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好きなように楽しそうに話してらっしゃるなという印象でした。
自決の9ヶ月前にに録音されてたインタビューのようですが、このあとどんな心境の変化が…と思います。
ごまかしごまかし生きてきた、これから先またごまかして生きていこうって思ってるのが自民党の政府、と。。
大聖堂みたいな小説が書ければ嬉しい、とおっしゃってるのが印象的でした。
「太陽と鉄」は正直良くわからなかったです。あとがきは書きたかったのでしょうけど、正直蛇足かな…インタビューを聞いた当時の関係者のお話だけでいい。三島家からのお手紙と、松本道子さんのところはとても良かったです。
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全国ニュースで報道もされた未公開インタビュー。単行本刊行時もかなり話題になったものの文庫化。
巻末の解説には、インタビューテープが発見された時の出来事が詳細に書かれていて、それを読んでいるだけでも楽しいが、肝心のインタビュー部分は、何度読んでも、三島由紀夫という人物の純粋さを凝縮しているように思える。
(そう考えるとやっば、〝才能枯渇説〟を採りたくなるんだよなぁ……)
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1970年2月19日の収録であるから、本当に最晩年の三島の思想が言葉の隅々にまで及んでいる。歴史的価値を感じると共に、このまま(まさか)残り9ヶ月の人生を生き抜いた当代随一・唯一無二の作家の、ある種切実さを潜めたありのままの姿を捉えることが、「ハッハハハハ(笑)」と呵呵大笑したり自分の文学の欠点をしばらく考え悩む場面から読み取れる。聞き手が『太陽と鉄』翻訳のジョン・ベスターとのインタビューであるから、ある程度リラックスして(ウィスキーのソーダ割りをおかわりしているし)本音を話す三島由紀夫の姿が微笑ましくも感じる良著。