投稿元:
レビューを見る
コンプライアンス、コーポレートガバナンスが叫ばれる現在、この当時の先延ばし、隠ぺい、保身、バブルに踊ったというのもあるだろうが、見た目さえ整えれば、何やってもよい、結果が出るなら危ない橋だってわたる、会社のためという名の無責任、本当に過去の悪癖悪習なのか。
「主な登場人物」を見て、どんな劇的な活躍があるのかと期待して読んでいくと、あまりにもあっさり描かれ/描かれていなかったりで、ドラマ性は薄いのだけど、それは現実の世界はそれほど演出過多にできていない、ということなのかもしれない。
それにしても、山一證券は役員多かったんだな。
投稿元:
レビューを見る
20年以上前の山一証券自主廃業を締め括ったギョウカンを描いた渾身の作品。登場人物にも、描いた作者にも、心から敬意を評したい。まさに渾身という言葉がピッタリだと思った。本当に色んな意味で、この時代に読んでも変わらない何か突き動かすものを感じた。
投稿元:
レビューを見る
山一證券の破綻を描いただけのようにしか自分は思えません。
範囲が広すぎて焦点が絞れて無いのでは。
題材は面白いのにね。
投稿元:
レビューを見る
経済小説としても読みごたえがあった。その後、粉飾決算で世間を騒がせた多数の企業と同様で、組織がだめになる時って、ある意味共通点があると思う。
投稿元:
レビューを見る
世間を揺るがせた事実が基になっているだけあり読みごたえがあった。粉飾の場合は殆どがなるべくしてなった事象であり当事者に同情の余地はないが、会社の最期を見届け締め括るしんがり達には男気のようなものを感じる。もし自分の会社がこのようになった時に、終身雇用のサラリーマンの運命と割り切るには自分の心が追いつかないと思う。