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タイトルの意味はわからずじまい。
でも私自身とは似ても似つかない主人公たちのストーリー。
各短編がどこかで繋がることを期待していたけど、結局は短編の寄せ集めに過ぎなかった。
暇潰しには悪くない。
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若い女性の感性をみずみずしく書いてるのが、新鮮に感じる。71歳の私から見たら面白くもないと言いそうだったが最後まで読んでいた。
もう、とっくに忘れていた感性を呼び覚まされたお話しだ。
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2020/7/18
短編集
なんでもないような日常のチクリとした出来事を描くのが上手いな、と思う。
「正直な彼女」大人しい彼女を持つ男が出会った、言いたいことを言い、やりたいことを言う女。
「皺のついたスカート 」母親と決別していた女が、祖母の葬儀で気付くこと。
この2つが印象に残った。
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女性は一般的に「共感」を通じて仲を深める傾向があるように思うのだが、相手と自分は例え共感しあっても、同じ人間ではない。彼女は私ではない。その相違を尊重しあえるような仲が理想だ。そんな感想を抱いてしまった短編8集。全体的には好みの作風だけど、ちょっと薄味に思えた部分も。もっと心に踏み込んでくる内容だったらより一層良かった。でも1話1話が短めなのでしょうがないのか。なかでも印象に残った話→『お茶の時間』一番好き。もっと長編で読みたい。『切れなかったもの』え!そんなオチ!?『滅亡しない日』そら怒られるわ。
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女性同士の合言葉と言えば「わかるー!」
私も今まで心にもない「わかるー!」を多用してきたし、心にもない「わかるー!」をたくさん貰って来たけれど。
んなわけ無いじゃん。
それぞれ考えてることや感じることなんて違って当たり前でしょ?
そう、言って貰えたみたいでスッキリ。
特に最初の話が好きです。
似てないからこそ新しい発見があって楽しいけど、似てないからこそ、分かち合えない感情がある。
う〜ん!刹那的!
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自分とは全く違う人間だもの、当たり前のことなのだけど。
仲のいい人、そうでもない人、なんだか好きにはなれない人、気になる人、居心地のいい人。
どの短編も主人公と対照的な人物との話。
特に女性は誰しも感じたことのあるであろう、その違和感や、なんともいえない嫌悪感、相手を理解できない、分からない諦めのようなものを言葉で小さく繋いだような話。
全体的に暗い雰囲気だけど、ほんの小さな場面の描写にはっとさせられて、さらっと読みやすい。
1話目の主人公が「もったいない」とかけられた言葉にひっかかるシーンとか、2話目の失恋に悪気なく励まされるシーンとか。
自分と違うことは、頭では分かるようで、結局は分からない。
分からないから興味が湧くし、一方でその違和感に嫌悪を抱く。
人とかかわるっていうのは、こういう感覚を重ねて、相手を理解したような気持ちに近づいていくことなのかな。
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最初の話から震えが止まらなかった(笑)
「なんだこの話?!?!」と思いながら
どんどんと読み進めた!!!
短編集だから読みやすくて次から次へと
読んでしまうけど、どの話も
「えーこんな感じ?!?!」て思うような
話ばかりだった!!!
加藤千恵さんの本、まだまだ読んでみたい♡
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「滅亡しない日」「非共有」「切れなかったもの」「お茶の時間」
「あたしは恋をしない」「正直な彼女」「神様の名前」「皺のついたスカート」
8話収録の短編集。
加藤千恵さんの作品には決して派手さはないけれど、その繊細な文章にいつも惹きつけられる。
親友のある行動でヒビが入った女子高生、「共有」の意味を再認識した女性、突然現れた昔の同僚に戸惑う女性、決別した母と10数年ぶりに顔をあわせた娘、「退屈」より「正直」な女性を選んだ男性の顛末
どの物語からもそれぞれの人物の揺らぎが伝わる。
『切れなかったもの』の姉妹には震えた。
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女性2人組をテーマにした短編集。
全体的に嫌な雰囲気が纏わりついてどうしようかと思ったけど「お茶の時間」が良かったので読んで良かったかな。どれも恋愛がついてまわるからなんだかなぁと思っちゃったけど。
お茶の時間は昔薄い関わりが会った人にたまたま会っていい影響を受ける話。発見とワクワクと人間関係の面白さがあった。結局裏でいろんなことが起こっていたから主人公にとっては救いの女神でも違う人から見たらとんでもない人間だったというオチ。リアルだなと思った。
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短編集。人の心のうちまで全て分かろうなんて所詮難しい話。血のつながった家族であろうとも。気が合わなくてもそれでも傍にいてほしかったり、気づいてほしかったり、人間の機微は非常に複雑。なかなか苦しい作品ではあるけれど、ドキッとさせられる部分もあって面白った。