,良い参考になるのではと思います.
本書で述べていることは,突き詰めると,他者の立場で考えることが出発点かと思います.
それは分かっていても実践することは難しく,本書では,なるべく良い進め方が書かれているので,「ちょっと実践してみようか」と言う感覚を,私は持つことが出来ました.
また,著者ご自身のバックボーンも触れています.それは,本書とは直接関係は
無いと思えるかも知れませんが,その様な背景があるから,この本が今ここにあると思います.これも,著者と読者の間にある,言葉のない対話の中で,著者の考え・価値観を知る上で,あえて書くことは,とても有意義なことだと思います.
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「分かり合えない」という前提で、どう対話するかについて書かれた一冊。カーッとなった時に本書を読むと、「自分」と「相手」と「環境」という視点で冷静に振り返ることができます。
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書き途中です。
「他者と働く」ではなく、「他者と生きる」というタイトルがふさわしい本でした。極論としては「自分視点中心で物事をとらえてしまい、自分本位の感情を抱きがちだが、相手にも相手の状況がある。だからそれも理解しようと意識し、お互いが妥協することなく納得しあえるポイントを見つけていこう」というかと思いました。
相手にも相手の状況がある、という視点は
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簡単な技術的問題の解決策は探せば見つかるが、
適応問題の解決策は
「対話」
の中から見つけていくべきだ。
「私とそれ」の関係ではなく、
「私と相手」
の関係を意識し、私と相手との間に存在するナラティブの溝を発見することで問題が解決される。
相手のナラティブを変化させることではなく、自分が狭いナラティブの中にいることを気付くことが大切だ。
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先輩から借りて読んだ。相手の立場に立って、行動することが重要と説明。主張はわかるが、踏み込んだ議論がないように感じた。具体的なデータ等で示して欲しかった。
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技術問題と適応問題を切り分ける、のフェーズ、
自分のナラティブをおいて、相手のナラティブで問題を考える、のフェーズ、が私にとっては大事なところかな、と感じた。
他部署との関係、夫婦関係なんかはすぐ使えるな、と思ったけれど、部署内、自分の中でも使うという発想が私にはあまりなかったな、と気づく。
繰り返し実践していくことが大事な本。
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複雑ではないけどそんな簡単でもない、でも本質的ではある、という印象。要約すると相手の立場に立ってみることと、そこからみえるギャップを歩み寄るための橋の渡し方の本。
200.10.16
101
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フォロワーさんおすすめの本。
とても面白かった。人生の悩みの半分以上は人間関係らしいですが、人間関係や仕事でうまくいかないと悩んでいる人におすすめの本。
そして自分が思っていたことをうまく言語化、論理的に解説してくれていてとても良かった。
うまく動いてくれない相手にイライラする事はあるけど、イライラしてても好転はしないので、やっぱり自分から動く必要がある。
どうやって自分から動くのか?を解説してくれる本。
あと一つ面白かったのが、日本企業が今停滞している理由について、バブル前後は日本の経営力はすごいと持て囃されていたのになぜこんなに落ちぶれたのか?の答えが、
日本の経営方針はすごく良かったけど、昔はそれが日本人の大卒の健康な男性だけが社員の前提だった、今はダイバーシティが増した世の中で働く環境も大きく変わってるのに、今までの関係性を変えることをサボり馴れ合いの関係を続けた結果今日の停滞に繋がってる、とあり、納得した。
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他者と分かり合えないときはそれぞれに都合があってそれを互いが気づけていないのが原因。ってことが繰り返し書かれている。
言わんとすることはその通りなんだけど、どうにも具体例に現実味が欠けている。
契約のチェックなんて一朝一夕にできるようになるものではないし(何のための法務なのだとなってしまう)、事前に直属の上司より上に掛け合っときましたなんてかなり柔軟な相手じゃないと関係性が悪くなって終わりで、それが通じる相手ならそもそもお互いのナラティブに固定されるようなことにはならないだろうと、細かいことが気になってしまってあんまり入り込めなかった。
仕事なんてと語るのはまだおこがましいかもしれないが、もっと汚くてドロドロしたやり口が必要なこともたくさんあるよね…とか思う。
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患者さんの行動変容がうまくいかず悩んでいた頃読んだ、ナラティブアプローチに通じる話。「私とそれ」ではなく、「私とあなた」なのだ、という表現の仕方はわかりやすくてよかった。
実践的な内容ではないけれど、生きがいをもって仕事やその他の社会活動をしてゆく上で、一読しておいて損はないと思う。
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従来の ナラティヴ・アプローチ に加えて、
日本人には 「ナラティヴを脇に置く」 という準備段階を設けることを提唱していている。
このナラティヴを脇に置く、は繰り返し登場するが、自分に当てはめて考えてみると確かに大事な事だと思わされた。
これは自明だよね、分かるよね、という態度を取ることは確かにあるし、分かってくれない人に対して、「何でだよ」と感じてたこともあるけど、これこそがナラティヴの溝なんだな、と。
相手の立場に立って考える、ということは意識していたつもりだが、上手くいかないことも数多く経験しているので、今後は自分の正義から一度離れてみることも意識したい。
あとは第5章で触れられている、上司が部下に接する姿勢として、目に見える能力を上げることよりも、仕事の中で主人公だと思えるように手助けすることが肝要というのも胸に刺さった。
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私たちは主人公。そして周りにいる人も一人一人主人公。対話を用いて相手のナラティブを観察する重要性を学びました!give & give精神。
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自分と上司、所属部署と他部署の関係を照らし合わせながら読んだ。互いに互いのナラティブ(解釈の枠組み)があるからこそ、簡単に解決出来ない入り組んだ適応課題はそこら中にあるなと。相手を知り、同じ方向から観察したら橋のかけ方が見つかるのかもしれない。双方に偏りがある事を忘れずにいたい。